2000年代、2010年代、2020年代のそれぞれで世界ランキング1位になったのはラファエル・ナダル(スペイン)一人だけだ。彼が初めて世界1位の座に輝いたのは、2008年のこと。ナダルはこの記…

2000年代、2010年代、2020年代のそれぞれで世界ランキング1位になったのはラファエル・ナダル(スペイン)一人だけだ。彼が初めて世界1位の座に輝いたのは、2008年のこと。ナダルはこの記録について「年寄りになった気がするよ(笑)」と冗談を飛ばした。

ナダルは、ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とずっとトップ争いを続けてきた。33歳となった彼は好調のうちに昨年を締めくくり、ライバルたちを抑えて2020年を世界ランキング1位として迎えた。

「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)に出場しているナダルは、グループリーグ2戦目でパブロ・クエバス(ウルグアイ)を破った後のインタビューで「あなたは2000年代、2010年代、2020年代の3つの年代で世界1位になった初めての人だけど、これはあなたにとってどんな意味がありますか」と聞かれ「つまり僕はかなり年寄りって意味だよね」と答えて会場をわかせた。彼は続けて「僕は今、やっていることをとても楽しんでいるんだ。テニスを通して実現したたくさんの経験ができたことをとても幸運だと思っているよ」と語った。

「皆さんにいくら感謝してもしたりないぐらいだよ。今も、世界中の皆さんの温かいサポートを感じられるのは本当に嬉しい。そのおかげで、毎朝起きて正しい心構えで練習コートへ向かえるし、まっすぐに情熱を持って向上しようとがんばれるんだ」

ナダルはまた「この大会ではダブルスがかなり重要なんだ。チームのみんなと話さないといけないけど、きっと僕が出ると思うよ」と語った。ナダルはウルグアイ戦ではダブルスに出場しなかったが、日本戦では出場。スペインはシングルスもダブルスもすべての試合で勝利し、9勝0敗で決勝トーナメントに進んだ。1月10日には、準々決勝でベルギーと激突する。

(テニスデイリー編集部)

※写真はATPカップで練習しているナダル

(Photo by Speed Media/Icon Sportswire via Getty Images)