現在行われている男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)。この大会では新しいビデオ判定が導入されているが、その判…

現在行われている男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)。この大会では新しいビデオ判定が導入されているが、その判定により世界2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)のポイントが覆される場面があった。

それが起きたのは、セルビア対フランスの第3試合、ダブルスでのこと。

相方のビクトル・トロイツキ(セルビア)が打ったサーブはフランスペアを崩す。浮いたボールを前衛のジョコビッチはすかさず力強いボレーで相手コートに打ち付け、セルビアのポイントになったかと思われた。

しかし、ジョコビッチは自陣側にボールが返ってくる前に打ってしまったのではないか(相手コート内で打ってしまったのではないか)となり、今大会新しく導入されたビデオ判定が使用された。

これまでのテニスのビデオ判定といえば、ホークアイやFoXTENというシステムを利用し、ボールの着地点をインかアウトか再確認するものだった。しかし今大会で導入されたビデオ判定では、それ以外もスロー映像で再確認することができ、判定が覆ることがある。

この結果、ジョコビッチは相手コート内でボールを打っていたことが分かり、ルール上ポイントを失った。

それでもジョコビッチとトロイツキはこのダブルスに勝利。セルビアは南アフリカ共和国とフランスを破り、決勝トーナメント進出を決めている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPカップ」でのジョコビッチ

(Photo by Chris Hyde/Getty Images)