マリア・シャラポワ(ロシア)は、「クーヨン・クラシック」で元彼のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)との再会を楽しみ、解説者たちを爆笑させた。シャラポワとディミトロフは別れたかもしれないが、…

マリア・シャラポワ(ロシア)は、「クーヨン・クラシック」で元彼のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)との再会を楽しみ、解説者たちを爆笑させた。シャラポワとディミトロフは別れたかもしれないが、二人の関係において現在もどちらが主導権を握っているのかは明らかだ。オーストラリアのnews. com.auが伝えている。

2人は、2013年に公になってから2015年に別れるまで交際していた。「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)の前哨戦「クーヨン・クラシック」で、シャラポワはオーストラリアの放送局SBSの解説ブースにいたが、そこで予想外の訪問者を迎えることとなった。

シャラポワは「彼がずっとこっちを見ているわ。見るのをやめるように言ってくれない?」と、ディミトロフがぶらぶらやってきて楽しげな輪に加わる前に言っていた。ディミトロフが「どんな解説をしているんだい?」と尋ねると、解説者たちは彼の話をしていたのだと伝えた。そこから、彼の黄色いショートパンツについて、元恋人たちの楽しげな会話が始まった。

シャラポワ:この黄色いのはどういうことなの?

ディミトロフ:いいだろ?

シャラポワ:あんまりね。

ディミトロフ:本当に?

シャラポワ:ええ、いまいちだわ。

ディミトロフ:君は僕が黄色い服を着ているのが好きだと思っていたんだけど、まあいいさ。人は変わるものね、わかるよ。

この会話の間、誰もがずっと笑いころげていたが、いつ別れたのか問われると、シャラポワは「けっこう前ね」と言ってクスクスと笑った。シャラポワと別れたあと、ディミトロフは歌手のニコール・シャージンガーと交際していた。一方のシャラポワは、イギリス人億万長者アレクサンダー・ギルクスと交際中だ。

シャラポワは、メルボルンが森林火災で発生した煙に包まれていたためにクーヨンでの試合を途中で諦めたのは「正しい判断」だったと語った。グランドスラムで5度の優勝経験を誇るシャラポワは、主審が「選手が煙に影響を受けている」と言って試合を中断した時点で、ラウラ・シグムンド(ドイツ)と6-7(4)、5-5の接戦を演じていた。

シャラポワは試合会場の状況を「強烈」と表現し、「第2セットの終わり頃には少し咳が出そうな感じがしていた」と話した。「そうしたら主審が下りてきて、『あと1ゲームにしましょう』と言ったの。その時点で2時間以上試合が続いていたし、全てを考え合わせると、正しい判断だった」

世界72位のシグムンドは、異常な環境から影響を受けたと話し、「こんな状況で試合をするのは初めてよ。第2セットでは体に影響が出ていたと言わざるを得ないわ」と記者に伝えた。「そのことを考えざるを得ないし、身体への影響も感じた。こんな状況で試合をして欲しいと言われたら、みんな自分なりに対処しなくちゃいけないけど、明らかに、試合をする環境として最高に健康的ではないと思う」

シャラポワは2019年シーズン、怪我のせいでわずか15の公式試合にしか出場できなかったため、世界ランキングは145位にまで落ち込んでいる。しかし、「全豪オープン」には主催者推薦枠として出場しており、初戦で第19シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)とぶつかる。ディミトロフは、フアン イグナシオ・ロンデロ(アルゼンチン)と対戦予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年ウィンブルドンでのシャラポワ(左)とディミトロフ(右)

(Photo by TPN/Getty Images)