2020年1月12日伊勢崎G1(4日目)開場43周年記念シルクカップ【9R=準決勝戦】*6周回 3,100m(良走路)試走3.25と抜群のタイムを弾き出したのは6・池田政和。地元の8・高橋貢が試走3.26で続いて、数々の名勝負を演じてきた“…

2020年1月12日
伊勢崎G1(4日目)開場43周年記念シルクカップ

【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)


試走3.25と抜群のタイムを弾き出したのは6・池田政和。
地元の8・高橋貢が試走3.26で続いて、数々の名勝負を演じてきた“IT”が人気に推された。
スタートを決めたのは6・池田で、1周回目で早くも先頭に躍り出る。
8・高橋もスタートを決めて、早々に2番手に上がり、序盤から人気両者のマッチレースの様相に。
機力十分の6・池田は快速ペースを保ったまま3.341の好タイムで1着。
2着に8・高橋、3着は7・金子で入着した。



1着/池田政和(川口23期)競走タイム3.341
競走車名:マンティス ランク:S18
今節の成績:1着・1着・3着・1着
準決勝は「素晴らしいですね」と、自画自賛する好タイムで今節3勝目をマーク。
前節の川口でも優勝しており、引き続き、好調キープしている。
「ブレーキの甘いところを直して、タイヤを新しいのを探したいと思います」
2013年の川口G1開設記念グレンプリレース以来となるG1優勝なるか。



2着/高橋貢(伊勢崎22期)競走タイム3.350
競走車名:ウルフM ランク:S7
今節の成績:4着・2着・3着・2着
「シリンダーとピストンを換えて、フレームも点検。昨日よりは良くなった」と、マシンを評価。
前をいく池田が「速かったです」
そのように振り返るが、高橋の上がりも3.350。
「エンジンでカバーできるように。今日以上のレースをしたい」と、静かに闘志を燃やす。
シルクカップは過去7度、制覇している。

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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)


今節負けなしの3連勝で準決勝進出した8・早川清太郎。
試走も3.27と一番時計タイを出したことで人気は集中した。
対抗は同じく3.27を出した5・渡辺篤。
レース直前からポツリポツリと、雨が降り出した。
スタートはセンター枠から4・西原智昭が飛び出す。
5・渡辺もスタートを決めて2番手につけ、8・早川は後手を踏み、初周は7番手からの追い上げ。
2周回目のホームストレッチで5・渡辺が4・西原を捕えて先頭に立つ。
8・早川も周回ごとにポジションを上げて、3周回目には7・荒尾聡をかわして2番手に浮上するが、抜け出した5・渡辺には届かず。
1着は5・渡辺、2着に早川、3着は西原で入着。



1着/渡辺篤(浜松31期)競走タイム3.363
競走車名:ナナロク2 ランク:S28
今節の成績:3着・1着・5着・1着
伊勢崎には苦手意識があった。
しかしながら「車の状態とタイヤが良かった」ことが全てを後押し。
「朝練でも切れていたので、スタートに集中した」
そう語るように、好スタートから展開を作って、押し切った。
初の記念優勝の期待も高まるが、「まだ足りないので、セッティングとタイヤをやっていく」と。



2着/早川清太郎(伊勢崎29期)競走タイム3.367
競走車名:シナモン ランク:S8
今節の成績:1着・1着・1着・2着
審議対象となるも結果はセーフ(競走戒告)となった。
初日から3連勝だったが、準決勝戦の展開には「スタートが切れず、厳しいレースになってしまった」と、険しい表情も見せた。
優勝戦に向けては、9Rの競走タイムを見て
「スピードに対応するために、エンジン作りをします」。
地元戦は無類の強さを誇り、シルクカップも過去2度、制覇の実績を誇る。
「今年も精一杯、頑張ります!」

【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(斑走路)


天候は小雨に変わり、走路状態も斑走路に変化した。
ここまで未勝利ながら、準決勝でも試走3.28と一番時計を出した8・鈴木圭一郎。
3連勝の6・佐藤摩弥、近況好調の4・重富大輔らが人気を集めた。
スタートでは10線最内の渋沢憲司が、0ハンの1・北渡瀬充を叩いて主導権を握る。
さらに2コーナーでは、内から5・有吉辰也、外から8・鈴木が1・北渡瀬を捕えて前を追う。
5・有吉は3周回3コーナーで2・渋沢をパス、8・鈴木も続いて2番手に上がる。
5・有吉を追う鈴木だったが、仕掛け切れないまま5・有吉が押し切り勝ち。
2着に8・鈴木、3着に6・佐藤が入着した。



1着/有吉辰也(飯塚25期)競走タイム3.408
競走車名:キックアス ランクS19
今節の成績:7着・1着・2着・1着
試走タイムは3.33と、やや劣勢だったが、十八番のスタートを炸裂させて混戦を制した。
「スタートは摩弥ちゃんに勝てたので100点」と、笑顔。
エンジンは「ちょっとセッティングの範囲でじっくり考えたい」と、策を練る。
伊勢崎G1はムーンライトで3V。
シルクカップも1度、優勝歴あり。
好枠からスタート一閃を決めたい。



2着/鈴木圭一郎(浜松32期)競走タイム3.408
競走車名:カルマS5K ランク:S1
今節の成績:3着・3着・3着・2着
「不安しかなかった……」と、ナンバーワンはまだまだ頭を悩ませている。
今節は様々な整備に着手。
試走は連日、一番時計をマークしているのだが。
「試走が出ていてもレース足が全くない」
シリーズ未勝利ながら、それでも、意地で何とか優勝戦にこぎつけた。
「何をやっても良くならないので、引き続き整備します」
その答えを出して「今年初の1着で、優勝したいですね」と、語った。

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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)


小雨は降り続き、走路状況は湿走路へと変化。
試走3.30で一番時計の8・青山周平。
試走3.31で2番時計の7・佐藤貴也の折り返しに人気が集中した。
スタート決めたのは3・谷津圭治で、7・佐藤が2番手の4・藤岡をパスして、早くも2番手に浮上。
8・青山は1周目で3番手につける。
外コースを使う8・青山は2周回目の4コーナーで前を行く2車をまとめて捲り切り先頭に立つ。
この後は8・青山の一人旅となり、後続を大きく引き離して圧勝。
2番手争いは、3・谷津、7・佐藤、さらに6・大木光も加わって大混戦となる。
しかし、7・佐藤がゴール前の接戦を制して2着、3着は3・谷津が入着した。



1着/青山周平(伊勢崎31期)競走タイム3.598
競走車名:ハルク・73 ランク:S2
今節の成績:1着・2着・1着・1着
小雨が降り続いて不安定な走路。
「インの選手が滑っていた。濡れていると思って走りました」と、スタート後、瞬時に状況を把握して対応。
「こういう走路で1着を取れたのは嬉しい」と、圧勝劇を評価する。
優勝戦は良走路が濃厚。
「晴れだと上がりタイムが足りないから調整が必要」。
意外にもシルクカップは優勝歴なし。
1枠から主役は譲らないか。



2着/佐藤貴也(浜松29期)競走タイム3.621
競走車名:スケートラブ ランク:S5
今節の成績:1着・2着・4着・2着
「厳しかったけど、気合が入りました!」
青山周平が抜け出した後、2着争いは大混戦となった。
得意の湿走路だが、インの選手の動きを見て外コースを選択。
「後ろから追い掛け回されたので、自分の得意なインを信じて走ればよかったです」と、レースを振り返る。
それでも、接戦を制しての優出には「2着に残れて良かった!」と、安堵の表情。
SS王座決定戦で決められなかった超抜スタートを今度こそ。

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最終レース終了後、優出8選手による枠番選択が行われた。
こちらは選択順に、内から枠が埋まっていった。

【12R=開場43周年記念シルクカップ・優勝戦】
*8周回 4,100m 0mオープン(枠番選択)
1/青山周平(伊勢崎31期)選択順1番目
2/池田政和(川口23期)選択順2番目
3/有吉辰也(飯塚25期)選択順3番目
4/渡辺篤(浜松31期)選択順4番目
5/早川清太郎(伊勢崎29期)選択順5番目
6/佐藤貴也(浜松29期)選択順6番目
7/鈴木圭一郎(浜松32期)選択順7番目
8/高橋貢(伊勢崎22期)選択順8番目