男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)大会3日目の「グループF」第2戦。ギリシャ対ドイツの試合でステファノス・…

男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)大会3日目の「グループF」第2戦。ギリシャ対ドイツの試合でステファノス・チチパス(ギリシャ)が信じられないプレーを連発し、会場を沸かせた。

シングルスでアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦したチチパスは、ドロップショットでズベレフをネットに誘いだすと頭上をふわりと越える柔らかなロブを放つ。ズベレフはジャンプして打ち返そうとするも、アウトになると見て打つのをやめた。すると、ボールはベースラインギリギリに落ちてインとなり、チチパスのポイントとなった。

これには会場から大きな歓声が寄せられ、試合も6-1、6-4で快勝したが、それ以上に魅せたのはダブルスのときだ。

チチパスはダブルスでMichail Pervolarakis(ギリシャ)とペアを組み、第3試合に登場。その第1ゲーム、激しいネット際の打ち合いで相手がコートに打ち付けたボールを追いかけた。ボールは大きくコートの外に跳ねていったが、なんとか追いついたチチパスがポールの外から相手コートへ返し、ポイントを奪った。

このスーパープレーにはチチパス自身も大きくガッツポーズ。会場も大きく湧いた。

残念ながらギリシャはドイツに敗れ、「グループF」で0勝2敗となってしまったが、チチパスの見せたスーパープレーは次世代のトップ選手らしい貫禄を見せたといえよう。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPカップ」でのチチパス

(Photo by Bradley Kanaris/Getty Images)