男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)。準々決勝でスペインはベルギーに2勝1敗で勝利し、ベスト4へ進出した。ス…

男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)。準々決勝でスペインはベルギーに2勝1敗で勝利し、ベスト4へ進出した。スペインの勝利が決まった後、実直で真面目な印象がある世界1位のラファエル・ナダル(スペイン)は、ダンスをして喜ぶ意外な一面を見せた。

スペインは大会6日目のデイセッションで日本に勝利した後、パースからシドニーへ時差3時間分を移動。大会8日目のナイトセッションでベルギーと戦うというタフなスケジュールだった。

それもあってか、ナダルは世界11位のダビド・ゴファン(ベルギー)に苦戦。年をまたいでシングルスで10連勝中だったが、4-6、6(3)-7で久しぶりの黒星を喫した。

そして1勝1敗で迎えた第3試合ダブルス。ナダルは2時間23分に及んだシングルスの直後にも関わらず、勝利をものにするためにこのダブルスにも出場。試合はもつれたが、6(7)-7、7-5、10-7で勝利をつかんだ。

ナダルはこの勝利がよほど嬉しかったのか、ベルギー代表の健闘を称えた後、スペインベンチへ戻る際に、小躍りして見せた。実直で真面目な印象のナダルが、公式戦はおろか、エキシビションマッチでもあまり見せない珍しい姿だった。それだけ普段の個人戦とは違った思いが、スペイン代表としての戦いにはあるのだろう。

そのナダルは大会9日目、地元オーストラリアとの準決勝で、世界18位のアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPカップ」で喜びのあまりダンスするナダル

(Photo by Mark Metcalfe/Getty Images)