盛り上がりの一方で注目度の低さも課題…真中氏「各球団が選手たちと色々やってみて」 「eBASEBALL プロリーグ」の2019シーズン「SMBC e日本シリーズ」が25日、東京・銀座の「esports銀座 studio」で行われ、巨人が2…

盛り上がりの一方で注目度の低さも課題…真中氏「各球団が選手たちと色々やってみて」

「eBASEBALL プロリーグ」の2019シーズン「SMBC e日本シリーズ」が25日、東京・銀座の「esports銀座 studio」で行われ、巨人が2連勝でロッテを下して初の日本一に輝いた。試合の解説を行ったeBASEBALLプロリーグ応援監督でヤクルトOBの真中満氏は「いい試合展開で非常に盛り上がった」と、ご満悦だった。

 1試合目は巨人が3-2で競り勝ち、日本一に王手をかけた。しかし、2試合目ではロッテが8回に同点に追いつき、試合は10回からタイブレークへ。最後は巨人が自慢の打力で10回に一挙に3点を奪って勝負あり。2連勝で巨人が初の日本一に輝いた。

 試合を見守った真中氏は「結果的に2勝0敗でジャイアンツが勝ったんですけども、終盤の(ロッテが)同点に追いつくシーンは緊張感があっていい試合展開でした。非常に盛り上がりました」と2チームが見せた激闘を振り返った。同じく解説を担当したソフトバンクOBの斉藤和巳氏は「ゲームなんですけど、野球を見ている感覚になりました」とプロプレイヤーたちの駆け引きに驚いていた。

 試合後には日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナーから来季のリーグ継続も発表された。「野球を多くの人に知ってもらうための大会」というプロリーグの位置づけに対し斉藤氏は「同じ野球人としてはありがたい試み。子どもから大人までゲームをやっている人口は多いので、違う角度からファン層を広げていくのが面白い」と賛同していた。

 e日本シリーズのチケットは即完売。別会場でのパブリックビューイングにも200名のファンが訪れるなど大盛り上がりだった。今季のプロリーグはこれで幕を閉じるが、注目度は「正直まだまだ」と真中氏。「各球団がeBASEBALLの選手たちと色々やってみては。ファン感謝デーに呼んでちょっと紹介するとか、今回優勝したジャイアンツをキャンプに呼んでお披露目してあげるとか」とプロリーグの認知度向上へアイデアを披露した。「現場の選手たちにもわかるし、ファンの皆さまにも伝えやすい。それがこれからの課題」と”応援隊長”らしく、さらなるリーグ発展を願っていた。(安藤かなみ / Kanami Ando)