マーリンズのイチロー外野手が衰え知らずの強肩を現地で称賛されている。■打っては3安打で打率3割復帰、歴代25位浮上 マーリンズのイチロー外野手が衰え知らずの強肩を現地で称賛されている。 12日(日本時間13日)の敵地ブレーブス戦で「2番・レ…
マーリンズのイチロー外野手が衰え知らずの強肩を現地で称賛されている。
■打っては3安打で打率3割復帰、歴代25位浮上
マーリンズのイチロー外野手が衰え知らずの強肩を現地で称賛されている。
12日(日本時間13日)の敵地ブレーブス戦で「2番・レフト」でスタメン出場したベテランは5打数3安打1打点2得点と活躍し、打率.301と8月24日以来の3割復帰を果たした。メジャー通算安打も3025本に到達し、3023安打のルー・ブロックを抜いて歴代単独25位に浮上。しかし、チームは一時7点差を追いつく猛追を見せながらも投手陣が崩れて7-12で敗戦。イチローら打撃陣の奮闘むなしく、2連勝はならなかった。
その敗戦の中、イチローは打撃だけでなく守備でも強肩ぶりを見せつけていた。この日はオズナの途中交代に伴い、4回の守備から右翼へ。そして迎えた7回だった。7-8と1点ビハインドの状況でピーターソンが二塁打をマーク。続いて打席に立ったベッカムの打球が右翼へ飛んだ。これに対しイチローは一度後方に下がると前進しながら捕球し、すかさず三塁へ送球。右肩から放たれた弾丸はノーバウンドで三塁手プラドのグラブに収まり、タッチアップを狙った二塁走者にはアウトの判定が下された。
プラドのタッチが微妙なタイミングだったことから、その後、相手側がチャレンジ。結果、判定はセーフへと覆ったが、イチローが見せた圧巻のダイレクト送球に現地メディアも驚嘆。敵地で試合を中継した米テレビ局「FOXスポーツ・サウスイースト」では解説を務めたブレーブスOBのティム・ハドソンが「なんて素晴らしい送球でしょう」と称賛し、同じく解説を務めたジョー・シンプソンも「42歳ですよ……」と信じられないといった口調でコメントした。
■テレビ実況はイチロー1年目のレーザービームを回顧
また地元マイアミで中継したテレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」の実況もこの送球に「ワオッ!!」と感嘆の声を上げ、イチローがメジャー1年目のアスレチックス戦で三塁にストライク送球し、テレンス・ロングを刺した場面を回顧した。
解説のジェフ・コーナイン氏が「42、22歳の……いやとにかく驚異的な肩ですね」と驚いたように言葉を漏らすと、実況は「セーフとなりました。しかし、アメイジングな送球でした」と続けた。
この日は補殺とはならなかったものの、地元メディアではメジャー現役外野手の補殺数を紹介。イチローの122補殺はカルロス・ベルトランの142、ジェフ・フランコーアの135に次いで3位となっている。
走攻守でいまだトップクラスのパフォーマンスを見せているイチロー。42歳を迎えた今も周囲の度肝を抜くプレーを続けている。