「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~2月2日/ハードコート)の大会運営者は、オーストラリアの森林火災によって大気が危険な状態になれば、「全豪オープン」の試合は3つの開閉式ルーフのあるスタジアムと8つの屋内コートのみで行う可能性があると述べた。

ニューサウスウェールズ州とビクトリア州の2500万エーカー(約10万㎢)を超える土地が森林火災によって焼かれ、25人の死者を出し、数千もの人が家を失った。森林火災から出る煙も、シドニーやメルボルンに危険な状況をもたらしている。ブリスベン・パース・シドニーで初開催された「ATPカップ」に続いて、メルボルンでは1月20日より「全豪オープン」本戦が始まる予定だ。

「全豪オープン」で7度の優勝を果たしている世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は「ATPカップ」出場中に、この危機が間もなく「収まる」ことを願っているが、そうならなければ選手たちの健康への影響を回避するための行動が必要になる、と話した。

「全豪オープン」の運営者は、「メルボルン・パークには開閉式ルーフのあるスタジアムが3つ、屋内コートが8つあります。万一、過度に煙が発生するような状況になれば、3つのスタジアムのルーフを閉じ、空調・空気清浄された環境で試合を継続します。もしスタジアムに煙が侵入しても、空調システムが煙を取り除きます」と、大会公式Twitter上で問い合わせに対して回答した。

開閉可能なルーフは、通常は雨や猛暑時に3つのスタジアムでの試合を続行するために使用される。その場合は、22ある屋外コートでの試合は中断。室内コートは、普段は練習用に使用されている。大会のディレクターであるクレイグ・タイリー氏は、「選手、ファンの皆さん、スタッフの健康が最優先であり、それを心にとめた上で検討していきます」と、地元メディアに伝えた。

しかし、大気が危険な状況になり試合が突然中止になった場合、グラウンドパス(屋外コートの試合だけを自由に観ることができるチケット)しか持っていない観客はどこに行けばいいのか、不明だった。雨や猛暑の時は、メルボルン・パーク内にある日陰を探して待つことができるが、これらの場所も多くは屋外だ。

これまでに、森林火災の煙は首都キャンベラで最も多くのスポーツ大会の予定を狂わせている。昨年12月21日に行われたクリケットの試合は、続行するには危険すぎる状況になったということで中止を余儀なくされた。テニスでは、同地で予定されていた男子のチャレンジャー大会と女子のフューチャーズ大会が、ベンディゴでの開催へと変更。また、ラグビーチームがシーズン前のトレーニングキャンプ場所をニューカッスルへ変更することを発表している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年屋根が閉まった状態の全豪オープン会場

(Photo by James D. Morgan/Getty Images)