川上嘉郎監督(昭51商卒=神奈川・横浜緑が丘)(写真中央)――インカレを2位で終えられた今のお気持ちいかがですか残念ですね。――きょうの試合は日体大の攻撃陣に苦戦を強いられました(日体大が)やっていらっしゃるなでしこリーグのレベルが高いです…


川上嘉郎監督(昭51商卒=神奈川・横浜緑が丘)(写真中央)

――インカレを2位で終えられた今のお気持ちいかがですか

残念ですね。

――きょうの試合は日体大の攻撃陣に苦戦を強いられました

(日体大が)やっていらっしゃるなでしこリーグのレベルが高いですから。人間はそのレベルに順応していくんですよね。前半はそのレベルに順応できない中で点を取られてしまったというところだと思います。かなり厳しい試合になるということは想定していて、やはり厳しかったですね。

――後半はいいシュートの場面もあり、ア女の意地が感じられました

後半は勝つしかない、点を取るしかないという選手たちの割り切りがあって、その気持ちが強かったと思います。そういうメンタル的な強みというのはこの一年間である程度成長したんだろうなと思います。見ていてもがっかりすることなく、最後まで1点を取ろうという姿勢を持って戦ってくれたのは良かったなと思います。

――この一年間は例年より苦戦を強いられたと思いますが、その中で選手の成長というところは監督の目にはどのように映っていましたか

去年も年間を通して非常にチームが成長した年だったと思います。今年はそれをさらに超えて、ピッチ上で修正できる力があるというか。練習でもいろんなレベルの子たちがいますが、その子たちがみんな成長しているんですよ。その成長幅はかなり大きいですし、多分本人たちもそれを実感していると思うんです。やっぱり本人たちは今までの先輩方が優秀すぎる面があって、本人たちが言っちゃいけないでしょうが、谷間の世代だとか言っている中で、やっぱりそこで意地を持って戦い続けて、負けてもその試合を糧にして次に生かすというのをずっとやってくれていたので、それは本当に成長になったと思います。

――この一年間チームを引っ張ってきた4年生への思いを聞かせてください

いやもう4年生が声を出すのもそうですし、いろいろな運営についても全て彼女たちがコミュニケーションをして、下の子たちの気持ちも考えてやってくれていたので、本当に素晴らしいなと思います。いわゆるサッカーだけじゃなく、人間的なものも非常に成長したと思います。

――最後に、来シーズンの目標を聞かせてください

関東リーグ(関東女子リーグ戦)、関カレ(関東大学女子リーグ戦)、インカレ、皇后杯(全日本女子選手権)とその予選の関東女子選手権がありますが、皇后杯についてはどのようになるか分かりませんが、とりあえず目標としてはなでしこリーグ一部の2チームに勝つという今年の目標と同じレベルの目標になると思います。あとの大会は優勝というところで、それを目指してみんなで頑張りたいと思います。今年も本当にギリギリでした。だからそこの気持ちの面でもしっかりとしたものがあって、それを引き出す力も身につけてきたので、そこは素晴らしいなと思います。客観的に見てすごく力が伸びたなと思います。


MF高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)

――今のお気持ちいかがですか

あんまり終わった実感はありませんが、ひと段落して、最後勝ち切りたかったですが、悔いはないです。

――きょうのゲームプランは

関カレとはまた違ったメンバーなので、戦い方は似ていましたが、強度や質のところがそれ以上に高くて。点を取れるならセットプレーかカウンターかという部分はあったのですが、勝ち切れなくて、相手の方が実力が上でした。

――前半相手にラインギリギリのところを抜け出され失点してから、なかなかラインを上げ切れなかった印象です

ラインのところは自分たちがオフサイドだと思って止まってしまう部分が多くて、そこはちょっと運は悪かったし、取るなら取るではっきりとするべきだったのですが、相手の方が抜け出しの仕方が二回りくらい上だったかなと思います。

――後半流れを変えたい中、意識していたことはありますか

後半から交代で結衣(DF中條副将、スポ4=JFAアカデミー福島)が入って。裏に蹴れる選手なので、どんどん裏を狙っていこうという話だったのですが、やっぱり相手の最終ラインのところで跳ね返されてしまう部分が多かったですし、実力が足りないなという実感がすごくありました。

――終始相手の守備陣形に苦戦を強いられていました

本当にその通りで、終わってからみんなで「本当に強かったね」と話をしていたので、これが自分たちの実力だとすごく痛感しました。やっぱりこれを糧に来年、再来年はもっと日体と張り合ってやっていけるようにア女が強くなっていってほしいと個人的には思います。

――主将として戦ってきたこの一年間の総括して

出だしは本当に、観ているみんなもやっているみんなも「どうなるんだこのチームは」という雰囲気はあったのですが、4年生を中心に信じて貫いてきた部分もあって。それが結果として最後の最後負けてはしまいましたが、チームとしてすごくいい雰囲気の中で戦うことができたのは本当に幸せでしたし、一人ひとりが成長していく部分をたくさん見られました。来年再来年も可能性がある選手がまだたくさんいるので、そこは成長を見守っていきたいなと思います。

――チーフ発足時から『一つになって戦う』ことを意識されてきましたが、この点についていかがですか

一つになれたと実感できたのは本当に最後の最後でしたが、それがあるかないかというのは本当に大きな違いで。夏からしばらくバラバラになりかける時期もあったのですが、やっぱり最近一つになって、一つの勝利を目指して戦うというのは、素晴らしい経験だったはと思います。

――ア女での四年間を振り返っていかがですか

個人的には山あり谷ありの部分が多かったですが(笑)、最後の一年が素晴らしく充実していたので、本当に素晴らしい四年間だったなと思います。

――四年間共に戦った同期への思いを聞かせてください

そうですね、同期の存在は一言では表せませんが、特にこの一年は支えてもらう部分が多くて、同期が一人でも欠けたらこのチームは成り立たなかったと思うので、主将としてもそうですし、やっぱり一人の同期として、すごく感謝を伝えたいなと思います。

――これからア女を引っ張っていく後輩の皆さんに期待することはありますか

やっぱりこの悔しさをみんなきょう味わったので、この悔しさを晴らすために、また同じ舞台に立って次は必ず勝ってもらいたいですし、それに至るまで苦しいこともたくさんあると思いますが、それを乗り越える力をみんな持っていると思うので、それを信じてやっていってほしいなと思います。

――ア女で学んだことを次のステージでどのように生かしていきたいですか

自分たちのやりたいことを信じてやるというのはすごく大事なことだなとこの一年間感じたので、この先いろんな場面でもっと苦しいこと辛いことがあると思いますが、そういうところでめげずに、どんどん壁を乗り越えて成長していきたいなと思います。

――最後に高瀬選手にとってア女とはどのような場所でしたか

なんかドキュメンタリーの最後みたいですね(笑)。これも一言では言い表せないですが、挑戦するだけ成長できる場だと思います。自ら行動するという条件はありますが、挑戦しようと思えばいくらでも成長できるし、そういう意味では素晴らしい環境だなと思います。


DF中條結衣副将(スポ4=JFAアカデミー福島)

――今の率直な感想を教えてください

終わったなーという感じです(笑)。負けた悔しさはありますが、後悔はないです。

――試合を振り返っていかがでしたか

前半結構流れの中で失点してしまって、「このままいったらやばいな」と思っていたのですが、監督から「代わるぞ」と言われたので、「やってやるぞ」という感じでした。

――前半ベンチで試合を見ていていかがでしたか

日体大は嫌なチームだなと思いました。持ち方とか、テンポとか、嫌なところで前を向いてきたり、ボランチとセンターバックの間で前を向かれて、センターバックの間を抜かれて失点してしまうような場面が何度かあったので、(自分が出場したら)それはされないようにしようと思っていました。

――交代する際、どのような指示を受けましたか

特に受けてないです(笑)。ですが、やってこいみたいな感じで言われました。

――後半、DFラインからのフィードが増えました

自分が入ったらそうなるというのはみんな分かっていたと思うので、前の人たちも合わせてくれたと思います。

――後半、追いつくことはできませんでした

後半はいい流れで攻撃にいけていましたが、もう一歩が足りませんでした。日体大が一枚上手でした。

――4年生としてのこの一年間を振り返っていかがでしたか

しんどかったです(笑)。

――具体的には

まず、副将という立場で、自分だけでなくチームのことも考えるという立場に初めてなったのですが、自分のことだけでなく今まで見えなかったチームのことが見え始めて。ことしは誰よりもはな(高瀬)のサポートをした自信はあります。今まで経験したことのない壁にぶつかったり、勝てない時期にどう戦うかというのは4年生の責任が大きいと思います。ですが、振り返ってみると自分たちもやれたなというのもあります。ただ、細かい部分も含めて本当にしんどい一年でした。

――ア女での四年間はいかがでしたか

最初の1年生の頃は試合にほとんど関わってなかったので、チームがインカレ優勝しても自分のチームのように思わなかった自分がいたのですが、3年生から試合に絡み始めて、今年もこのような一年を過ごさせていただいて、1年生の頃の経験、悔しさがあったからこそ4年生で笑って終われたのかなと思います。

――同期の皆さんへ一言お願いします

同期は本当に最高です。大好きです。四年間ありがとうございました。

――後輩の皆さんに向けて一言お願いします

来年のインカレ決勝は観に行くので、頑張ってね!(笑)

――ア女で学んだことをどのように生かしていきたいですか

社会人という新たなステージに行くのですが、しんどくなったらまたア女に戻って来ればまた頑張ろうと思えると思うので、苦しくなったら戻ってきて、また頑張ります!


野口彩花主務(スポ4=東京女学館)(写真中央)

――今のお気持ちいかがですか

悔しさはありますが、このチームで最後までやることができたので、そこは満足じゃないですが、うれしい気持ちと悔しい気持ちが半分ずつという感じです。

――インカレの決勝でプレーする選手の姿はベンチにはどのように映っていましたか

苦しい場面が多かったと思いますが、すごく体を張ってくれて、最後までやってくれたので、感謝の気持ちしかないです。

――ア女での四年間でどのようなことを学びましたか

高校までは日本一を目指したこともなかったので、ア女でのことは全部貴重な経験で。日本一を目指すこと自体が貴重な経験でした。その中で今まで見たことがないような努力をみんながする姿を見てきたので、毎日がすごく刺激的でした。

――ア女での四年間を改めて振り返っていかがですか

本当に幸せな四年間でした。特に今年は4年生としてもいろんなことを考えて、最高の同期と一緒にやってこれて、あと主務として今までは気づかなかったようなOB、OGの方の支えとか、周りの人の影での仕事とかも見ることができて、いろんな意味でたくさんのことを学べたなと思います。

――四年間共に戦ってきた同期への思いを聞かせてください

いや、もう大好きですという感じです(笑)。

――後輩の皆さんに期待することはありますか

優勝させてあげることができなかったのは、日体よりこの一年間積み上げてきたことがちょっとずつ劣っていたんだなと思うので、これじゃ勝てないんだぞというのを意識してさらに頑張って、また優勝してほしいと思います。

――最後に、野口さんにとってア女とはどのような場所でしたか

もう最高すぎました(笑)。引退するのが寂しいですが、ここでの生活を糧に次のステージでも頑張れたらなと思います。


GK川端涼朱(スポ3=東京・十文字)

――試合を振り返っていかがですか

開始10分に自分の判断ミスで失点してしまったようなものなので、そこはちょっと。チャレンジに行ったつもりだったのですが、そこは流れを崩してしまったなと。完全に相手が組織としても上だったなと、完全に格上だったなと思いますね。

――ペナルティーエリア前からのFKをセーブしました

あの局面だけで言ったら、ボールが見えなかったのでどうやって取ろうかなという中で、「まあ多分相手のキッカーの雰囲気とか見ていてもシュートを狙っているな」と思っていて予測はできていたので、しっかり安全な位置で守ることができました。あの対応は良かったなと思います。

――2つ目の失点シーンはいかがでしたか

いつもあの場面で飛び出してしまって(シュートを)打たれたりしてしまうので、きょうに関してはそこを少し我慢できたのは良かったところかなとは思うのですが、その前のリスク管理とか、かき出すところとか、まだまだ詰めることができるところはあるなと思います。前半の終わりだったので、あれで皆の気持ちが前半を乗り切れればというシーンだったので責任というか、もっと気を引き締めなければいけなかったかなとは思います。

――後半は無失点に抑えられましたが、前半と意識して変えたところはありましたか

こっちが意識するというか、相手が2-0で後半を迎えたので、あまりリスクをかけて攻めずに守備にウエイトをかけてプレーしていて崩されるというシーンはなかったのですが、その中でどうやって攻めるか、どうやって引き出すかというところがまだ足りなかったかなと思います。

――試合が終わった後、仲間とどういった言葉をかわしましたか

それぞれで思うことも振り返ることもあるだろうし、お互いに声をかけたというか、考えることはあったと思います。最後4年生が最後くらいは笑ってと言ってくれたので、悔しい気持ちはありますが、日体大の優勝を素直にというか、自分たちが負けたんだなと受け入れることができたかなと思います。

――4年生に向けてメッセージをお願いします

1年間このチームを引っ張ってきてくれて、自分たち3年生が迷惑をかけたり、問題提起をして悩ませたりしてしまったと思うのですが、このチームの一体感は今までのア女に足りないところで、それを4年生たちがつくってくれたので感謝したいです。部活やチームスポーツは全員で戦うものなので、そういう文化を新しくつくってくれたことに感謝したいなと思います。

――来季に向けて一言お願いします

2年連続準優勝というのもありますし、自分たちが引っ張っていかなければならない立場にもなりますし、自分自身も初めてこんな大きな大会に試合に出て、早稲田の伝統というか歴史というか、責任の重さを感じたし、日体大との力の差を感じたし、日頃の練習から詰めていかないといけないなと思ったし、4年生がもたらしてくれた一体感をどういったかたちで来年につなげていくかだなと思います。


DF小林菜々子(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)

――今の率直な感想を教えてください

結果は準優勝だったのですが、集大成という中で、終わった後みんなでやり切れたと思えたので、すごくいい経験だったなと思います。

――試合を振り返っていかがでしたか

個人としては、前半は自分の特徴が出せなかったというのが自分の中であって。ですが攻撃陣はうまくパス回しをして攻撃していたのを見ると、もっと頑張らないといけないなと前半は思いました。後半に入って、自分の中でも感覚をつかめて、自分らしくプレーできたのは良かったなと思うのと、チームとしては常にみんなが気持ちを切らさずにできたと思うので、あとはゴールにつながる練習をもっとするべきだったし、もっと質を高められたかなと思います。

――日体大対策は何かされましたか

きのうずっと映像を見て、相手はうまい選手が多かったので、それに対して組織的に攻撃をしようとは話していました。

――相手の2トップとセンターバック2人がマッチアップするかたちでしたが、外から見ていてやりにくいように感じられました。プレーしていていかがでしたか

特に前半はパスカットもできなくて、相手に自由にやられて自分が引き出されて裏に抜けられる場面も多かったのですが、それに対して中盤の位置を修正しようと話して、後半は縦パスもカットできるようになってきたので、良かったかなと思います。

――ハーフタイムはどのようなことを話しましたか

2点差での折り返しだったので、1点返せば変わるぞという中で、気持ちの面でも、まずは1点というような声掛けはしていました。

――後半内容は良くなったものの、得点を奪うことはできませんでした

相手の方が技術的に上回っていたかなというのが率直な感想で、後輩たちには組織的に点を取れるようになってほしいなと思います。

――4年生として過ごした一年間はいかがでしたか

正直辛いことの方が多くて、自分としてどう振る舞うかを考えてきた中で、ア女のみんなはチームが大好きですし、チーム愛を感じる中で、サッカーに対してもひたむきでいい環境だったなと思いますし、自分はみんなについていけるように組織として自分の役割を見つけながら、色々な経験をできましたし、すごくいいチームだったなと思います。

――ア女で過ごした二年間はいかがでしたか

自分は3年生から入部したのですが、チームに対してどう貢献できるかということを考えさせられた二年間で、自分だけがうまくいっても全然楽しくないという感情と出会って、その中で試合に出ていないメンバーも含めて、いかに一体となっていけるかという、スポーツの一番の価値に触れさせていただいた二年間だったかなと思います。

――同期の皆さんへ一言お願いします

すごく仲の良い同期で、3年から入った自分を素直に受け入れてくれてとても感謝しています。試合に出ているだけではチームに貢献できないということを教えてくれたり、プレー以外の部分でも強く求めてくれたり、自分を変えるいいきっかけになったので、卒業後はバラバラですが、このア女で4年生みんなで経験したことを生かしていきたいなと思います。

――後輩の皆さん向けて一言お願いします

後輩はみんな素直で、思ったことを伝えてくれる子が多い中で、まとめる役が少ないのかなというのは挙げられてて。4年生になってから分かることも多いだろうし、試合に出るだけが貢献だと思っている子もいると思うので、そうではなくて、いかに自分の価値を高められるかを意識してほしいというのと、私が3年生から入部したので戸惑った子もいたと思うし、一緒に部荷物した子たちもいたのですが、その中でも受け入れてくれて感謝しています。

――ア女での経験を今後どのように生かしていきたいですか

ア女ですごく熱くなれましたし、チームとして戦うことがこんなに素晴らしいんだというのを知れたので、今後は就職して社会人として新たな道に進むのですが、この気持ちを忘れずに、今よりも熱くなれるように頑張っていきたいと思います。


DF源関清花(スポ4=ちふれASエルフェン埼玉)(写真中央)

――ベンチから見てきょうの試合はいかがでしたか

最初の方は結構良かったと思うんですが、点を決められてしまってからも、全然取り返せると思っていました。ですがやっぱり後半に入ってからも変化がなくて、同じサッカーを繰り返してしまっていたので、チームとしてはもう少し頑張れたかなと思います。

――今季後半戦からは出場機会になかなか恵まれませんでした

そうですね・・・。関東リーグのジェフ戦(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)から出られなくなってしまったと思うのですが、そこからも自分を高めることだけを考えていました。きょうも最後まで試合に出ることはできなかったですが、これで終わりではないので、次に向けて切り替えていこうと思います。

――今後も競技は続けられるということでしょうか

はい。まだ所属チームは決まっていませんが、海外に行く予定です。

――この四年間を振り返るとどのような大学生活でしたか

結構苦しいことが多かったんですが、途中からチームにも入れていただいて、感謝しています。最後もチームには貢献できなかったので、ちょっとだけ悔いは残ります。自分としてはもう少しできたんじゃないかなって考えてしまいますね。

――ア女で学んだことを今後どのように生かしていきますか

本当に色んな環境があるということを学びました。今後は自分が思ったような環境でプレイできるかも分からないし、おそらく100%の環境には出会えないと思うので、順応することが求められてくると思います。そういう時に自分の考えとかプレーとかを柔軟に適応させることができるように生かしていきたいです。

――源関選手にとってア女とはどのようなチームでしたか

個の集団という感じですね。このチームには当てはまるんじゃないかなって。一人ひとりというイメージが強い集団なので、もっとチームになれたはずだと思っています。もったいないというと大袈裟かもしれませんが、もっとうまくなれるし、もっとチームとしても成長できる可能性がある場所だったと思います。


DF中田有紀(スポ4=兵庫・日ノ本学園)

――決勝で敗れ、惜しくも準優勝に終わりました。率直にいかがですか

自分たちで掲げた『頂』を目標にやってきましたが、最後の最後にこのような結果になってしまったな、という感じですかね。まだあまり実感はないです・・・。

――日体大とア女にある差は何だと感じましたか

相手の攻撃にレパートリーと柔軟性があって動きが止まらない中で、前半はそれに対する自分たちの守備がついていけない部分がありました。球際に対してもチャレンジができなかったので、それが失点につながってしまったのはもったいなかったなと思います。

――2失点ともDFの裏を取られたかたちでしたが、プレッシャーの掛け方の共通理解はどのようなものでしたか

前日にスカウティングした時には「DFラインを整えていこう」という話はしました。上げる時は上げて、下げる時は下げることでガタガタにならないようにと。相手のFW2枚が収められるタイプなので、そこには厳しくいきたいという話はしていたんですが、前半はみんなの距離感が遠くなってしまって(DFの)間を突かれたし、もっと(DFラインを)下げておけば良かったのかもしれないというところですかね。

――後半になるとシュートまで持ち込む場面も増えた印象ですが、ハーフタイムではどこに手を加えましたか

守備に対して受け身になっていたこともあって球際に強くいけなかったし、そのせいで2失点もしてしまったので。少なくとも2点以上を取り返さなければいけないという状況下では、前から(プレッシャーを)かけるしかなかったので、(ラインを)押し上げる、球際に厳しくいきたいという話をしました。その結果、後半は敵陣でボールを持てる時間も増えましたし、得点はできませんでしたが、前半よりは楽しめたかなと思います。

――試合終了後は、悔しさの中にどこか清々しさもあったように見えましたが、どのような感情でしたか

「あー、やられたな」という感じでしたね。日体大は本当に強いチームでした。今までインカレで戦った中で簡単に勝てた相手はいませんでしたが、それでも四年間決勝まで行けたことは当たり前じゃないし、その中で戦えたことを誇りに思います。最後結果は出ませんでしたが、四年間で本当に成長させてもらったという感情があったんだと思います。

――グラウンドマネジャーとして、また不動のサイドバックとして戦ったこの一年間、振り返っていかがですか

うまくいかないことだらけで課題もたくさんありましたが、だからこそ考える時間が楽しかったですね。みんなが少しでも理解を深めて練習に取り組めるようにするための声掛けや、みんなにイメージを共有させる努力はグラウンドマネジャーとしての責任感を持って、この一年間やってきました。自分の成長にもつながりましたし、みんなついてきてくれて本当に感謝しています。

――後期は試合ごとの成長というのが見て取れることが多かった印象ですが、そのような実感はありましたか

後期に入って試合数が増えましたし、勝たなければ終わりという緊張感がある試合もあったので、みんなで試行錯誤して、話し合って、いろんな意見がでるようになりました。それすらうまくいかないこともあったから、振り返ってみたら本当に大変だったと思うのですが、それでもここまで来られたのは何かしら成長したからだと思っています。もっと成長できる部分もまだあったと思いますが、それが後期(の躍進)につながったし、結果このインカレの舞台につながったのは良かったと思います。

――この四年間、振り返っていかがでしたか

いやー、あっという間でしたね(笑)。1年生の時は多くの試合に出させてもらってインカレ決勝の舞台も経験させてもらい、あの中村みづき(平30スポ卒)さんのゴールを目の前で見て。必死に食らいついて、とりあえず自分の目の前のゾーンを守ろう!と、自分にしかベクトルを向けられなかった経験もしましたし、2年生の時はけがが多くてすごく悔しい思いをしましたが、やっぱりあっという間で、3年生の時もあっという間で・・・、本当にあっという間でしたね。ですが本当に、選手が主体性を持って物事に取り組むア女だからこそ、いろんな悩みも改善策もみんなで話し合えたし、そのぶん仲間との絆も深まりました。いろんなことを考えさせられて、本当に成長させてもらえた四年間だったので、忘れられないですね。

――今後もサッカー選手としてのキャリアは続いていくわけですが、ア女で得たものをどう生かしていきたいですか

学生と社会人とではまた身分も違いますし別の責任も伴いますが、やってみないと分からないことだらけなので、色々な経験を積んで、これまで以上に成長していきたいです。

――四年間苦楽を共にしてきた同期の皆さんに対してはどのような思いがありますか

同期の14人がいなければ、自分だけじゃ抱えきれないことだらけだったのでものすごく感謝していますし、本当に大好きです。愛してます(笑)。

――来年以降は後輩の皆さんがア女を引っ張っていきます

本当に意志の強い選手たちがたくさんいるので。自分なりに考えて意見を言えるし、だからこそ自分たち4年生も助けてもらったし、色々刺激をもらいました。今後何があるか本当に分からないですが、後悔のないように進んでいってほしいです。応援しています。

――最後に、中田選手にとってのア女とは何でしょうか

うーん・・・一生忘れられない場所、ですかね。本当に濃い四年間を過ごさせてもらいましたし、たくさんの出会いもありました。最高の場所でしたね。楽しかったです!


DF井上萌(スポ1=東京・十文字)

――表彰式での涙の理由を教えてください

4年生に申し訳ないなという気持ちでいっぱいだったからかなと思います。

――高瀬主将や中條副将から言葉をかけられているシーンがありました

「ありがとう」と言ってくれて、自分は何もできてないのに、あのように本当に大変な思いをしている人たちからそういう風に言ってもらえて、この人たちと一緒にやってきて良かったと思ったら、涙が溢れちゃいました。

――試合を振り返っていかがですか

自分はきょう思い切ってやろうと思っていたのですが、相手は個人能力もすごく高くて、自分が背後をとられてしまったから2失点したということは明確に分かります。改善していかなければいけないので、あと3年間チャンスがあるということをどれだけ前向きに捉えられるかということが自分の課題です。きょうの試合は途中交代だったのですが、収穫はたくさんありました。

――この一年間を振り返っていかがですか

9月まで、今シーズンの3分の2はずっとベンチ外で、10月からベンチに入って、11月の途中から試合に出られるようになって、このチームでサッカーできたかといえば、正直足りない部分はあるのですが、それ以上に濃いものを先輩や同期、スタッフからいただいて、19年間のサッカー人生で自分自身が心の底から楽しいと思える一年間だったので、4年生には感謝しかないです。

――4年生に伝えたいことは何ですか

今大会は申し訳ございませんでした、ずっと泣いてばかりですみません。口で言うのは簡単ですが、この思いを忘れないように努力し続けることが、自分には1番似合ってるのではないかなと思ったので、次は試合観に来てねと言いたいです。

――来シーズンへの意気込みをお願いします

誰もこんなに泣かなくていいように、自分がしっかりア女のゴールを守れる一員になりたいと思います。


DF船木和夏(スポ1=日テレ・メニーナ)

――試合を終えて率直な感想をお願いします

優勝できなかったのが悔しい、という一言です。

――守備面では試合を通じて相手の2トップに苦しめられていました

やっぱり相手の2トップは(ボールを)収められてて、今までの試合のFWより全然力がありましたが、力が及ばなかったという印象です。

――前半はドリブルで運んだりオーバーラップしたりというのが見られましたが、攻撃面はいかがでしたか

サイド攻撃をしてCKを取る、という狙いでした。自分の持ち味は攻撃参加することなので、前半はボールも来て少しは攻撃できたのかなと思います。

――現体制最後の試合となりましたが、今シーズンを振り返っていかがですか

1年生から試合に出させてもらって、とても良い経験でしたし、チームとしても個人としても1年通して成長できた部分がとてもありました。自分はまだ1年生なので、それを来年以降に向けてもっと生かして成長できたらなと思います。

――これで4年生は引退となります

試合に出られない4年生とか、そういう人たちの思いも背負ってやってきたつもりだったんですが、最後優勝というかたちで恩返しできなかったのはすごい悔しいです。ですが、この先もずっとア女を応援してくれていると思うので、来年この借りを返したいと思います。

――来シーズンへの意気込みをお願いします

また1からア女をつくることになるのですが、最後このインカレの舞台で優勝できるようにまた頑張っていきたいなと思います。


MF田中実夏(スポ4=セレッソ大阪堺レディース)

――後半途中での投入となりました。どのような指示がありましたか

最後だったので指示という指示はなかったですね、とにかく楽しんでこいという話でした。

――準優勝という結果について

このチームで優勝したかったという気持ちはもちろんありますが、自分たちが目指しているチームには近づけたと思うので、やり切ったという気持ちもあります。半々くらいです。

――けがなどの影響で満足にプレーができない状況だったとは思いますが、この一年間はいかがでしたか

自分が思い描いていた理想には近づけなかったかもしれませんが、みんなとやるサッカーが楽しくて、個人的には今までで一番サッカーが好きになった一年間でした。すごく楽しかったです。

――ア女で過ごした四年間を総括していかがですか

もちろん楽しい事ばかりではなかったし、むしろ辛いことの方が多かったですが、どんな時でも周りを見れば助けてくれ、努力をし続けている仲間がいました。同期、先輩、後輩含めてですが、そういった人たちに出会えました。

――一番長く過ごした同期の皆さんに対してどのような感情がありますか

率直にいうと離れたくないというのが一番ですが、まとめると『ありがとう』の一言に尽きます。

――後輩の皆さんに向けたメッセージは何かありますか

きょう日本一になれなかったので、来年は日本一になってほしいというのと、四年間は本当にあっという間なので、一日一日を大切にして自分を磨いていってほしいです。

――ア女生活で学んだ中で、最も身になったことは何ですか

人を大事にすることですね。ア女のみんなからたくさんのことを学び、支えられてここまで来れたので、周りの人とのつながりを大切に、ということですね。

――最後に、田中選手にとってア女とはどんな場所でしたか

家族のような場所でした。


MF松本茉奈加(スポ3=東京・十文字)(写真上)、MF村上真帆(スポ3=東京・十文字)

――今のお気持ちをお願いします

村上 ここまできたからには優勝をしたかったですが、自分たちの力不足だったかなと率直に思います。

松本 一年間いろいろと考えて4年生とやってきたのですが、日体の方が一枚も二枚も上手でしたし、まだまだ実力が足りないなと思いました。

――中盤での潰しからショートカウンターを繰り出す日体大に主導権を握られました

村上 相手が奪ってからの速攻が速くて、その速攻に伴って他の選手もどんどん湧き上がってくるような感じで攻撃をしてきたので、 それになかなかつき切れなかったのが反省点です。

松本 球際、収めるところ、つなぐところ、全てで自分たちよりも上をいっていましたし、局面で勝てる部分があっても最後の部分でやり切れないところが自分たちにはあったので、相手の方が上だったなと思いました。

――後半は松本選手のサイドからゴールに迫るシーンがありましたが、ハーフタイムに何か話をされましたか

松本 ハーフタイムというより一昨日の試合からの反省で、真帆(村上)から展開ができるようにトップを使ってもう一回真帆に当ててサイドチェンジをするという声掛けをしていたので、それができたのは一昨日から改善できた点かなと思います。

――村上選手は松本選手のサイドを使うことを意識されていましたか

村上 そうですね。準決勝はあかり(MF蔵田、スポ2=東京・十文字)を使うことができたのですが、相手はその試合をスカウティングをしていて、あかりのサイドを徹底的に守ってきていたので、逆にマツの方がすごく空いて、きょうはマツの方から攻めることができて、チャンスにつながりました。ですがそこで得点をし切らなければいけないので、まだ詰めが甘かったです。

――今季を振り返っていかがですか

村上 苦しい年だったのですが、どうすればチームが良くなるかとか、個人がどう成長していくのかということをみんなが全員で考えてできた年だったと思います。ストライカーらしいストライカーがいなかったからこそみんなが考えなければいけなかったので、すごく今年はチーム全員で戦えたと思います。

松本 4年生もいろいろと大変だった中、「このままでは勝てない」といった厳しいことを自分も言ってきて、今までで一番サッカーに向き合った一年でしたし、どのようにチームを良くするかということを考えた一年でした。4年生に対して信頼がありましたし、このチームで勝ちたいと思うのが強かったので、最後は勝ちたかったです。

――対談やインタビューなどでお二人から4年生への思いが伝わってきました

村上 1個上という一番近い代で、4年生自身が上にいるというより降りてきてフラットに話してくれたりして、距離感は今までと比べて近かったです。

松本 すごく生意気なことをたくさん言って迷惑をかけたのですが、本当に優しくて、チームに対する強い思いがある4年生だったので、付いていきたいと思いました。下の学年の手助けをしてくれたり、たくさん考えてくれたので、4年生が大好きです。

――来季はどのようなプレーヤーになりたいですか

村上 プレーはもちろんですが、その他の部分でも絶対に必要と言われるような存在になりたいです。

松本 チームにスイッチを入れられるような熱いプレーをして、観ている人が感動する試合をできるような選手になりたいです。

――目標はインカレ優勝ですか

村上 もちろんです。


MF蔵田あかり(スポ2=東京・十文字)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうの試合はやはり、終始日体ペースで特に前半は相手が蹴ってくるのに対して自分たちのディフェンスラインを引いてしまい、全体的に間延びしてセカンドボールを拾えず流れが悪くなってしまいました。後半はハーフタイムで修正して、前からプレッシャーをかけていこうとなって、それから距離感も近くなってコンパクトになり自分たちのプレーができ、ボールも持てるようになったと思います。

――この一年間を振り返っていかがですか

今年はうまくいくことの方が少なかったですが、徐々に試合を通してチームが一丸となり同じベクトルを向くことができたと思います。