全米オープンテニスは9月11日、男子シングルス決勝が行われた。第3シードのスタン・ワウリンカは第1シードのノバク・ジョコビッチを6-7、6-4、7-5、6-3で下し大会初優勝を果たした。今季のワウリンカは不安定な戦いが続き、全米オープンも開…
全米オープンテニスは9月11日、男子シングルス決勝が行われた。第3シードのスタン・ワウリンカは第1シードのノバク・ジョコビッチを6-7、6-4、7-5、6-3で下し大会初優勝を果たした。
今季のワウリンカは不安定な戦いが続き、全米オープンも開幕前は調子が心配されていた。3回戦ではダニエル・エバンズにマッチポイントを握られてから逆転で、苦しい勝ち上がりだった。だが、ここを抜けてからワウリンカの闘争心に火がつく。
準々決勝でフアン・マルティン・デル=ポトロ、準決勝で錦織圭を下すと、決勝でもジョコビッチを圧倒した。第1セットを先取されて始まったが、第2セット以降は強靱なフィジカルで主導権を握る。
準決勝までの6試合中3試合が相手の棄権による勝ち上がりだったジョコビッチ。体力的にはワウリンカ不利と予想する声もあったが、それすら鍛え上げられたフィジカルとメンタルで跳ね返した。
ジョコビッチは試合中に足を痛め失速。歯を食いしばり、顔をしかめながらボールを拾い続けたが、第2ゲームをブレークされると取り返すことができなかった。
ワウリンカの全米オープン初制覇にファンは、「きたー!ワウリンカ全米オープン優勝!! 」「ワウリンカ 全米優勝おめでとう!あんたは強い」「ワウリンカ、ジョコビッチを下して生涯3度目のグランドスラム! ジョコビッチも手負いの中奮闘した」「ワウリンカはグランドスラムの決勝だと本当最強すぎる」「あれ?マレーよりも生涯グランドスラムに近い?」などの声を寄せている。
ワウリンカは2014年の全豪オープン、2015年の全仏オープンに続くグランドスラム3勝目。生涯グランドスラムに残すはウィンブルドンのみとなった。
スタン・ワウリンカが全米オープン4強入り(2016年9月7日)(c) Getty Images