文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE千葉ジェッツのプレスをかいくぐる活躍福岡第一の司令塔としてウインターカップを制した後、特別指定選手として三遠ネオフェニックスに加入した河村勇輝が、18歳8カ月23日のB1最年少デビューを飾った。三遠は先…

文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

千葉ジェッツのプレスをかいくぐる活躍

福岡第一の司令塔としてウインターカップを制した後、特別指定選手として三遠ネオフェニックスに加入した河村勇輝が、18歳8カ月23日のB1最年少デビューを飾った。

三遠は先発ポイントガードの鈴木達也が開始1分半で腰を痛めて交代に。2番手の寺園脩斗が出た後、第1クォーター残り3分41秒で河村がコートに投入された。いきなり放った3ポイントシュートが外れ、富樫勇樹に正面からジャンプシュートを決められ、今度は攻めでロバート・ドジャーとのピック&ロールからの呼吸が合わずターンオーバーを記録したものの、富樫からファウルを誘ってフリースローで初得点を決めた後、第1クォーターのラストプレーで魅せる。

太田敦也がゴール下で粘ってリバウンドを取ると、すぐさま河村にボールを託す。時間はほとんど残っていなかったが、一気に加速した河村は千葉のコー・フリッピンと大倉颯太の間に割って入るドライブレイアップでアリーナを沸かせた。

第2クォーター終盤にはヴィアチェスラフ・クラフツォフとのピックプレーの瞬間に、マッチアップする富樫だけでなくジョシュ・ダンカンも高い位置から河村にプレッシャーを掛けに行ったが、河村は一瞬のスピードでそれを振り切り、自分がダンカンを引き付けたためにフリーでゴール下に飛び込むクラフツォフにパスを通してアシストを記録。高校生とは、そしてデビュー戦とは思えないハイレベルなプレーを披露している。