写真=Getty Images

「みんなにとって最高のドワイト・ハワードでい続ける」

無保証の契約から出直したレイカーズのドワイト・ハワードが、今シーズン終了までの契約を勝ち取った。

今シーズン、セカンドユニットの一員として37試合に出場しているハワードは、ベンチから平均7.1得点6.9リバウンド1.5ブロックの活躍で、西カンファレンス首位を走るチームに貢献している。

7年ぶりのレイカーズ復帰を不安視する意見も少なくなかった。しかし、ハワードはパフォーマンス、練習とプレーに対する姿勢で批判をかき消し、今ではレイカーズになくてはならない存在の一人となった。

ドラフト1位指名、オールスター選出8回、5度のリバウンド王、3度の最優秀守備選手賞という称号を手にしてきたハワードだが、ここ数年はケガとの闘いだった。パフォーマンスレベルも下がり、落ち目とも言われた。先日のピストンズ戦後、ハワードはロッカールームでR&BグループNew Editionの『Can You Stand The Rain』という曲を聴いていた。曲名にちなんで、記者から「雨が降る中でも立っていられる?」という意地の悪い質問を受けたハワードは、涼しい表情のまま、次のように答えた。

「何年も雨を浴びていたんだよ!そうしたら、また太陽が照ってくれた。雨が降る中でも立ち続けないといけないんだ。それが人間というもの。辛い時期を乗り越えて、気持ちを切らさないのは大変なこと。地獄のような日々を乗り越えて、笑顔で『なんてことないさ』と言うのは大変。でも、歩みを止めてしまったら、すぐそこに出口があるかどうかも分からなくなってしまう」

ハワードの目標は、レイカーズの優勝に貢献すること以外にない。彼は「まだミッションは達成できていない」と話す。「自分は変わらないし、これからも日々一生懸命にやるだけ。みんなにとってベストなチームメート、最高のドワイト・ハワードでい続ける。今は、その瞬間を楽しめている。チームメートもすごく良くしてくれるし、またLAでチャンスをもらえて感謝している。だから、コートに立てば、いつだって135%の力を発揮できるようにトライしている。そして、自分のベストを発揮できるようにね」

プレーと姿勢で信頼を勝ち取った今、あとはキャリア初優勝に向けて邁進するのみだ。