KOSUKE KITAJIMA CUP 20201月24日(金)〜1月26日(日) 東京辰巳国際水泳場(1日目・タイム決勝)◆女子800m自由形9位 石井9'15” 77◆男子800m自由形 9位 須藤8'28” 29(1日目・決…

KOSUKE KITAJIMA CUP 2020

1月24日(金)〜1月26日(日) 東京辰巳国際水泳場



(1日目・タイム決勝)


◆女子800m自由形


9位 石井9'15” 77


◆男子800m自由形 


9位 須藤8'28” 29


(1日目・決勝)


◆女子200mバタフライ


竹村 DNS


◆女子100m背泳ぎ


1位 白井1'00” 33  大会新記録


◆男子100m背泳ぎ


6位 細川56” 62


◆女子100m平泳ぎ


今井 DNS



(2日目・決勝)


◆女子400m個人メドレー


4位 田中佑 4’50”02


◆男子400m個人メドレー


8位 田中大 4’24”68

10位 田中万 4’29”13


◆女子200m背泳ぎ


1位 白井 2’09”91  大会新記録


◆男子400m自由形


7位 山本健 3’55”45


◆女子100m自由形


6位 今井 55”87



(3日目・タイム決勝)


◆女子1500m自由形


7位 石井 17′47″76


◆男子1500m自由形


5位 山本健 15′35″47


9位 須藤 16′04″19


(3日目・決勝)


◆女子50m自由形


3位 今井 24″45


10位 山本真 26″71


◆男子200m平泳ぎ


5位 花車 2′12″21




出場した2種目で大会新記録を樹立した白井


細川は練習の成果を存分に発揮した


決勝のレースで手応えを掴んだ田中佑


今井は強豪揃いのレースで表彰台に上った



 月24日から26日の3日間に渡り、KOSUKE KITAJIMA CUP 2020が行われた。日本選手権の前哨戦ともなったこの大会で、多くの選手が決勝に進出し、新たに課題を見つける機会となった。

 

 初日は背泳ぎ勢の活躍が目立った。男子100m背泳ぎの決勝に出場した細川(営2=高松第一)は、50m時点を3着で折り返す好ペースでレースを進める。後半はタイムを落とし6位でのフィニッシュとなったものの、この結果には「予想よりもいい泳ぎができていた」と自身でも驚くほどの好調ぶり。「練習の成果が新年1発目から出てよかった」と笑顔でレースを終えた。


 女子100m背泳ぎ決勝の舞台に立った白井(国2=宝塚東)は、序盤から他を圧倒する力泳を見せつけると、大会新記録を塗り替え堂々の1位でのフィニッシュ。勢いをそのままに、2日目の女子200m背泳ぎでも安定した泳ぎを見せ優勝。このタイムも連日の大会新記録更新となった。出場種目で2冠、そして大会新記録の連発という大活躍。しかし、東京五輪の内定を見据える白井は「本当はこの大会は日本新狙いだった」と悔しさをにじませる。日本選手権へ向け「短い時間だがもっと力をつけていきたい」と決意を新たにした。

 

 2日目の女子400m個人メドレーに出場した田中佑(国2=明星学園)。冬の練習の成果が試される中、予選を全体3位で通過し決勝へ進出。体力をつけることを意識し練習に励んだ田中佑は4位と惜しくも表彰台を逃したものの、「全体的にタイムが上がっている」と振り返り、手応えを感じる結果となった。


 また、男子400m個人メドレーには田中大(法3=呉港)と田中万(法1=呉港)が出場し、ともに決勝へ進出した。予選も決勝も隣のレーンで互いに競い合い、白熱したレースを展開。決勝後、田中大は「ベストを出したかったので悔しい」と悔しさをにじませた。


 さらに、男子400m自由形決勝には新たに主将に抜てきされた山本健(営3=尾鷲)が出場。「そこそこ泳げた」と自信を得たように話した山本健は「次はタイムを上げたい」とさらなる目標を掲げた。


 迎えた最終日、女子50m自由形の決勝には今井(法1=豊川)が出場した。このレースには、東洋大のOGである青木(H28年度営卒=ミズノ)らの強豪も名を連ねるハイレベルの戦いとなった。スタートとともに横一線に並ぶと、そこから頭一つ抜け出し上位陣に食らいついていく。最後は僅差で競り負け3位となったものの、強豪揃いのメンバーのなかで表彰台に上ったことは、今井にとって大きな経験値となったことだろう。


 今大会の最終種目、男子200m平泳ぎの決勝へ挑んだのは花車(文2=丸亀)。予選では調子の良さを感じていたものの、迎えた決勝では調子が振るわず、タイムを落とし5位でのフィニッシュ。目標としていた2′10″03のタイムには至らなかったものの、「その記録をまずは突破できるように」と決意を語った。

 

 多くの選手が自信を得る大会となった反面、課題を見つける機会ともなった今大会。1か月後のコナミオープン、そして4月に迫る日本選手権での好記録を目標に、選手たちはどん欲に力を高め続ける。



■コメント

ー1日目ー

・白井(国2=宝塚東)

59秒台は出したかったので、それにはタイムが及ばず1分台だが、それでも大会新を出すことはできたしとりあえず最低限のことはクリアしたかなと思う。気持ちに余裕を持ってもうちょっと前半早く入りたかったが、バタついてしまったかなという感じはある。(課題は)もうちょっとしっかり1掻き1掻きちゃんとしっかり掻いていればストロークテンポも落ち着いていけていたんじゃないかと思うし、後半ばててしまったのでもうちょっと余力があったんじゃないかなと思う。(今回の意識は)オリンピックシーズンは始まっているのでここで59秒台を狙って4月に余裕を持たせておきたいねという話をしていたので、それには及ばなかったが0秒前半では抑えられたので、もうちょっと感覚とタイムを合わせていきたいと思う。(2日目に向けて)まだ100mなのでまだ分からないが、とりあえず明日の200mにかけているのでベストに近いタイムで泳いでいきたいと思う。やっぱり200m背泳ぎで世界と戦っていきたいなと思うし、それも100mの方でスピードを上げていかないと200mには繋がらないと思っているので、もうちょっと背泳ぎの方で持久力もスピードも上げていきたいと思う。

(課題は)水をとらえる力があればもうちょっとゆったりしたテンポで進めたのかなと思うし、その辺は最初の前半空回りした部分があってそこを修正していけば後半の余力があったと思うので、前半力まずに速く泳ぐことが鍵だなと思った。予選泳いでみて、前半が空回りした部分があったのでアップで修正して、落ち着いてもっていこうと思ったが年始1発目の長水路の試合ということもあって、ここが鍵になる試合だなと思っていたので、そういう部分で自分にプレッシャーを与えてしまったのではないかなというのもあるし、59秒台をここで出して起きたかったが、オリンピックはそんなに甘くないんだなと試合で思った。(水の感覚とは)ベストが出た時は水の搔きというのがわかったので、その間隔からすればまだ全然搔けてないなとわかったので、今からダウンをしっかりして明日のレースに備えておきたい。(強化したポイントは)冬に肩を壊してしまって、そこで3週間まともに泳げない時期があったが、その中でも泳ぎの修正部分だとかフォームの改善をしていたので、泳ぎがまだ身についていない部分が見つかったのでしっかり練習を積んで新しいフォームを身につけていきたいと思う。(100と200、泳ぎ方に違いは)200の方がストロークテンポは遅いのでそこで1掻き1掻き感覚がわかるが、100になると焦ってしまう面があるので、そういう所がまだ苦手意識がある所だと思うので落ち着いて行けばタイムは出るんじゃないかと思う。


・細川(営2=高松第一)

予選よりもいい泳ぎができていたし自分が想像していた以上に予選よりタイムも上がったのでよかったと思う。(前半のタイムは)そんなに飛ばしたつもりはなかったが、速かったならよかった。(冬に強化したポイントは)冬はすごいきつい練習を積んで、50mが得意だが、来年に向けて100mの練習ばかりを積んでいたので、その成果が新年1発目に出て良かった。(レース展開は)冬場で大きく泳ぐ泳ぎを意識して練習していたので、その成果を出せて大きい泳ぎで気持ちよく泳げたと思う。(コナミオープンに向けて)今回は正直やる気があまりなかったが、いいタイムが出せて、コナミオープンはやる気満々なので自己ベストを狙って頑張りたい。



ー2日目ー

・田中大(法3=呉港)

(今日のレースを振り返って)ベストを出したかったので悔しい。(タイム的には)安定はしているが、この時期にしてはまとめられたかなと思う。(この大会までに強化したところ)全体的に強化してたんですけど、もう少しっていうところ。(次のレースに向けて)もっといい試合をっていう気持ちと次の大会はベストを出すっていう気持ち。


・山本健(営3=尾鷲)

(今日のレースを振り返って)400では、まあまあ。(タイム的には)ベストではなかったが、そこそこ泳げた。(この大会までに強化したところ)昨年1年間がむしゃらに頑張ったが、それじゃ試合につながらないので。フォームを意識して、頭使って練習する意識。(主将になり、気持ちの変化は)正直あまり実感ないが、ちゃんと自分の態度とか行動とかがチームに影響すると思って行動してる。(チームの雰囲気は)先生とかにもよく言われるんですけど、けっこういいと思う。(次に向けて)タイムを上げれるようにしたい。


・白井(国2=宝塚東)

(レースを振り返って)予選の方があまりよくなくて、ちょっと決勝も、本当はこの大会は日本新狙いだったが、予選の状態からみてとりあえず2分10秒切るのを最低限クリアしていこうと先生と話していて、それがクリアできたので、改善点はまだまだいろいろあるが、もっとちゃんと練習していきたい。(何が足りていないのか)予選の感じから昨日もそうだったがフォームがあまりよくなかったので、水の捉えというかそういうのが全然夏に比べるとあまり水をつかめる状態ではなく、決勝のアップから先生に泳ぎを見てもらって修正していったって感じなので、それを自分で予選からできるようにしていきたい。(日本新狙えるくらい状態はいいのか)夏の感じからして選考会の前に日本新を狙って行こうっていう自分の中で目標があったので、それに及ぶ力はなかったが、選考会につながるレースはできていると思うのでもっともっと力をつけていきたい。(夏からの成長)本当に夏はいい練習ができていたし、水の捉え方とか手応えを感じるものがあったので、インカレの時も日本新狙いで出場していてあと0.7足りなくて、半年あれば0.7は縮められるかなって思っていたが、そう簡単には行かず、今は苦しい状態で戦っているが、あと2ヶ月くらいでもっとタイムを上げて行かなければならないのでいろいろ課題が見つかっている中でもっと修正する部分だとか改善点がいろいろあるので、短い期間だがもっと力をつけていきたい。(背泳ぎは面白いか)背泳ぎと自由形どっちかって言われると自由形の方が面白いが、世界のレベルに近い方で戦っていかないと勝負の面白さとか味わえないと思うので、バックで楽しさを味わっていきたいなと思う。


・田中佑(国2=明星学園)

(今日のレースを振り返って)前半はあまり積極的にいけなかったが、予選はバッタとかけっこう感覚もよくて、決勝は前半も後半もあげられるように意識したが、多分前半が落ちてて後半もああやって結果的に全体のタイムが上がっているので50秒台切りたかったが、今の時期にしてはまずまずの結果。(この大会までにどう強化してきたか)ずっと夏までは短い距離の練習をしていて、スピードを上げてきたが、夏が終わってからは基礎の体力をつけるという意味で長いほうの練習にいって、体力をつけてきたと思ってたので、フリーのタイムとかそこそこ取れてると思うので、そこはいい感じで泳げた。(次のレースに向けて)予選のいいところをあまり生かせたレースじゃなかったので、明日は今日の予選のいいところと決勝のいいところをちゃんと自分の中で組み合わせてベスト更新を目指して頑張りたい。


・田中万(法1=呉港)

(レースを振り返って)400m個人メドレーは大学来て全然泳いでなかったので不安を1回消すようないいレースをしたいなと思っていて、予選で大学入って初めて自分なりにいい泳ぎができたので良かったが、決勝はタイムを落としてしまったので、2本ともいい状態で泳げるように課題にしてこれからまた頑張っていきたい。(決勝は)メンバーが本当に濃くて残るのも精一杯だったが、もっと上を目指して頑張っていきたい。(大会までに強化したところ)僕は背泳ぎと自由形が苦手なのでそこをうまい感じで水にのれるように工夫して頑張った。(明日に向けて)調子はいいと思うので、冷静に1日を過ごして明日も頑張っていきたい。



ー3日目ー

・花車(文2=丸亀)

(レースを振り返って)予選は結構楽に泳げたので、決勝で2分10秒とか11秒台で泳げるかなと思ったが、あまりうまくいかないレースだったかなと思う。(冬に強化したこと)夏体重が落ちていたので、体重を増やすというよりかは元に戻すということや、体重を増やすために筋力を増やしたり、あとは持久力を強化されるための練習をした。(今年の目標)4月の日本選手権でインターナショナルのCの2′10″03という記録があるが、その記録をまずは突破できるようにということを目標にしていて、自分がどれだけ日本選手権でトップの選手と勝負できるかっていうのと、長い目標で言えば、インカレとかがあるので、そういう試合で自分のベストを更新していって2分10秒は割りたいなと思う。(コナミオープンに向けて)もう少し良いタイムを出したいと思う。


・山本真(国2=関西大学第一)

(レースを振り返って)自分のしたい泳ぎができてなくて、昨日の方ができたかなと思って、練習のほうがよかったなと思った。(冬に強化したこと)スプリントというよりはいい泳ぎを続けるということをメインにやってきたかなと思っていて、そのいい泳ぎっていうのを掴むのが早ければいい練習がもっと積めたのかなと思った。(次の大会に向けて)ベスト近いタイムで泳ぎたいと思っていて、考えすぎないことも大事かなと思った。



TEXT=牧田のどか、浅野琴美   PHOTO=越塚日南、伊藤なぎさ、牧田のどか、吉留奈津