「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)で、ニック・キリオス(オーストラリア)が真剣勝負中であるにもかかわらず、彼らしいユーモアを見せる…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)で、ニック・キリオス(オーストラリア)が真剣勝負中であるにもかかわらず、彼らしいユーモアを見せる場面があった。

それは男子シングルス2回戦のジル・シモン(フランス)との対戦でのこと。

キリオスは第2セット終盤の自分のサービスゲームで、タイムバイオレーションを取られた。今大会ではショットクロック(前のポイントが終了後、25秒以内にサーブを打たなければならない)が採用されているが、キリオスは25秒以内にサーブを打てなかった。

納得がいかないキリオスは主審に少し文句を言うも、気を取り直してサーブに集中。審判への怒りをぶつけるかのようにサービスエースを叩き込んだ。

しかしそれだけで収まらないのがキリオスだ。なんと次のポイントでは、ナダルのサーブ前のルーティーンをモノマネして見せた。

ナダルはサーブ前のルーティーンが長く、度々タイムバイオレーションを取られている。しかしキリオスからすれば、時間がかかり過ぎているにもかかわらず、ナダルはタイムバイオレーションを取られる頻度が少ないとして、以前Instagramに自身とナダルのサーブまでの時間を比較した映像をアップしていた。

さっきのがナダルでも本当にタイムバイオレーションを取っていたの?という皮肉を込めた抗議だと思われる。

予想外のタイミングでナダルのモノマネを見た観客たちは大興奮。警告を取った主審も、笑いを隠せないでいた。

ただ、これで終わりではなかった。今度は第3セット序盤で、シモンがタイムバイオレーションを取られた。すると、シモンもナダルのサーブ前のルーティーンのモノマネを披露。これにはキリオスも爆笑だった。

試合はキリオスが6-2、6-4、4-6、7-5で勝利。3回戦では第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。また3回戦も突破すると、キリオスは4回戦でナダルと対戦する可能性がある。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのキリオス

(Photo by Daniel Pockett/Getty Images)