ロジャー・フェデラー(スイス)は「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日 /ハードコート)で4-6、7-6(7-2)、6-4、4-6、7-6(10-8)でジョン・ミルマン(オーストラリア)を4時間3分…

ロジャー・フェデラー(スイス)は「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日 /ハードコート)で4-6、7-6(7-2)、6-4、4-6、7-6(10-8)でジョン・ミルマン(オーストラリア)を4時間3分と長時間の試合を制した。全豪100勝目として記念すべき1勝をあげたフェデラーが試合直後のオンコートインタビューで壮絶な試合を語った。

オンコートインタビューは下記の通り。

インタビューアー:元世界No.1ジム・クーリエ(アメリカ)

Q:まずはお疲れ様です。申し訳ないけど、余りにも壮絶な試合でこちらも一瞬消化するのに時間が必要です。まずは最後のタイブレークからお話しないといけないと思います。このロッド・レイバーアリーナでのマッチタイブレーカーとして初めてでしたが、歴史に残る内容でした。いったい、タイブレークで4-8からどう挽回できたのでしょうか?

「いやあ、しんどかったよ。逆にスーパータイブレーカーでよかったよ。じゃなかったら、負けていたと思うよ。どこから話せばいいかな。ミルマンはすごい試合をしたと思う。ここに立っているのは彼でもまったくおかしいことじゃない。とにかく最高のファイターでいい人でもある。最後は実際、運の世界だった。とにかく、集中を切らさず、正しい判断をするということを彼はタイブレークの間ずっとうまくしていた。実際はベストを尽くして記者会見で何を敗因の要因として話せばいいかなんかも考えていたよ。悪魔のささやきってやつだよね。とにかく、すごい試合だった。ミルマンはこの勝利の半分は持っていても値する内容でした」

Q:おっしゃる通りですね。過去にもメジャー大会で彼に苦戦していますね。数年前の全米オープンでもあなたは彼に負けました。今晩の試合も彼はいいスタートを切っていました。戦略的に何を変えなければならなかったのでしょうか?

「彼がサーブしているときにいかに彼を苦しめられるかに集中する必要があった。彼はいいサーブを打つけど、テニス界最高のサーバーの部類には入らないよね。身長のある選手たちのようなビッグサーバーではない。とにかく、彼はサーブゲーム時にミスをほとんどおかさなかった。僕はフォアハンドとバックハンドのクロスコートのショットに苦戦していた。彼はその両サイドを支配していた。だから、僕はとにかく自分のサーブを維持することに集中していた。その間に何とかチャンスをつかむのを待っていた感じだね。でも、第2セットも3セットもとにかく快適にゲームを進めている感覚は全くなかった。彼は本当に僕をコート後ろ側に押しかえしてた。最後のマッチポイントのショットだけは彼は間違ったサイドを読んでしまった。とにかくタフでした。それ以外、説明しようがない。本当にタフに感じたのはミルマンのすごいプレーだった」

Q:普段、ここでプレーするときはあなたを応援している観客が多いですが、今晩の試合は本当にふたつに分かれていたと思います。当然、地元の選手でもあり、30歳ですがケガを乗り越えて頑張っている選手ということもあります。今日の声援はお互い互角だったと感じました。どう思いますか?

「個人的には気にしていないからまったく問題ないです。すばらしいと思うよ。彼は声援を受けるだけ十分に値する。素晴らしいファイターだし、テニス界にとっても素晴らしい経験を持っている。僕は十分すぎるくらい声援を感じました。観客も毎回変わりますけど、今回初めて来た人も我々よりもここに来ている人たちも、本当に感謝します。対戦相手を応援しても僕、個人的に嫌われているとは思わないからまったく問題ありません」

Q:あなたはテニス界にいくつもの記憶に残る試合をされています。今晩の試合も間違いなく歴史に残る試合でした。あなたはウィンブルドンで100勝以上していますが、今晩であなたはここでも100勝を達成しております。誰一人それをやってのけた人はいません。おめでとうございます。年齢にも触れなければなりませんが・・・関係なく素晴らしいことです。豪州テニス協会が記念にビデオ映像をまとめました。すごく早いと思いますが、あなたの100勝全てが流れます。 

Q:とにかく、次も101勝目指して頑張ってください。本当にありがとう、そしてお疲れ様でした。

(テニスデイリー編集部)

※2020年全豪OPで練習するフェデラー

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)