「橋本総業 ジャパンウイメンズオープン」(本戦9月12~18日/東京・有明テニスの森公園テニスコート)の本戦2日目はシングルス1回戦が行われ、第1シードの土居美咲(ミキハウス)が世界ランキング110位のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラ…
「橋本総業 ジャパンウイメンズオープン」(本戦9月12~18日/東京・有明テニスの森公園テニスコート)の本戦2日目はシングルス1回戦が行われ、第1シードの土居美咲(ミキハウス)が世界ランキング110位のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)に5-7 3-6で敗れる波乱があった。
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前夜から降り続く雨により、屋外コートで予定されていた試合はコロシアムに変更。屋根を閉めてインドアで行われたということは、勝敗に少なからず影響はあったかもしれない。
土居の1回戦の相手、サスノビッチは世界ランキング110位(9月12日付)ながら、フラット系のショットを持ち味に速い展開を得意とし、室内ハードでは侮れる相手ではなかった。
初対戦ながら「何回か練習をしたことがある」(土居)という相手で土居自身も十分に警戒しながら試合に入ったが、サスノビッチのコートの中に入って角度をつけて打ってくるフォアハンド、刺さるように角度がつくバックハンドのクロスに苦しめられた。
第1セット、互いに3ゲームずつブレークして5-5と競り合いとなったが、よりプレッシャーを感じていたのは土居のほうだったろう。
「サービスゲームではどのゲームも競ってしまって、結果的にキープできたとしても自信につながらなかった。それが競った場面で出てしまった」
そして土居自身が悔やむのは、5-5となった直後のサービスゲームだ。30-0までリードしたがあっさりとストロークミスを3本続けてブレークポイントを許すと、最後はサスノビッチがフォアのダウン・ザ・ラインでエース。ここで勢いづいたサスノビッチは強烈なサービスエースで第1セットを7-5で奪うと、第2セットではそれまでミスもあったバックハンドでエースを重ねた。
「相手はバックのクロスがよくなって、ボディをねらうなど対策もとったが、相手を乗らせてしまったことで自信を持ってプレーさせてしまった。やはり第1セットを取り切れなかったというのが反省で、そこで食い止めなければいけなかった」
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今シーズン、ウィンンブルドンで4回戦に進出するなど着実にランキングを上げてきた土居にとって、今大会は挑戦を受ける立場だったと言っていい。
「日本で、しかも第1シードで、もちろんいいプレーをしたいという気持ちがあったし、そういう意味では気負いがあったかと聞かれればあったのかもしれない」と土居は試合後に反省を口にしたが、一方で土居にはそれを乗り越える気持ちの準備もすでにできているようにも見える。
「今までは追いかける立場で、ランキングが上がって挑戦を受ける立場になった。気負いがあったとしても、その中でも勝っていかないといけないのがこの世界。守りに入ってしまっては、プレーが小さくなってしまう。やることは変わらない。その積み重ねがランキングアップにつながると思う」
なかなかプレーする機会がない日本でいいプレーをしたい――その思いは強いという。今大会は残念ながら1回戦敗退に終わったが、望みをかなえる機会はまたすぐにやってくる。
来週、9月19日(月・祝)から開幕する東レ パン・パシフィック・オープンテニスへの本戦出場がすでに決まっている。東レPPOテニスは世界ランキングトップ20から9選手が出場予定というハイレベルな戦いとなるが、土居は挑戦者の強みも十分にわかっている。
「気持ちの部分もテニスの部分も切り替えて、立て直したい。チャレンジャーの気持ちで戦いたい」
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そのほか、13日に1回戦が予定されていた大坂なおみ(日本)ほか日本人選手の試合は、降雨のため14日に順延となっている。
(テニスマガジン/ライター◎田辺由紀子)