広島の野村祐輔投手が16日の中日戦に先発し、7回無失点の好投で最多勝争いのトップに並ぶ15勝目を挙げた。お立ち台に立った野村は、チームの同僚と争うタイトルについて「ジョンソンと一緒に取れればいいと思います」と切磋琢磨を誓った。■7回無失点で…
広島の野村祐輔投手が16日の中日戦に先発し、7回無失点の好投で最多勝争いのトップに並ぶ15勝目を挙げた。お立ち台に立った野村は、チームの同僚と争うタイトルについて「ジョンソンと一緒に取れればいいと思います」と切磋琢磨を誓った。
■7回無失点で15勝目、「みんなで挙げた勝利」
広島の野村祐輔投手が16日の中日戦に先発し、7回無失点の好投で最多勝争いのトップに並ぶ15勝目を挙げた。お立ち台に立った野村は、チームの同僚と争うタイトルについて「ジョンソンと一緒に取れればいいと思います」と切磋琢磨を誓った。
7イニング、ちょうど100球を投げて、散発の4安打、1四球。1死までに安打で出した走者は、全て併殺打で打ち取るなど、完璧と言える内容だった。野村は、「前回が今ひとつの内容だったので、今日はしっかり投げたいと思った。前回よりも、フォームも内容もよかったと思う」と、好投を自画自賛した。
3回に一挙6点の援護をもらい、「打者が点を取ってくれたので、(ストライクゾーンを)大きく投げられた。点差があるなしは意識しないで、テンポを大事にして投げた。野手がしっかり守ってくれたので、投げやすい環境にしてもらった」と、攻守で後押ししたバックに感謝した。
シーズン自己最多となる勝利数は、15勝まで伸びた。ここでも野村は、「僕ひとりだけでなく、チーム全員の勝ち。みんなで挙げた勝利だと思っている」と謙虚だった。
「クライマックスシリーズに向けて、いい準備になったと思う」という5年目の右腕は、ジョンソンとの左右の両輪で、ポストシーズンの先発の軸となる。
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo