東京パラリンピックに向け様々な競技やアスリートの魅力に迫る、MEN’S NON-NOの連載「2020年TOKYOへの道」。今回は、そのキュートな人柄で競技人生を謳おう歌かする車いすバスケ女子日本代表の元気印に注目!「スポーツは子…

東京パラリンピックに向け様々な競技やアスリートの魅力に迫る、MEN’S NON-NOの連載「2020年TOKYOへの道」。今回は、そのキュートな人柄で競技人生を謳おう歌かする車いすバスケ女子日本代表の元気印に注目!

「スポーツは子どもの頃から大好き。だからもともと何かやりたいと思う気持ちが強かったのですが、小学4年生のときに『ハイスクール・ミュージカル』という映画を観て『私はバスケをやる!』ってなりました」

と、まずはとびきり明るい口調で競技との出会いについて語ってくれた柳本あまね。以来、車いすバスケは彼女に欠かせないライフワークに。

「普通の幼稚園や小学校に通っていたので昔は自分だけ車いすであることに少しコンプレックスを感じる部分もあったのですが、車いすバスケを始めてからその気持ちが一気になくなりました。私よりも障がいが重い先輩たちがものすごい熱量でプレーしているのを見て、もうどハマりしちゃったんですよね。今でもたくさんミスはしますし、車いすバスケって難しいなと常々感じますが、それでも障がいの度合いに関係なく誰でも一緒に熱くプレーできるこの競技に日々やりがいを実感しています」

日本代表として東京パラリンピックでの活躍も期待される彼女は、車いすバスケを通してこんなことを表現したいそうだ。

「今ではこんな性格ですが(笑)、車いすバスケと出会う前は病気によってどん底に落ちていた時期もありました。だから同じような境遇の人たちに少しでもはい上がる力を与えられるようなプレーをこれからも心がけたいと思っています。幸いチャレンジ精神は誰よりも旺盛ですので!」

そう語る彼女の指には大好きなカラーというピンクのネイルが!

「プレー中はバリバリのアスリート、でもコートを離れたら普通の女子大生。その切り替えにはこだわりがありますね。キャンパスや街では必ずお化粧をしますし、洋服やネイルにも自分なりに気を使っているつもりです。だってスポーツも女性としての人生も両方楽しみたいじゃないですか! 今日は試合直後なのでほぼメイクできてませんけれど…(笑)」

【プロフィール】

柳本あまねさん
やなぎもと・あまね●1998年8月4日生まれ、京都府出身。2歳の頃に原因不明の病気によって下肢機能障がいとなり、小学6年生で車いすバスケを始める。現在は同志社女子大学に通いながら、日本選手権5連覇中の強豪チーム「カクテル」で主力として活躍。また2014年の仁川アジアパラ大会で初めて日本代表入りして以来、自信を持っているというスピードを武器に着実にチーム内での存在感を高めている。趣味はK-POP観賞。