17歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんは、2018年8月以来、地球環境保全のために啓発活動を展開。スウェーデン・ストックホルム生まれの彼女の運動は「グレタ効果」として広く知られている。そん…

17歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんは、2018年8月以来、地球環境保全のために啓発活動を展開。スウェーデン・ストックホルム生まれの彼女の運動は「グレタ効果」として広く知られている。そんな彼女が、Lausanne Action Climateの人々と共に、ロジャー・フェデラー(スイス)がクレディ・スイス銀行と契約していることを批判した。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。

クレディ・スイス銀行はスイスで2番目に大きい銀行で、環境に悪影響をもたらす化石燃料関連企業に対してこれまでに570億ドル(約6兆2,757億円)を投資している。気候変動活動家たちは、Twitterに「#Rogerwakeupnow(ロジャーもう目を覚まして)」というハッシュタグと共にメッセージを投稿。また彼らは「クレディ・スイス銀行は地球を破壊している。ロジャー、彼らを支持するの?」というバナーを掲げていた。トゥーンベリさんは関連した投稿をリツイートし、賛同を示した。

これに対し、フェデラーはクレディ・スイス銀行とのスポンサー契約を擁護しながらも、気候変動に対する自身のスタンスを明らかにした。

「気候変動の影響と脅威について、僕も非常に真剣に受け止めている。特に、森林火災による荒廃の中でオーストラリアに家族と一緒に到着した時には、強く感じた。4人の幼い子供たちの父であり、普遍的な教育の熱烈な支持者である僕は、若者の気候変動運動に多大な敬意と賞賛を抱いている。彼らが世界中の人々に、自らの行動を振り返り、革新的な解決策に向かって行動するよう強く促していることに感謝している」

さらに、影響力のある人物としての責任を認識しているとも告白。フェデラーは「個人として、アスリートとして、そして起業家としての自分の責任を思い出させてくれたことに感謝している。自らの特権的な立場を使って、スポンサーと重要な問題について話し合うよう尽力していく」と述べたものの、将来の行動方針を明らかにするまでには至らなかった。

(テニスデイリー編集部)

※写真はグレタ・トゥーンベリさん(左)とフェデラー(右)

(@Getty Images)