第28回全日本大学女子選手権
早大1-1
0-0
0-0
1-0
大体大
【得点】
(早大)13’山田仁衣奈、103’小林菜々子
(大体大)34’今田怜那

 接戦を制した。全日本大学女子選手権(インカレ)準決勝、ア式蹴球部女子(ア女)は関西第1代表校の大体大と対戦。前半、FW山田仁衣奈(スポ4=大阪・大商学園)のゴールで先制に成功する。しかしCKから失点を喫し、試合は振り出しに。後半は互いに譲らず、勝負の行方は延長戦へともつれ込んだ。すると延長後半、CKからDF小林菜々子(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が値千金の決勝ヘッド。ア女は2-1で大体大を下し、見事5年連続となる決勝進出を決めた。

 前半はMF高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)が低いポジションを取り、2ボランチ気味で試合を進めるア女。トップ下に入った山田が起点となり攻撃を展開していく。すると、早速決定機が訪れる。13分、セカンドボールを拾った高瀬から山田へとつなぎ、右サイドのMF松本茉奈加(スポ3=東京・十文字)へ展開。松本は「花蓮(MF桝田、スポ2=ちふれASエルフェン埼玉マリ)に『ライン際で勝負をしたら(相手は)スライディングをしてくる』と言われていた」とうまく相手DFをかわし、左足でシュートを放つ。これは惜しくもポストに弾かれたが、こぼれ球を山田が押し込んだ。自分たちの時間帯で先制に成功したア女。得点後も山田が左右にボールを展開しチャンスを演出するなど、攻撃の手を緩めない。しかし34分、リスタート後に左サイドを突破されCKを献上。そのCKからMF今田怜那(4年)にゴールを決められてしまった。一瞬の隙をつかれる格好となったが、その後は崩れることなく、落ち着いた試合運びを見せたア女。1-1で前半を終えた。


シュートを放つ山田。前半に先制ゴールを決めた!

 追加点を奪うべく、「サイド攻撃をしっかりしよう」(高瀬)という共通理解のもと迎えた後半。DF中田有紀(スポ4=兵庫・日ノ本学園)とMF蔵田あかり(スポ2=東京・十文字)の仕掛ける場面が増えるなど、左サイドを起点に攻撃を組み立てる。しかし、その左サイドに攻撃が偏り、淡白な攻撃が続いてしまう。「クロスの精度を含めて、最後に合わせることができていなかった」と中田が語るように、幾度となくサイドを崩すも、得点に結びつけることができなかった。ボールを保持するも、結局後半はシュート0本に終わったア女。90分で決着がつかず、勝負の行方は延長戦へともつれ込んだ。

 延長戦でも主導権を握るア女であったが、やはりシュートまで持ち込めない。延長前半を無得点で終え、会場にはPK戦の雰囲気も漂い始めた。しかし、この重苦しい雰囲気からチームを救ったのはやはり4年生だった。103分、山田のパスを受けた松本がエリア内に侵入し、そのままシュート。これは惜しくも相手GKに弾かれたが、CKを獲得する。そして、「決めるならこのチャンス」とキッカー高瀬がファーサイドへ精度の高いボールを供給すると、待ち構えていたのは小林。「中のみんなもディフェンダーをブロックして自分をフリーにしてくれた」と高い打点からヘディングシュートをネットに突き刺した。小林の3試合連続ゴールで待望の勝ち越し点を奪ったア女。その後、大体大の反撃に遭うも、DF船木和夏(スポ1=日テレ・メニーナ)がスライディングでブロックするなど、体を張った守備をみせる。アディショナルタイムにはロブボールをGK川端涼朱(スポ3=東京・十文字)がなんとかセーブし、ここで試合終了のホイッスル。ア女は接戦を勝ち切り、日体大の待つ決勝戦へと駒を進めた。


延長後半で勝ち越しに成功し、喜ぶ選手たち

 終始試合を優位に進めたア女。失点こそあったものの、崩される場面はほとんどなく、安定した守備をみせた。しかし、この試合では攻撃面に課題が残った。強みであるセットプレーからゴールが生まれたが、流れの中からシュートまで持ち込めない場面が散見。サイドが偏り単調な攻撃が続いたことに加え、サイドからのクロスに対しエリア内の枚数が足りていなかった印象だ。「高い位置にボールが入った時の攻撃の連動性とか、引き出しが少なかった」と反省を口にした高瀬。決勝戦ではセットプレーはもちろんのこと、スピードのある選手を生かしたサイド攻撃でいかに相手を崩すことができるかが鍵となりそうだ。
 決勝戦の相手は、昨シーズンのインカレで4連覇を阻止された因縁の相手・日体大。この試合以上に苦しい試合展開が予想される。しかし「すごく一つになれているという実感がある」(高瀬)と、延長戦をチーム全員で勝ち切ったア女に、怖いものは何もない。この一年間積み上げてきたア女のサッカーを西が丘のピッチで表現できれば、必ず勝利の女神はア女に微笑むはずだ。悲願の『頂』まであと一つ――。ア女はエンジのプライドを胸に、あす最終決戦に挑む。

(記事 永池隼人、写真 橋口遼太郎、大山遼佳、稲葉侑也)


スターティングイレブン






早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属
GK16川端 涼朱スポ3東京・十文字
DF35船木 和夏スポ1日テレ・メニーナ
DF小林 菜々子スポ4ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF31井上 萌スポ1東京・十文字
DF中田 有紀スポ4兵庫・日ノ本学園
MF10村上 真帆スポ3東京・十文字
MF11松本 茉奈加スポ3東京・十文字
MF◎8高瀬 はなスポ4ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
FW山田 仁衣奈スポ4大阪・大商学園
MF13蔵田 あかりスポ2東京・十文字
→90+2分32高橋 雛社1兵庫・日ノ本学園
FW34廣澤 真穂スポ1ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
→104分30土居 明日香スポ4ちふれASエルフェン埼玉
リザーブ:GK33近澤澪菜(スポ1)、DF5源関清花(スポ4)、MF12並木千夏(スポ2)、MF17阪本未周(スポ3)、MF19桝田花蓮(スポ2)
◎=ゲームキャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)

コメント

MF高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)

――決勝進出を決めた今のお気持ちいかがですか

1年間いろんなことがありましたが、去年と同じ土俵まで上がってこれたなというか。ですがここがスタートラインと言っても過言ではないので、やっと来たなという感じですね。

――きょうのゲームプランは

相手は守備でマンツーマン気味で、球離れを早くしようと話していました。入りも悪くなかったし、すごくいい試合ではありましたが、やっぱり相手の気持ちの部分も強かったですし、すごく拮抗(きっこう)した試合になりました。

――きょうはダイレクト目のプレーが多かった印象ですが、これは球離れを意識してのことだったのでしょうか

相手のバイタルエリアとかディフェンスラインと中盤の間が空くというところがあったので、そこでダイレクト、2タッチ以内でつなげるようなかたちをつくりたいなと思っていました。

――きょうは入りが2ボランチの布陣に見えました

そうですね、一応2シャドーではあったのですが、前半は自分が低い位置に入ってしまったので、後半はそれをちょっと押し上げるかたちは意識しました。

――前半は右サイド、後半は左サイドを起点に攻撃を組み立てていた印象ですが、これは意識的に変えた部分だったのですか

ハーフタイムでのコーチからの指示として、(自陣)左サイドのサイドバックのところが狙い目という話があって、CKになっても自分たちは得意なので、CK狙いでサイド攻撃をしっかりしようという話をしていました。

――いい流れで先制した後、少しプレーが切れた中でセットプレーからの失点がありました

そこまで相手は身長がなかったですが、一瞬油断してしまって、そこで失点してしまいました。一気に流れは変わりましたが、そこからしっかりと崩れずに戦えたことは良かったと思います。

――後半は左サイドが起点となる中で、単調な攻撃が続いてしまいました

やっぱり高い位置にボールが入った時の攻撃の連動性とか、引き出しが少なかったなというのもあります。クロスに対しても、クロスの質もそうですし、中の入り方も全部相手にキャッチされてしまっていたので、そこはもう決勝に向けて修正していかないといけないかなと思います。

――延長戦では緊迫した中、最後強みであるセットプレーから得点が生まれました。あのシーンを振り返っていかがですか

CKはこの試合も多かったですが、今回は全然いいボールが蹴れていなくて。「決めるならこのチャンスだな」と思っていたので、菜々子(DF小林、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が決めてくれて本当に良かったです。

――きょうは長い時間プレーされて、高いパフォーマンスを披露されていた印象でしたがら自身のプレーをどう評価していますか

うーん、相手が球際で強かったりして、球際のところはもっといかないとなと思いますし、運動量の部分でもう少し裏へ抜け出したりというアクションをもっとつけれたらいいかなと思うので、今回はあんまり評価できないですね。

――残すは決勝のみとなりました。最後どのようなサッカーを展開したいですか

そうですね、一番は楽しんでやりたいですし、観てる人もきょうもそうですし、すごく一つになれているという実感があるので、ここは出ている選手が責任持って結果を出さないといけないと思うので、できることを全力でやって、必ず優勝したいなと思います。

GK川端涼朱(スポ3=東京・十文字)

――試合を振り返って

相手が引いていて攻めるのが難しかったと思うのですが、とりあえず勝てて良かったというのが第一ですね。

――前半はバックパスの乱れにひやひやする場面もありましたが、いかがでしたか

危ないシーンはほとんどなくて、失点したのはセットプレーだったのですが、ああいう一つのミスで危ないシーンはあったのですが、悪くはなかったかなと思います。

――失点シーンを改めて振り返っていかがでしたか

攻めている時間帯だったのであそこでCKというのは悪い予感というか、守らなきゃいけないなという感じはしたのですが、相手がいいものを入れて来ましたね。それに対して自分が出るか出ないかの判断一つだったかなと思います。相手10番(今田)に対してマークについていた選手が攻撃されてうまくついていけなかったというのもあるんですけど、そういう細かいところを誰が行くのかなど、責任感をもってボールをはじきに行けるかというのは次の試合でも大事になっていくかなと思います。

――延長戦では体を張ったプレーが目立ちました

前半の失点で迷ったというか、自分が出ればよかったなという後悔があったので、後半からは思い切りやろうと思ってプレーしていたので、その後の時間は無失点に抑えることができたので良かったかなと思います。これまでの試合と比べたら落ち着いてできたかなと思います。

――勝利した瞬間にどういった言葉のやり取りがありましたか

最後試合終わるときはガシャンってなっていた時だったので、「ナイス」とかっていうのはありました。守ってくれた選手がいっぱいいたのでシュート数も少なかったし、失点も少なかったので、そこはみんなに感謝したいです。

――決勝に向けて

去年(のインカレ)も日体大と試合して負けているし、これまで積み重ねてきたこともたくさんあるので、それを試合に出る選手は出すだけだなと思います。今年のチームは一体感や部員全員の団結感があると思うので、それを出ている選手やメンバーが体現できるかということがポイントになってくると思います。みんなの思いを背負って頑張ります。

DF小林菜々子(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)

――試合を振り返っていかがですか

延長までいってしまった試合で、体力的にも精神的にもみんながタフになりながら、最後に点を取って勝てたので良かったと思います。

――まずは得点シーンについてお伺いします。チームとしてどうしても欲しい時間帯でのゴールでした

CKはチームの強みでもあったし、私にとっても得意なことだったのでCKになった瞬間から気合は入ってましたし、キッカーがいいボールをあげてくれて、中のみんなもディフェンダーをブロックして自分をフリーにしてくれたおかげで点を決めることができたので、みんなのゴールかなと思います。

――前半、いい流れの中で追いつかれてしまい、同点で折り返しました

守備は崩されていたわけではなくCKからの失点だったので、引き続き守備は球際強くいこうということは話をして、攻撃に関してはゴールを決めるために逆サイドをもっと使っていこうという話をして、改善できたかなと思います。

――特に後半は左サイドからの攻撃が目立ちました

もう少し右を使いたかったのですが、左サイドの2人がすごく効果的に動いていて、あの2人の体力に助けられました。次の試合は右サイドをもっと使って、広くサッカーができればいいなと思います。

――後半、延長前半と得点が欲しい中でも決めきれない時間が続きました

守備陣としては、自分たちがミスをしなければ失点しないという感覚があったので、気を引き締めてプレーできたのと、試合を通じてポジティブな声かけを継続できたことが勝利につながったと思います。

――次の試合への意気込みをお願いします

自分にとって決勝という舞台は人生で初めてなので、楽しみながらサッカーをしたいなと思っています。あとは、このチームとしてもラストの試合で、みんなのおかげでここまでこれたと思うので、自分のためだけではなく、チームのみんなのためにも全力で頑張りたいと思います。

DF中田有紀(スポ4=兵庫・日ノ本学園)

――5年連続となる決勝進出を決めました

決勝に行けることが本当に幸せだなと思います。

――後半から攻撃の起点が右サイドから左サイドへ変わったように見えたのですが、ハーフタイムで手を加えたところはありましたか

どちらかというと左サイドの方を使って攻撃することの方が多くて、そっちに偏っているという話をコーチからいただいたので、右でもしっかりつくって両サイドから崩そうというところで。その分展開して、良い距離感を維持するのは、後半意識していたところかなと思います。

――後半はサイド深くまで侵入できても、ボックス付近に人数をかけられずシュートまで持ち込めないシーンが目立ちました

サイドは崩せるけれど、クロスの精度を含めて、最後に合わせることができていなかったですね。最後にどこを狙うのかをもう少し改善したかったです。もったいないなと思いました。

――きょうの中田選手は積極的に内側へ侵入するプレーが多く見られましたが、意識していたことはありましたか

攻撃の時もコンパクトに(やろう)という意図もありましたし、逆サイドから攻めている時は中を締めてシャドーやボランチを1列押し上げられたら、もっと攻撃に厚みが出るなということで。そういうことを意識していました。

――明後日の決勝戦は、日体大に対するリベンジの舞台でもあると思います。意気込みを聞かせてください

日体大はすごいレベルの高いチームだということは1年生の時から身にしみて分かっているので、それに動じずに自分たちのサッカーをしつつ、シュートで終わって勝ち切りたいと思います。

DF井上萌(スポ1=東京・十文字 )

――きょうの試合を振り返っていかがですか

準決勝ということで自分はすごく緊張していたのですが、90分通して戦い抜いて、最後延長で自分たちがしっかりセットプレーで決められたので、いい戦いができたのではないかなと思います。

――DFの感触はいかがでしたか

この1試合を通して「崩された!」と思うシーンは1つもなかったのではないかなと思うくらいでした。試合前に菜々子さん(小林)とディフェンスでどれだけ守れるかということを話していて、それは達成できたので、一安心という感じです。

――延長戦となりましたが、体力的にはいかがでしたか

最後走り切るしかないと思っていて、辛いというよりかは、この延長20分が楽しくて楽しくてしょうがなかったです。

――円陣の仕方がいつもと違いましたね

自分はまだ1年生なのでよく分からないのですが、伝統らしくて、応援席の方も自分たちも全部つながっているよという意味でした。自分もその中の一員に慣れて、ア女に来たんだなということを今更ながら実感しました。

――決勝に向けて意気込みをお願いします

自分が高校生のころから目指してきたこのピッチで、さらに自分は出場する機会もあるので、大好きな4年生のために精一杯ゴールを守って優勝したいと思います。

DF船木和夏(スポ1=日テレ・メニーナ)

――本日の試合を振り返って

準決勝ということで、初めて西が丘のピッチでプレーできるということはとてもうれしかったです。プレッシャーもあったんですが、入りも硬くならず、良い試合だったと思います。

――攻撃面では縦方向のパスが目立っていました

早めの攻撃というのはア女の良いところだと思います。足元使ったり裏を使ったりしてコーナーキック狙いというのもあったので、それで結構早い攻撃ができたなと思います。

――右サイドの連携はいかがでしたか

最近はいつもまっちゃん(MF松本茉奈加、スポ3=東京・十文字))とやらせてもらってて、声出さなくても合う場面があったりしました。引き続き決勝でも右サイドで崩せたらなと思います。

――守備面では、押し込まれる時間はあったもののコーナーキックの1点でしのぎました

最近は守備も安定していて、押されると少し焦ってしまうこともあるのですが、DF4枚で距離感良くして守れていたかなと思います。

――決勝に向けて意気込みをお願いします

決勝はもう失うものは何も無いので、自分たちの力を出し切って優勝できたらなと思います。

MF松本茉奈加(スポ3=東京・十文字)

――延長戦に突入しましたが、ヒヤヒヤされましたか

CKはヒヤヒヤしていましたが、負けるという気はしなかったですし、怖いというのもなかったので、あとは自分たちが気持ちで勝ることができるかということでした。そこで勝てたことが勝利につながったと思います。

――スカウティングを通して、どのようなゲームプランで臨みましたか

ボールを蹴ってそれを拾ってカウンター狙いというのはスカウティングで分かっていたので、蹴らせない守備を前線からしてもらいました。それにいけなくなったときでも後ろでボールを返せていたので、それが勝利できた要因だと思います。

――先制点のシーンですが、カットインすることが頭にあったのですか

そうですね。花蓮(MF桝田、スポ2=ちふれASエルフェン埼玉マリ)に「ライン際で勝負をしたらスライディングをしてくる」と言われていたので、そうなれば自分の得意分野だと思っていました。切り返してからシュートまでのイメージがあって、相手が引っかかってくれて決めたかったのですが、仁衣奈さん(FW山田、スポ4=大阪・大商学園)が決めてくれて良かったです。

――きょうの試合ではサイドのクロスから得点につながりませんでした

仁衣奈さん(FW山田、スポ4=大阪・大商学園)が1人でシュートまでいけていたところもありましたが、クロスの精度もですし、クロスを入れるタイミングももう少し考えなければいけないと思いました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

チームとして左サイドでのプレーが多かったのですが、我慢して最後はシュートからCKを取れて、そこから点が取れたので、ポジティブに考えています。決勝に向けていい準備をしていきたいです。

――現体制での最後の試合になりますね

4年生に笑顔で終わってほしいのが一番強いので、「この一年間が楽しかった」と終われるように、どんなかたちでも勝てるように頑張りたいです。

MF村上真帆(スポ3=東京・十文字)

――延長戦での勝利となりました

ヒヤヒヤしていましたが、PKの前に点を取って勝ち切れたことは次につながるなと思います。

――山田選手が今までの数試合より前目でプレーされているように見えました

前半はヒロ(FW廣澤真穂、スポ1=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)が最前線にいて、縦に入った後の前向きのサポートが遅かったので、仁衣奈さんとはなさん(MF高瀬主将、スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)と自分で縦に入った後にもう少し近づいてサポートをしようと話をしました。それを後半はできたので、自分たちがやりたい流れでできたかなと思います。

――村上選手は普段よりサイドに流れる場面が多かったですか

そうですね。自分たちが守備をするときはサイドではめるので、相手もサイドではめてくると思って、やっぱりそこで人数をかけないと孤立をしてしまって攻撃ができないので、なるべく顔を出すようにしていました。

――大体大のプレスに対してどのような体感でしたか

プレス自体はそんなにきつくなかったのですが、ボールを取られた後に大きく蹴られて、その速攻の勢いがすごくて、それに圧倒されてやられてしまった部分があったので、もう少し自分たちで競り合って跳ね返さなければいけないなと思いました。

――セットプレーからチャンスをつくられて、失点も喫しました

入ってくるボールがすごい良かったのですが、守り切れなかったのは課題だなと思います。あした1日しかないですが、もう少し徹底して無失点でいけるように修正したいです。

――ご自身のプレーはいかがでしたか

ちょっとパスミスが多くて…。いいパスも出せたと思うのですが、それ以上にミスが目立ちました。決勝はちょっとしたミスが命取りになるので、きょう以上に引き締めていきたいです。

――日体大のどのような点を警戒していますか

なでしこの1部リーグで戦っていて、強さとか対応力は他の大学のチームより上だなと思います。自分たちは個人個人ではなくチームで戦っていく感じですし、11人とベンチのメンバー、その他のメンバーも含めて全員で戦わなければ太刀打ちできないと思うので、全員で戦っていきたいです。

MF蔵田あかり(スポ2=東京・十文字)

――試合を終えて率直な感想を教えてください

まずは決勝に行くことができて、とてもうれしく思います。

――きょうのの試合にはどのような気持ちで臨まれていたのですか

負けたら終わりという中でとても緊張しましたが、今までやってきたことを信じて楽しもうと思いながら試合に臨みました。

――前半先制点を奪いながら、セットプレーから同点に追いつかれてしまいました。ピッチ内から前半はどのように感じていましたか

先制点を奪うことができて、その後同点に追いつかれましたが、あまりやられている感じはしませんでした。ですが、攻撃時にもっと中盤を使うことができたらより自分たちのやりたい攻撃ができたのかなと思います。

――前後半ともにボールを保持する時間は長かった中で、追加点が奪えませんでした

後ろでボールを支配してる時に前線の動き出しが少なかったので、ヒロや仁衣奈さんの動きを見ながら強く動き出せればよかったのかなと思いました。

――後半になり左サイドの攻撃回数が増えました。裏へのロングボールに対するスピードであったり、仕掛けの部分はきょうはどのような感触でしたか

後半になって仁衣奈さんが落ちてボールを触る回数が多くなって、そこから攻撃にリズムが出たのかなと思います。真帆さん(MF村上、スポ3=東京・十文字))が前を向いた時、裏に抜けるよう意識して走り出しました。自分のタッチが悪くてチャンスをつくり出すことができなかったのが課題かなと思います。

――左足から素早いクロスを供給するシーンもあればカットインして行く面も見られました。どのようなイメージでしたか

クロスを上げる時にヒロやまっちゃん(松本)が中に入っているのが見えて、クロスのイメージはできたのですが、ボールの置き所が悪くて質の悪いクロスになってしまいました。

――90分での交代になりましたが、体力的にしんどい部分もありましたか

後半、左サイドにボールが集まってスプリントの回数が多くなって最後の方は走力で相手に負けていたなと感じました。

――ピッチの外からはどのような思いで試合を眺めていましたか

試合の流れを直接変えることができないので、ピッチに立ってるみんなを信じて全力で声援を送りました。

――中1日で決勝となりますが、体のケアであったり準備はどのように進めたいと考えていますか

きょうの試合でだいぶ疲れが出たので、ケアをして、決勝に臨みたいと思います。

――決勝ではどのようなプレーを見せたいですか

このチームの集大成となる試合がインカレの決勝という最高の舞台で、とてもうれしいです。決勝では楽しむと同時に泥臭く粘り強いプレーをして最後の最後まで諦めずやり切りたいと思います。そして大好きな4年生と一緒に『頂』の景色を見たいです!

MF高橋雛(社1=兵庫・日ノ本学園)

――ベンチで試合を見ていていかがでしたか

前半は特に自分たちのペースでうまく攻撃ができていましたが、後半は相手もそれに慣れてきました。その中で自分が試合に出るというタイミングで何かを変えようとしました。どんどん縦に仕掛けることだったり、相手が疲れている中でフレッシュな選手として意識していました。監督からもどんどん仕掛けて縦にいけ、と言われていました。

――果敢に攻め込むシーンが見られました、ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

シュートシーンは1、2回ありました。数少ないチャンスでも決め切ることが交代で入った選手の役目だと思うので、もっとそこはこだわりたかったです。

――危ないシーンもありましたが

結構ピンチもあって、試合に出ている選手は疲れていると思ったので、自分がその分走って守備もしようという気持ちでした。試合終了間際はシンプルにコーナーに皆で狙う、というのが共通してあったのでそれが徹底できました。ピンチはたくさんありましたが、体を張って守り切ったのが勝利につながりました。

――厳しい内容ながらも勝利をつかみました

準決勝は厳しい戦いになると分かっていて、自分たちのやるべきことができれば勝てると思っていたので、それが最後の得点や勝利につながりました。

――決勝戦への意気込みをお願いします

泣いても笑っても今年の代としての最後の試合なので、どんな立場でも自分にできることを考えて、最後4年生と笑って終わりたいです。

FW土居明日香(スポ4=ちふれASエルフェン埼玉)

――きょうの試合を振り返ってみていかがでしょうか

悔しい展開にはなりましたが、勝ち切ることができて良かったです。

――試合開始直後からは早大ペースの時間が続きましたが、ベンチの雰囲気はいかがでしたか

前半は先制できたってこともあったのですが、その後に取り返されてしまったので…。でもまだ追加点は取れるって前向きな雰囲気でした。自分たちも入ることが想定されてたので、後半に向けてしっかり準備しようと思っていました。

――延長戦の最終盤での投入となりましたが、ベンチからはどのような指示があったのでしょうか

最初に呼ばれた時はまだ追加点が入っていなかったので、引き分けの状態だったんです。アップしている間に(ゴールを)決めてくれたので、少し想定されていた役割と変わりました。元々は勝利に向けたゴールをどんどん狙っていくような攻撃的な役割でって監督さんからは言われていました。

――決勝戦へ向けて意気込みをお願いします

絶対勝って優勝します!

FW山田仁衣奈(スポ4=大阪・大商学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

まずしっかり勝ち切れたことは大きかったですし、自分たちが集中を切らさず楽しんでできたのが本当に大きかったと思います。

――先制点の場面を振り返っていかがでしたか

正直あまり覚えてなくて、こぼれてくるだろうなというのは常に考えながらプレーしていたので、しっかり点が取れたのは良かったと思います。芝生も深かったので、こぼれ球が止まるなというのは思っていたのでそこを狙っていたのが良かったと思います。

――きょうはFWとトップ下どちらのポジションでしたか

トップ下に配置されていたんですが、あんまり下がりすぎると、ヒロ(廣澤)との距離感が悪くなってあまりコンビネーションができないので、そこの距離を気にしながらできるだけ前で起点がつくれるように意識してポジションを取っていました。

――味方ボランチに相手の人数がプレスにいくことでバイタルエリアが空いていたように見えましたが

バイタルエリアが空くというのはスカウティングで分かっていて、そこで落ちて受けるというのは意識してやっていたので、そこをうまく使えたかなと思います。

――くさびに入った時の意識はサイドの裏のスペースでしたか

そうですね。自分が胸トラップなどで収めた後も前のスペースが空いていたり、きょうはあまりうまく使えなかったんですが松本の裏のスペースが空いていたので、そこは意識してできるだけ簡単にプレーするようにやっていました。

――ペースを握っているようには見えましたが、あまりシュートの本数は多くなかったことはどう考えますか

やっぱりシュートで終わった方が相手のカウンターなどは怖くないので、決勝ではもう少しシュートで終わるというのを意識していきたいと思います。

――決勝への意気込みをお願いします

やっとここまで来たので、メンバー外メンバーなど色々な立場はありますが自分たちができることを最大限やって、自分たちのスローガンである『頂』を獲れるように頑張りたいと思います。

FW廣澤真穂(スポ1=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

厳しい試合になると分かっていて、先制点が早く入ったんですが、その後の追加点がなかなか取れなくて停滞してる時間が長かったので、決勝はもっと攻撃を果敢にできるようにしていきたいなと思います。

――準決勝の舞台でしたが、どのような気持ちで試合に入っていかれましたか

試合に出ていない4年生や他の選手たちがいる中で1年生の自分が出ているということは、しっかり責任を持って戦わなければいけないなと思っていて。点を取るという結果にこだわりたかったのですが取れなかったので、決勝で頑張りたいと思います。

――試合を通して山田選手との相性のいいプレーが多く見られました

今まで練習で意識してきたので、最後の集大成として(決勝でも)二人でコンビネーションを合わせてやっていきたいと思います。

――苦しい状況の中でも延長後半に交代するまで、全力でプレーしているのがとても印象的でした

見ている人に感動を与えるじゃないですが、自分が走る姿で周りの人が影響を受けてくれたらいいなと思って全力で頑張りました。

――最後に決勝への意気込みを聞かせてください

決勝ではしっかり得点に絡んで、みんなで『頂』を獲りたいなと思います。