「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのスタン・ワウリンカ(スイス)が昨年覇者で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-7(1) 6-4…

 「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのスタン・ワウリンカ(スイス)が昨年覇者で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-7(1) 6-4 7-5 6-3で下して初優勝を果たした。試合時間は3時間54分。

 この結果でワウリンカは、ジョコビッチとの対戦成績を5勝19敗とした。グランドスラムの決勝では昨年の全仏オープンに続いて2連勝となり、2014年以降のグランドスラムを含めたツアー大会の決勝での連勝を11に伸ばした。

 2014年の全豪オープンと2015年の全仏オープンを制している31歳のワウリンカは、これで3度目のグランドスラム制覇。全米オープンには2005年から12連続出場で、2013年と15年のベスト4がこれまでの最高成績だった。昨年は同国対決となった準決勝で、ロジャー・フェデラー(スイス)に4-6 3-6 1-6で敗れていた。今大会ではダニエル・エバンズ(イギリス)との3回戦でマッチポイントをしのいで勝ち上がり、準決勝では日本の錦織圭(日清食品)を4-6 7-5 6-4 6-2で破っていた。

 ジョコビッチは全米オープンには2005年から12連続出場。昨年は決勝でフェデラーを6-4 5-7 6-4 6-4で破り、4年ぶり2度目の優勝を果たしていた。今大会では2回戦がイリ・ベセリ(チェコ)の棄権で不戦勝、3回戦はミカエル・ユーズニー(ロシア)が第1セット途中でリタイア、準々決勝では第9シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が第3セット開始直後にリタイアと、決勝までに1試合を通して戦ったのは3試合だけだった。

(テニスマガジン/Tennis Magazine)