アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の苦悩は続く。その苦悩は「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~12日/ハードコート)で同年代の若いスター選手たちに次々と敗…

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の苦悩は続く。その苦悩は「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~12日/ハードコート)で同年代の若いスター選手たちに次々と敗れたことで、さらに悪化したようだ。試合中、ズベレフは怒りを隠すことができなかったと、オーストラリアのnews. com.auが伝えている。

日曜日のブリスベンで、世界ランキング7位のズベレフは世界6位のステファノス・チチパス(ギリシャ)に1-6、4-6で敗れた。会場となったパット・ラフター・アリーナで、ズベレフはゲームの間に怒りもあらわにチームメイトと言葉を交わし、10個ものダブルフォルトと45%という驚くほど低いファーストサーブ成功率で試合を終えた。

大会初日に行われたアレックス・デミノー(オーストラリア)との対戦では、14個のダブルフォルトを記録し、3セットで敗北している。1セット先取、1ブレイクアップの状態からデミノーに敗れたズベレフは、ラケットを叩きつけ激怒した様子を見せた。

しかし「ATPカップ」初のトップ10同士の対戦となり注目を集めたチチパスとの試合では、短期間でもズベレフがリードを握ることすらなかった。チチパスは第1セットから試合を優位に進め、第2セットも早くにブレークした。この勝利はチチパスにとって「ATPカップ」初勝利で、対ズベレフ戦は5連勝。

だがヤン レナード・ストルフ(ドイツ)がMichail Pervolarakis(ギリシャ)を、そして「全仏オープン」ダブルスチャンピオンであるケビン・クラウィーツ(ドイツ)とアンドレアス・ミース(ドイツ)ペアが手に汗握るダブルス戦を制し、ドイツは2勝1敗でチームとしての勝利を手にした。

そして大会5日目、ズベレフはまたしても次世代スターの1人デニス・シャポバロフ(カナダ)と対戦。7つのダブルフォルト、ファーストサーブ成功率54%で、2-6、2-6のストレート負けを喫してしまう。ドイツはストルフがフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)から1勝をあげていたが、第3試合のダブルスでクラウィーツ/ミース組がシャポバロフ/オジェ アリアシムのペアに敗れて1勝2敗となり敗退。チームとして2敗となったドイツは、決勝トーナメント進出の望みはなくなった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPカップ」でのズベレフ

(Photo by Bradley Kanaris/Getty Images)