16日の中日戦で、広島のエルドレッドが7回にだめ押し点となる2点タイムリー二塁打を放った。エルドレッドは「いいスイングで、いい結果が出た」と、9月8日以来の打点を喜んだ。■一時は苛立つ姿も「野球では、こういうことはよく起こること」 16日の…
16日の中日戦で、広島のエルドレッドが7回にだめ押し点となる2点タイムリー二塁打を放った。エルドレッドは「いいスイングで、いい結果が出た」と、9月8日以来の打点を喜んだ。
■一時は苛立つ姿も「野球では、こういうことはよく起こること」
16日の中日戦で、広島のエルドレッドが7回にだめ押し点となる2点タイムリー二塁打を放った。エルドレッドは「いいスイングで、いい結果が出た」と、9月8日以来の打点を喜んだ。
リーグ優勝決定後、クライマックスシリーズに向け、ここ数試合はルナと外国人野手2人をスタメンで起用する「攻撃的布陣」をテストしている。しかし、最近2試合では6打数1安打、打点0と結果を残せていなかった。
ベンチ内ではバットを叩きつけるなど、感情を露わにする場面も見られた後のタイムリー。エルドレッドは、「第1打席で際どいインサイドの球をストライクと言われて、満塁のチャンスだった5回も自分がボールだと思った球をストライクと言われた」と、チャンスでの凡退を悔やんだ。
今季は打率.293、19本塁打とまずまずの成績を残しているが、故障の影響で90試合の出場にとどまり、クライマックスシリーズでのアピールが必要な立場にある。故障から復帰後は、思うような結果を残せず、苛立つ姿も見せており、この日の2三振は象徴的なシーンだった。
それでも本人は、「野球では、こういうことはよく起こること」と平静を装い、「その瞬間が終わってしまえば、なんでもないことだよ」と、気持ちの切り替えを強調した。短期決戦では、流れを変える一発を打てる貴重な存在となり得るだけに、この日の打点が復調のきっかけとなることが望まれる。
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo