薬物使用による2年の活動停止処分に対してマリア・シャラポワ(ロシア)が処分軽減を求めた上訴の判決は、2度にわたって延期されることになった。 シャラポワは国際テニス連盟(ITF)に対して裁判を起こしているが、結果を10月に知ることになると…

 薬物使用による2年の活動停止処分に対してマリア・シャラポワ(ロシア)が処分軽減を求めた上訴の判決は、2度にわたって延期されることになった。

 シャラポワは国際テニス連盟(ITF)に対して裁判を起こしているが、結果を10月に知ることになるとスポーツ仲裁裁判所は発表した。  当初はリオ・オリンピックが始まる前の7月に判決が下されることを望んでいたが、双方の弁護士が裁判の準備をするためにより時間が必要であるとしたため、最判の予定日は9月19日に定められた。  ところが今、スポーツ仲裁裁判所は判決を10月の最初の週に下すことを予定している。

 シャラポワは1月の全豪オープンの薬物検査でメルドニウムの陽性反応があり、6月にITFから活動停止処分を科せられていた。

 彼女はメルドニウムの摂取を認めたが、この薬が今年1月1日から世界アンチドーピング機構によって禁止薬物に指定されたことを知らなかったと主張している。  ITFによって指名された独立した3人による陪審団は、シャラポワに悪質な意図はなかったが、(禁止薬物であるという最新情報を見逃して)陽性と判定されたことに関して責任は彼女一人にあり、それは非常に重大な過ちであるという判決に至った。  シャラポワは最初、2006年に医療的利用から心臓疾患に使われるそのラトビアで製造された薬品を処方されたと言っている。  もし前回の判決が覆らなければシャラポワの活動停止処分は2018年1月25日に終わる予定で、彼女は8つのグランドスラム大会出場を逃すことになる。そして、罰則期間終了後の最初の大会、2018年全仏オープンの前に彼女は31歳となる。(C)AP