クロアチア・ザダルの室内ハードコートで行われているデビスカップ・ワールドグループ準決勝「クロアチア対フランス」の第2シングルスで、マリン・チリッチ(クロアチア)がルカ・プイユ(フランス)を6-1 7-6(4) 2-6 6-2で下し、金曜…

 クロアチア・ザダルの室内ハードコートで行われているデビスカップ・ワールドグループ準決勝「クロアチア対フランス」の第2シングルスで、マリン・チリッチ(クロアチア)がルカ・プイユ(フランス)を6-1 7-6(4) 2-6 6-2で下し、金曜日のシングルス2試合の結果を1勝1敗のタイとした。  この試合に先立ち、フランスは軽快なスタートを切って、ザダルのホームのファンたちを黙らせていた。

 ジョーウィルフリード・ツォンガが故障でチームを去ったあと、水曜日にはガエル・モンフィスも膝の故障でチームを去ることになり、自分がフランスのエースとしてシングルスをプレーすることになると知ったリシャール・ガスケ。

 ガスケは、第1シングルスで19歳のボルナ・チョリッチ(クロアチア)をほぼ支配下に置き、アンフォーストエラーをわずか13本に抑えて、6-2 7-6(5) 6-1のストレートで下した。  この試合をプレーする前、全米オープン1回戦でカイル・エドマンド(イギリス)にストレート負けを喫していた世界ランキング17位のガスケは、第2セットのタイブレークを取ったことが、「試合の鍵だった」と話した。  第2セットでチョリッチはサービスゲームでセットを締めくくることに失敗した。

 ガスケはタイブレークで一時、チョリッチに1-3とリードされながらも巻き返した。逆に3-6とされたチョリッチは、2つのセットポイントをしのいで5-6まで追い上げたが、最後はバックハンドをネットに引っかけ、ガスケがセットカウントを2-0とした。  「僕は勝った。それがもっとも重要なことだ。これはデビスカップであり、簡単なことは何ひとつない」とガスケは言った。「セットカウント3-0。それは僕にとって素晴らしい結果だ。彼を走らせるというのが重要な点だった」。  (デ杯での)シングルスの記録を12勝8敗としたガスケ。チョリッチをストレートで下すことで、クロアチアのエースであり、ビッグサーバーのマリン・チリッチに間接的にプレッシャーをかけた。2014年全米覇者のチリッチは、テニス界のライジング・スターのひとりと見なされている22歳のプイユと対戦し、プイユの攻撃を巧みにかわしてみせた。  チリッチは、第2セット6-5から自らのサービスゲームを迎え、40-0としたが、そこから2つのアンフォーストエラーをおかして、プイユにブレークバックを許しまう。セットの行方はタイブレークに持ち込まれたが、チリッチはセットポイントを無駄にしたあとに、最終的にエースでそのセットをもぎ取った。  先月の全米オープンで準々決勝に進んだプイユは、次のセットの早い段階でブレークを果たし、それからサービスキープをして3-1とリードすると、そのままスムーズに第3セットを取った。

 しかしチリッチは、第4セットのプイユの最初のサービスゲームをブレークし、4-2からの第7ゲームで2つのブレークポイントをしのぐと、2本のサービスエースでキープに成功。5-2とリードを広げ、次のゲームで得た最初のマッチポイントをプイユのダブルフォールトによってものにし、勝利をつかんだ。  ニコラ・マウとピエールユーグ・エルベールという世界一ペアを擁するフランスは、イバン・ドディグとマリン・ドラガニャと対戦する土曜日のダブルスで、明らかに有利と見られている。  反対に、ガスケがチリッチと、プイユがチョリッチと対戦する日曜日のリバースシングルスは、結果が読みにくい。勝者は、決勝で「イギリス対アルゼンチン」の勝者と対戦する。(C)AP