ロジャー・フェデラー(スイス)は「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日 /ハードコート)で世界67位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に4-6、6…

ロジャー・フェデラー(スイス)は「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日 /ハードコート)で世界67位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に4-6、6-1、6-2、6-2で勝利。2年ぶり15度目の同大会ベスト8進出を決めた。試合直後のオンコートインタビューで試合を語った。

オンコートインタビューは下記の通り。

インタビュアー:元世界No.1ジョン・マッケンロー(アメリカ)

Q:ロジャー、お疲れ様。素晴らしい試合でした。スタートの出だしが少々遅かったと思いますが、でもあっという間に立て直しました。試合を振り返っていかがですか?

「スタートはタフだったね。フチョビッチは綺麗なテニスをしていたよね。ミルマン戦でもそうだったけど、ベースライン側ではだいぶやられていたよね。ちょっと自信すら失うくらいだった。でも時間が経つにつれ、プレーもいろいろ織り交ぜることと今日みたいにちょっと涼しい夜は若干コートが遅く感じられたのが良かった。第2セットにいいスタートを切って、それ以降は苦しさが和らいだ感じだね」

Q:恐らく、この大会に向けて色々トレーニングをしていると思います。暑さに対応する為にドバイで練習したりしていますね。全豪オープンは暑さでも有名ですが~今日は少々驚いたんじゃないですか?かなり涼しいですよね?

「寒いと思えるくらいだよね。ま、本当の寒さというよりは涼しくて、新鮮な気がする。この時期のオーストラリアは確かに気候が変動しやすいというのもあるだろうけど、みんなこの涼しさを楽しんでいるんじゃないかな?すごく暑いのを望んでいる人なんているの?僕はこの涼しさの方がいい」

Q:ミルマン戦では4時間以上戦いました。あなたは38歳です。みなさんにどうやって体力をリカバリーして今晩の様な素晴らしい試合ができるようにしたのかを教えてください。すごいと思います。

「ありがとう。ミルマン戦の翌朝と今朝もそうだったけど、ベッド上で起き上がるのに1時間くらいは葛藤があったよ。いつ起きるんだ?と自分に問いかけてた。1、2、3!でガバッ!って起き上がって、さあ?気分はどうだ?という感じだったよ。でも、何とかリカバリーしていい試合ができたから、ここから先は楽だとは思うよ。とくにあのミルマン戦の後はね」

Q:今日はオーストラリアの日です。観客の皆さんもあなたを応援しています。この日に見に来てくれた観客の皆さんにメッセージをお願いします。

「オーストラリアの日、おめでとうございます。今日の夜楽しめているといいですね。まだ終わってないので、あと30分くらい飲めますよ。この様な日にここでプレーができるのは光栄です。過去にも何回かこの日にプレーはしたことがあります。以前は花火の為、プレーを中断するようなこともありました。今は花火が離れた場所になったのでよかったのかな?とにかく楽しんでください。それと来年もこの日にお会いできるのが理想ですね。そうなれば最高だね」

Q:ロッド・レーバーさんはまだいらっしゃいますか?オーストラリアのテニスの偉人達が来ていると思います。

「とっくに帰ったでしょう」

Q:いや、帰るわけないでしょう。よかったら、ロッドさんがいるのかテレビで見ているのか分かりませんが、一言メッセージください。

「ロッド・レーバーの精神は常に一緒です。ここにいる、いない関係なくね。この建物は彼の物ですからね。ロッドやテニスの偉人達が見に来てくれるのはすごく楽しみです。僕もテニスの歴史は好きですし、あなたとお話できるのも楽しみです。本当だよ!テニス界にとってすごく大事だと思うし、見に来てくれる偉人達に影響を受けてここに立っているからね。いつもサポートしてくれて感謝しています」

Q:あなたの奥さんはあそこに座っていますが、あなたのコーチ2名に挟まれている感じですよね?各コーチが席入れ替わったりするのは良くないことなのでしょうか?あの座っている順も準決勝では同様に配置するのでしょうか?

「僕はどっちでもいいよ。彼らが迷信深くなるんだろうね。僕はちがうけどね。ただ、コーチが話し合う時は奥さんを通じて話しているからすこし変だと思うよ。最初の試合の時にあの配置を見て、おかしいなとは思ったけど、お互いスペースが必要で奥さんがその役割なのかな?でも、皆仲良くやっているよ。多分、あのままの配置で座るんじゃないかな?」

Q:最後に次の試合相手はテニス界最高の名前じゃないでしょうか?名前がテニスなんですからね。どうしてご両親がテニスという名前にしたのかは分かりませんが、彼は準決勝まで勝ち進んでいるわけですから正しい選択だったのではと思います。そして、唯一残っているアメリカ人です!次の対戦いかがですか?

「ま、野球の選手にはならなかったんだろうね。すごい名前だよね。いや、対戦はすごく楽しみだよ。彼との対戦はないんだ。僕は人生、相当テニスはしているけど、テニスという人とテニスはしたことがない。不思議だね」

Q:了解です。ロジャー・フェデラーでした!

第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)は世界100位のテニス・サングレン(アメリカ)と初対戦する。フェデラーの準々決勝は、日本時間12時30分以降に開始予定。

(テニスデイリー編集部)

※2020年全豪OPで練習するフェデラー

(Photo by Fred Lee/Getty Images)