ついに、ここまできたーー。全国大学選手権(大学選手権)準決勝。誰もが「悔しい」と口にした昨年の1月2日から1年。悲願の『荒ぶる』へ向けて発足したチームは同じ舞台で雪辱を晴らし、6年ぶりに決勝へと駒を進めた。SH齋藤直人主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)は試合後、「去年のチームを超えられたことがまずうれしい」と顔をほころばせた。

 『展開ラグビー』の真髄を見せた前半だった。開始早々スクラムに苦戦。2度コラプシングを取られてしまう。しかし、10分、SO岸岡智樹(教4=大阪・東海大仰星)の好判断で外にいたFB河瀬諒介(スポ2=大阪・東海大仰星)、WTB古賀由教(スポ3=東福岡)へとボールをつなぎ先制トライ。齋藤主将のキックも成功し、幸先良い滑り出しを見せた。そこからはテンポよく攻撃を続ける。復帰戦となったCTB中野将伍(スポ4=福岡・東筑)の突破力を利用したセットプレーで連続でトライを奪い、21−0。『スター軍団』とも称されるBK陣が会場を席巻した。しかし、天理大のBKも黙ってはいない。7点を取り返し、21−7で折り返した。


ディフェンスで粘りを見せ、失点を連続させなかった

 迎えた後半は、特にFW陣の奮闘が光った。マイボールラインアウトで確実にボールを保持するだけでなく、相手ボールの場面でもプレッシャーをかけ続けミスを誘う。11分には一瞬パスダミーを仕掛けた岸岡からボールを受け取ったプロップ久保優(スポ3=福岡・筑紫)が走り込み、左中間にボールを押し込んだ。その後1トライを献上してしまうが、東京・早実出身のNO・8丸尾崇真(文構3)が何人も振り切り大きくゲインし、同校の後輩であるフランカー相良昌彦(社1)が大学選手権初トライ。続く27分にはラインアウトモールで押し切り、またもや早実のフッカー森島大智(教4)が地面にボールをつけ、会場は大歓声に包まれた。その後はWTB桑山淳生(スポ4=鹿児島実)とWTB梅津友喜(スポ4=岩手・黒沢尻北)の息の合ったプレーと岸岡キックスキルでダメ押しのトライを連発。流れを一切渡すことなく、最後まで波に乗り続けた。


後半の先制点をもたらした久保

 岸岡は「準備の大切さ」を語った。自分たちが準備したことを出し切った結果がこの快勝につながったという。ロック三浦駿平(スポ4=秋田中央)は、ラインアウトで優位に立てた要因を「メンバーに選ばれなかった選手たちが分析をしてくれたおかげ」と振り返る。昨日には部内マッチもあり、赤黒を着ない選手たちが奮闘している姿もこの勝利につながっているのだろう。23人だけではない。チームの全員が一つのことに向かって、トライに向かって、ひたすら考え動き続ける。

 まだ、誰も満足していない。すべては1月11日、国立競技場で。最高の準備をして大一番に臨む。

(記事 石名遙 写真 千葉洋介、佐鳥萌美)

コメント

相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)※共同記者会見から抜粋

――試合を振り返っていただけますか

 こういう大観衆の中でゲームができたことうれしく思います。準決勝の壁に跳ね返されてシーズンが終わってしまったので、きょうは昨年を超えようとことで臨んだ結果、しっかり勝つことができてほっとしています。ありがとうございます。

――準備したことはできましたか

 日大戦が終わって天理大戦までの10日間本当に良い準備ができたかと思います。いい準備だけではなく、最高の準備をしようということでやっていきました。やることは全てやって試合に臨むことができました。

――夏合宿で天理大に勝利したことなどは意識の中にはありましたか

 いえ、夏の天理大戦のことはあまり気にしてはいませんでした。逆にたまたまスクラムで積み上げていたものの手応えをつかんだという部分はありました。夏の試合、スクラムでプレッシャーをかけられたからこそスクラムで天理大さんがプレッシャーかけてくるかなと思っていました。きょうの天理大に向けてしっかり準備しようということと、去年越えることができなかった舞台がここだったので、先を見るのではなく、きょうできることやろうとそういう気持ちで迎えました。

――次戦に向けての意気込みをお願い致します

 11日まで9日間あるのでずっと一個一個成長し続けてきたチームだと思います。一日一日成長して悔いのないように。まずは、チャレンジだと思います。チャレンジャー精神で早稲田の今年の集大成、SH齋藤直人主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)以下の集大成を見せられるようにいい準備したいと思います。

SH齋藤直人主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)※共同記者会見から抜粋

――一言お願いします

1月2日にも関わらず、これだけ多くの観客の方に足を運んでいただけたことうれしく思います。去年この舞台で敗れてしまい、新チーム始まる頃から目標にしていた「去年を超えよう」ということが達成できたのでうれしく思います。

――トライを取る場面ではどのようなことを考えながらボールをさばいていましたか

 天理大さんは勤勉なチームでポイント周辺しっかりセットしてくるので、そういったところも前を見ながら攻撃をしていました。

――前半終了間際のスクラムから飛び出したところはどのような判断でしたか

 あの場面はフィフィタ選手(CTBシオサイア・フィフィタ、天理大)がくるとある程度分かっていました。できるかぎり相手の強みを出させたくありませんでした。ですので、ボールを渡さないように自分の中で最適な選択をしたかたちです。オフサイドのところはレフェリーとコミュニケーション取れていました。ですので、後半もプレッシャーをかけることができました。要所で流れを断ち切るプレーができたかなと思います。

――きょうのFWの奮闘についてどのように感じていますか

 FWもトライもありましたし、BKでトライ取った部分はFWの頑張りのおかげかと思います。ラインアウトのプレッシャーもそうですし、特にスクラムで最初劣勢かと思いましたが、後半ペナルティーを奪う部分でFWに助けられた試合だと思います。

――決勝戦に向けての意気込みをお願いします

 準決勝から決勝までの間というのは1年生から4年生まで誰も経験していません。去年のチームは超えましたが、あくまで目標は日本一です。もちろん、気を抜くのではなく、全員で楽しみながらも10日間最高の準備をしたいです。

フランカー幸重天副将(文構4=大分舞鶴)

――今のお気持ちをお願いします

 めちゃくちゃうれしいです。

――試合を振り返っていかがですか

 セットプレーのところでプレッシャーをかけることができて、流れがこちらにきたかなと思います。

――セットプレーでは、ラインアウトモールからのトライも生まれました

 序盤受けてしまったのですが、それ以降はこちらのペースでできましたし、スクラムペナルティーからラインアウトモールでトライが取れて良かったです。

――天理大の外国人選手に対してはフォローの動きも速く、自由にプレーをさせていませんでした

 オフロードパスを出してきたりして、キーマンになるので、早めに体を当てていきました。

――プロップ久保優選手(スポ3=福岡・筑紫)のトライの場面では、華麗な身のこなしが光りました

 とっさにやりました。いいトライでした。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 天理大に最初に取られてしまったトライは僕のせいなので、失敗してしまったと思いました。ですが、そこから切り替えて後半は何本かいいタックルができました。まだまだなところもありますが、良かったと思います。

――新しい国立競技場でプレーできることに対してどのような思いがありますか

 楽しみという思いが一番強くて、どこが勝ち上がってくるか分かりませんが、新国立で『荒ぶる』を歌いたいです。

――現体制での最後の試合になりますね

 「最後の練習、最後の試合」という意気込みで臨めるので、本当に幸せだなと思います。

――幸重選手にとっては競技生活最後の試合になりますが、全てを出し切って終えたいというお気持ちですか

 そうですね。大好きなラグビーをするのが最後なので、思い残すことないようにプレーをしたいです。

――いつも通り体を張り続けたプレーを披露してくださいますか

 そうですね。自分らしくプレーをしていきたいです。

プロップ久保優(スポ3=福岡・筑紫 )※囲み取材より抜粋

――トライシーンについて振り返っていただけますか

 あのトライは岸岡さん(SO岸岡智樹、教4=大阪・東海大仰星)がパスをしてくれましたし、早稲田のフェイズアタックとして自分がやってきたことができたからこそのトライかなと感じています。

――あのシーンはもらうつもりで走り込んだのですか

 みんなで走り込んで誰かがもらうというかたちで、それがうまくいって取れました。空いているのが見えたのでそこのコースを走って、岸岡さんが放ってくれるのを待ちました。ゴール前で重要な場面だったので、こういう時は甲嗣(ロック下川甲嗣、スポ3=福岡・修猷館)かな、僕じゃないかなと思ったのですが、きたらいこうと思っていました(笑)。準備はできていました。

――久しぶりのトライはどうでしたか

 本当に久しぶりで、大学では初トライだったのでうれしいなという気持ちでした。びっくりした気持ちが大きかったので、「ようとったな自分」というふうに思います(笑)。高3の練習試合以来です。

――続いてスクラムについてお聞きします。序盤のコラプシングをとられてしまったシーンについていかがですか

 前回の試合と同じで、コラプシングをとられることが多くて、なぜとられたのかということをみんなとコミュニケーションを取れたことが良かったかなと思います。ネガティブになるのではなく、次の改善に向けて話せたのが良かったです。

――前半ペナルティーを取り返したスクラムでは、どういった点を修正したのでしょうか

 相手ボールで相手が1回組んだ後に、2回3回と一緒に押してくる感じだったのですが、自分たちがそれをまともに受けてしまって、思うように組めなかったところがありました。そこで自分たちが低くなって、相手の浮かせてくるスクラムをキープしようという話をしました。

――後半のスクラムについていかがですか

 前半の最後のスクラムからしっかり組めてボールを取り返しましたし、ハーフタイム中に友重コーチ(佐藤友重スクラムコーチ、平6人卒=秋田工)に自分たちのやることを明確にやるように言われたし、最初押しすぎてしまったので、そうじゃなくて自分たちは低い姿勢で前に出ることを意識したので、後半押せたのかなと思います。

――夏の天理大戦も後半に出場されていますが、感触は違いましたか

 もちろん夏の動画も見ましたし、そこで押せた姿勢が自分の一番いい姿勢だったので、それを意識しました。組んでみて3番の選手は夏と同じような組み方をしてくるなというのは感じていたので、夏を超えるように頑張っていました。

――きょう一番良かった点を教えてください

 スクラムを修正できたことで、僕がプロップとしての仕事を少しは果たせたかなと思いました。しかし、明治か東海どちらがくるかはわかりませんが、どちらもFWが強いので、一回のミスで大きく差が出てしまうと思います。それを何日かで修正していきたいです。

――これで6年ぶりの決勝進出となりました

 僕もさっき聞いて、「6年ぶりか!」というふうに思ったのですが、ここまできたのに最後負けたら意味ないと思うので、勝つために自分のやることと準備をやって4年生のために戦えたら僕は良いかなと思います。

フッカー森島大智(教4=東京・早実)

――試合を終えて率直な感想はいかがですか

勝ったことは良かったです。ですが、反省点がすごい出てしまいました。あと9日間、一日一日成長していければなと思います。

――その反省点というのはどういったところで感じられましたか

 ディフェンスのところで受けてしまったり、ファーストスクラムのところで天理大の組みたいように組ませてしまったりしたところですかね。

――スクラムについてですが、何度も組む間に修正していかれたように見えました

 スロット(スクラム時、相手に対する横のポジショニングのこと)の部分で、相手の1番がアングルをつけて組んでくるのに対して、自分たちが正面からやって組みづらかったので、少しスロットを取ってまっすぐ低くってところを意識したら、少しは修正できたかなと思います。

――スクラムについて監督やコーチから言われたことはありますか

 スロットの部分と組んだ後に第2波、第3波天理大は仕掛けてきます。そこに耐えたらこっちの方が姿勢が低いので絶対押せるという話がありました。

――スクラムについて、前回の日大戦からここを変えたなどありますか

 自分たちが無理に押そうと高くなってしまうと相手の重さにやられてしまうとこがあったので、ヒットした後まとまって組むというところをもう一度意識したスクラムを組んでますね。

――ラインアウトを振り返っていかがでしたか

 ノットストレートしてしまって、あそこで流れを少し変えてしまい、受けてしまいました。決勝では本当に一本一本が大事になってくると思いますので、修正します。

――次戦が明大と前回早大のラインアウトをかなり対策され、やられてしまいましたが、それに対してどう対策するなどありますか

 自分たちのトップクオリティボールとジャンプ、リフトを1つずつこだわっていければ取れると思います。

――ラインアウトモールからトライを挙げましたが、あの場面振り返っていかがですか

 自分たちがまとまってやれば、押せてトライできると思ってたので、練習通りのことができたのかなと思いますね。

――最後に決勝に向けて意気込みはいかがですか

 大学選手権でのテーマが『リボーン』で、そこ絶対体現して、この間ディフェンスでやられたところを修正して、絶対優勝したいと思います。

ロック三浦駿平(スポ4=秋田・秋田中央)

――きょうの試合を振り返って一言お願いします

 まず勝てて良かったです。

――スクラムが時間が経つにつれて良くなっていた印象でした

 ショートコミュニケーションで、修正をしっかり試合の中ですることができました。最初は少し劣勢でしたが、最終的に押せたので良かったです。

――相手ボールラインアウトへのプレッシャーを強く感じました

 下のチームが分析をしてくれていて、その中で練習通りのラインアウトが来たので獲得することができました。メンバーに選ばれなかった選手たちのおかげです。

――連続攻撃も決まっていましたが、オフェンス面はいかがでしたか

 連続攻撃も日大戦以降ずっと練習して来ていてました。練習したことをそのまま試合で出すことができたので良かったと思います

――事前練習の際、「誰が来ても倒す」とおっしゃられていたのですが、きょう天理大の選手を倒すことは出来ましたか

 フィフィタ(CTBシオサイア・フィフィタ)にあたるタイミングはあまりなかったのですが、アシペリ(ロックアシペリ・モアラ)の脚にしっかり入れて止められたので良かったです

――次戦は6年ぶりの決勝、4年生にとっては大学生活最後の試合となります。次戦に向けて意気込みをお願いします

 早稲田として最後の試合なので、悔いの残らないように、80分間走り続けたいと思います

ロック下川甲嗣(スポ3=福岡・修猷館)

――きょうの試合を終えての感想をお願いします

 去年ここで本当に悔しい思いをしたので絶対にその壁は超えてやろうと思っていました。そのことはずっと練習中にも意識してやり続けていました。

―ご自身のプレーを振り返ってみていかがでしたか

 チームは勝ったので良かったのですが、ただ自分的にはディフェンスに課題が残った試合となってしまいました。それはタックルの部分で、肩でしっかりタックルを入りきるというのがまだ足りないのかなと思います。

――ラインアウトリーダーとして今回の試合でのラインアウトを振り返ってみていただいてもよろしいですか

 ディフェンスにおいてはしっかり分析してきて対策の練習を2週間ずっとやってきたのでそこをしっかり発揮できたというところでこの結果に至ったのかなと思います。タックルは相手のキーマンを意識して組み立てていけたのでそこは良かったと思います。

――スクラムは後半から改善されたような印象がありましたがどのように途中で修正をされましたか

 前半の最初の1本と次、ペナルティー取られたところで相手の決め方というのがわかってきて、夏スクラムで勝っていて良いイメージがあったのでそのイメージでそのままやってみようというように話をして、それをやったら少しは改善できたかなという感じです。

――決勝進出を決めるのが6年ぶりですが、次戦の意気込みをお願いします

 ここまできたらもう優勝しかないので、そのための準備期間ですけど、しっかり準備してやっていきます。

フランカー相良昌彦(社1=東京・早実)

――きょうの試合を振り返って

 最初立て続けに自分がミスをしてしまいました。取り返しのつかないミスだとは思いますが、結構バッキングアップしたり、それでトライが取れたり、いい仕事ができたと思います。

――スクラムを組んでいていかがでしたか

 最初は押されていて。フロントローが頑張ってくれて、そこからだんだんと(押し返せました)。僕はあんまり関係ないと思いますが(笑)。修正していって、最後はペナルティーを取れて、次につながるいい収穫があったと思います。

――いい収穫というのは

 フロントローのところなので、僕はあんまり分かりませんが、全力で押していただけなので。僕はあんまりスクラムは分からないです。

――強力なフィジカルを持った外国人留学生が多かったですが、そこに関しては

 抜かれたとかはなかったので、そんなに日本人と同様に止められたかなと思います。

――ご自身もトライを決めるなど活躍を見せましたが、個人のプレーに関してはいかがでしたか

 立て続けに自分が流れを悪くしてしまったので、そこは悪かったです。でも、だんだん試合にも入れて、周りには結構良かったと言われますが、70点くらいですかね。

――調子が良いように見えましたが実際は

 結構ミスしちゃって、焦って、ずっとやばいなと感じる部分はありました。焦りからかあんまり自分のプレーを覚えてなくて。

――準決勝の舞台で緊張はありましたか

 そうですね。ハイパントキャッチをミスしたのも緊張からだと思いますので、緊張はだいぶあったと思います。

――ディフェンスの面を振り返ると

 9番にプレッシャーを掛けるというのは自分たちのテーマでありました。それを自分も結構相手の藤原忍選手の名前をあげていて、それは言えたかなと思います。

――夏の天理大との対戦とは異なり、スタメン出場となりましたが、違いはありましたか

 ありましたね。前回の対戦ではワンプレーしか出られなくて、そこで体を当てたっていうのはなかったので。実際外国人選手と体当てて、通用するんだなっていうのは感じました。

――次は6年ぶりの決勝となります。意気込みは

 前回の早明戦はけがで出られなかったので、とにかく自分が出て、リベンジして、国立競技場で『荒ぶる』を歌いたいですね。

SO岸岡智樹(教4=大阪・東海大仰星)

――今どのような気持ちですか

嬉しさですね。一番は嬉しさだと思います。点差もありますが、勝つこと、去年を超えられたことが本当にうれしいです。

――最初のトライで流れを引き寄せたのではないかと思います。そのシーンを振り返ってもらえますか

ポンポンと取れたようなところもあります。でも3本取った後にしっかり取り返されたりして、うまくいかないなと思う部分もありましたが、前半20分に関しては完全に早稲田が主導権を握っていましたし、それがしっかり得点に現れていました。いい入りができたと思います。

――「展開ラグビーがしたい」とずっと一貫していますが、理想のアタックにどのくらい近づきましたか

 僕らの準備したアタックがきょうはハマったかなと思います。その試合に向けた準備という部分に関しては、ほぼ100パーセント出せたと思います。でも、まだまだこの1年間で培ってきたものが出せるのかなと。アタックに関してはまだまだ伸び代があると思います。

――CTB中野将伍選手(スポ4=福岡・東筑)が復帰しましたが、SOとしてどのように試合中感じましたか

 相手の13番にフィフィタくん(CTBシオサイア・フィフィタ、天理大)がいるように、僕らもペネトレーターがいるのは本当にありがたいです。僕らとしても一旦預けておけば安心という部分があるので、彼の動きは大きかったですし、きょうはそれが起点になった部分も何度かあったので、本当に活躍してくれたなと思います。

――あと一勝。そのために必要なものは

 もうあとは気持ちだと思います。きょうのテーマとしては『早稲田クオリティー』というを掲げていた中で、自分たちがやらなければいけないことをしっかりできたのがこの結果につながったと思います。次の試合はどこが相手か関係なく、しっかりフォーカスを当ててやるべきことをしっかりやり切ることが勝つために必要だと思います。

――ここからの9日間はメンバーの誰一人として経験したことがないと思います。どのような9日間にしたいですか

 この先もラグビーができるということが嬉しくて幸せです。それを噛み締めて1日1日過ごすことができれば、後輩に伝わることもあるかなと思いますし、その先に優勝があると思います。毎日を後悔しないように、毎日満足して過ごせたらいいかなと思います。

――次は勝っても負けても本当に大学最後の試合です

 本当に勝つことしか考えていないですし、悔いが残らないようにしたいです。それこそ準備の段階で悔いを残してしまうと勝っても負けても悔いが残ると思うので、出し切ることも大切ですが出し切るための準備を完璧にしたいです。その先に自ずと結果がついてくると思います。いい準備をしたいです。

WTB古賀由教(スポ3=東福岡)

――昨年度敗退した準決勝で勝利をあげました。試合を終えての率直な感想を教えてください

 良かったです。4年生とあと10日間くらい一緒にできるのは幸せだなと思います。

――昨年度の選手権準優勝校である天理大との対戦に向けて、日大戦を踏まえて、チーム、個人としてどのような準備をしてきましたか

 チームとしては、天理大さんはフィジカルが強いので、それに僕たちが負けないように。個人としては、外国人選手に対しても逃げないように強い気持ちを持ってやってきました。

――きょうも2トライをあげる活躍となりました。それぞれのトライを振り返っていかがですか

 両方本当にただボールを置くだけでした。

――ご自身の1トライ目はFB河瀬諒介(スポ2=大阪・東海大仰星)選手のパスからのトライとなりました

 そうですね。いつも河瀬からボールをもらっているので、ありがとうございますという感じです。

――ご自身の2トライ目は、個人技のようにも見えました

 CTB中野将伍(スポ4=福岡・東筑)さんからいいパスがもらえたので、あとは頑張ってボールを置くだけでした。

――天理大とは夏の練習試合以来の対戦となりました。夏当時は外から見ていたと思うのですが、今回戦ってみていかがでしたか

 (夏の試合を)あまりよく覚えていないのですが、両チームともにすごく成長したと思います。その中で、きょうは早稲田がやりたいことを綺麗にできたのかなと思います。

――この時期までラグビーができることをどのように捉えていますか

 まず、1年生の時には(年越し)できなかったという悔しい気持ちがあります。高校3年間はずっと正月を越えることができたので。正月にラグビーができる幸せを、1年生の(年越し)できなかった時の経験でより重いものだなと感じています。

――早大としては6年ぶりの決勝の舞台です。次戦国立競技場での試合に向けての意気込みをお願いします

 僕は目立つようなプレーヤーではないので、しっかり自分の責任が果たせるように頑張りたいなと思います

――自分の責任とは具体的にどのようなことを指すのですか

 「体を張る」という部分です。タックルすること、ブレイクダウンに入ること、頭を突っ込むことから逃げないようにしたいと思います。

――ディフェンス面への意識が強いように聞こえます

 ディフェンスがすごく苦手なので、そこでチームに迷惑をかけないようにはしたいなと思います。

CTB中野将伍(スポ4=福岡・東筑)

――ご自身初となる選手権決勝への進出が決定しました。今のお気持ちとしてはいかがですか

 やはりうれしいという気持ちが大きいですね。ただ、あと一つ勝たないと意味がないので、また気持ちを切り替えて、きょうより良いパフォーマンスを出せるようにしたいなと思います。

――試合前に相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)から「けがをしていた期間の分を取り返そうとしないでいいから自分のプレーを」といった言葉を受けたそうですが、この試合はどのようなお気持ちで望まれましたか

 いつも通りやろうという風に思っていたので、アタックでもディフェンスでも自分のプレーをしようというところで、無理に気負ったりせずにプレーできたかなと思います。

――約3ヶ月ぶりの公式戦への復帰でしたが、試合勘などはいかがでしたか

 きょうはまずまずだったと思うので、これらもっと良くなっていくのかなと思います。

――フィジカル面の状態はいかがですか

 けがした時よりも良い状態です。決勝に向けてもう少し上げていければなと思います。

――きょうの試合ではオフロードパスが印象的でした

 オフロードは元々自分の得意分野ですし、強みなのでいつも通りできたなと思います。

――ご自身が戻られたことでチーム全体としてもセットプレーの後の安定感があったなと思います。ご自身の役割は果たせましたか

 攻撃のタテへのオプションとして役割を果たせたと思います。あとはもっとゲインしていければチームを勢い付けられるかなと思います。

――決勝の相手は明大に決まりました。昨年度大学選手権準決勝で敗れ、今年もまだ勝ち星のない相手です

 昨年も最後に負けてますし、対抗戦(関東大学対抗戦)も僕は出れていないので、今度はしっかりやり返してきょうより良いパフォーマンスをしたいなと思います。

――決勝の舞台は国立競技場です、このスタジアムへの憧れなどはありますか

 そうですね。憧れてきましたし、あそこで試合できる機会はそうそうないので活躍したいなと思います。

――勝っても負けても大学生活最後の公式戦になります。意気込みをお願いします

 後悔のないように、自分の120%のパフォーマンスを出しきるだけだと思います。

CTB長田智希(スポ2=大阪・東海大仰星)

――6年ぶりの決勝進出が決まったいまのお気持ちはいかがですか

 うれしいですけど、僕個人としては課題がたくさん残った試合だったのでそこは次勝つためにしっかり準備したいなと思っています。

――課題というのは具体的にはどのような部分ですか

 相手のキーマンが13番の外国人留学生ということで、そこに対するディフェンスというのをテーマにしていたんですけど、何回かタックルを外されたりとかあったので、そこはしっかり修正していきたいなと思います。

――CTBシオサイア・フィフィタ選手(天理大)をどのように止めるか考えていましたか

 ずらされたりしたらゲインされるとわかっていたので、しっかり正面に入って低く入るというのは意識してやっていました。

――BK全体でミスが少なかったと思いますが、調子は上を向いてきていますか

 そうですね、練習からそういったところをこだわってやろうというのを最近ずっと言っているので試合に出てきているのかなと思います。

――アシストする場面も見られました

 アタックはきょうはあまりボールを持てていないので、次の試合は自分がもらえるところでボールをもらって、もっとゲインをできたらなと思います。

――昨年はこの準決勝の舞台で敗戦となりましたが、今年は決勝進出を決めました

 優勝が目標にあるんですけど、まずは昨年のベスト4を超えようというところをひとつの目標としてやっていたので、そこは決勝にいけたというのはよかったなと思います。

――決勝は国立競技場で行われますが、どのように感じていらっしゃいますか

 国立競技場に対して特に思いはないですけど、やっぱり6万人くらい(観客が)入る新しくできたところでできるのは楽しみではありますね。

――決勝への意気込みをお聞かせください

 ここまで来たら勝って日本一しかないと思うので、自分にできることをやって勝ちたいと思います。

WTB桑山淳生(スポ4=鹿児島実)

――きょうの手応えはいかがでしたか

 きょうは自分たちが日大戦から敵に関して研究してきている部分や、準備してきた部分をしっかり発揮したらおのずと良い結果がついてくると思っていました。そこに対して自分らが準備してきたことを出せたということは良かったかなと思います。

――どのような対策を練って試合に臨まれましたか

 特に対策をしていたのは、天理の13番のフィフィタ(CTBシオサイア・フィフィタ)君だったり、アシペリ(ロックアシぺリ・モアラ)君だったりに対しての僕らが一人で見るというよりは、しっかりつながって全員でディフェンスをするという。今年の早稲田の強みであるディフェンスをしっかり出していこうという戦略でした。

――先制点は早大が取って、それ以降も点を重ね流れをつかんだように見えましたが

 FWがセットプレーを安定させてくれて、そこに対して自分らが強みを出して、連続で得点することができたというのは、次の試合においてもチームにとっても自信になったんじゃないかなと思います。

――ディフェンスの面を振り返ってみていかがでしたか

 全体的にはいくつか修正しないといけない部分もあると思います。ですが、全体的に見てよく前に出て、止められてたのではないかと思います。

――WTB梅津友喜選手(スポ4=岩手・黒沢尻北)との連係した得点シーンが見られました

 枚数自体は同じ枚数だったので、そこに対しては早稲田のバックスとしてしっかり強みを持っているので、同じ枚数だったらぼくらの方が強いと考えていたので、そこに対してしっかり勝負できて、コミュニケーションがしっかりとれているうえでのトライという結果だったので、そこは良かったかなと思います。

――仲の良い梅津選手との連係に感動しました

 梅津に関してはきょうで最後の秩父宮(東京・秩父宮ラグビー場)だったので、ぼくとしてもすごくうれしいですね。仲が良いので、本当に嬉しかったです。

――昨年の1月2日は準決勝で悔しい思いをされました。そこからきょうの1月2日を振り返るとどのように感じますか

 日頃から目標にしていたところだったので、まずはしっかり去年の先輩たちを超えるというのは目標にしていたので、そこを超えれたというのは自信になりました。

――国立競技場へのあこがれはありますか

 僕はあんまりありませんが、みんなは結構強い思いを持っているんじゃないですかね。決勝で良い舞台でできるというのは僕としても嬉しく思います。

――因縁の明大との試合でもあり、大学生活最後の試合になると思いますが、意気込みをお願いします。

 どの試合でも自分たちのそれぞれの役割をしっかりやって、僕自身は僕自身の役割をしっかり果たして、チームとして勝利できるように、これからまた11日まで目指していきたいなという風に思います。

FB河瀬諒介(スポ2=大阪・東海大仰星)

――率直な感想を聞かせてください

 ほっとしてます。去年を超えるという面で、しっかり勝てたのでまた次に向けて頑張りたいと思います。

――最初のトライでのラインブレイクは試合の流れを変えるプレーだとおもったのですが、何を意識していましたか

 FBとして試合の流れを持ってくるプレーとか、チームを勢いづけるプレーを意識しているので、あのプレーを1番最初にできて良かったと思います。

――2トライ目では何か意識していたことはありますか

 正直必死だったのであまり覚えてないですけど、相手が詰めてくるのが見えたので、トライを取るちょっと前から滑り込むっていうのを意識していました。

――ディフェンスでの良かった点と反省点を教えてください

 ディフェンスは全体的に良かったので、後はしっかり低くタックル入るということと、2枚目3枚目のサポート入るのをやっていきたいと思います。

――国立競技場での試合が決まりましたが、どういった想いがありますか

 すごいワクワクしているので泣いて終わらないように、しっかりやりたいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 相手がどっちになるかわからないですけど、どっちが来ても勝つことが目標なので決まったらそれに向けて準備して頑張りたいです。

WTB梅津友喜(スポ4=岩手・黒沢尻北)

――後半途中出場でしたが、出場するまでどのように試合を観て、どのような気持ちでプレーされましたか

 まず試合に臨む前に、きょうが最後になるかもしれないということで、緊張とか不安とかもいろいろな感情がありました。全部自分たちがやってきたことを出し切ろうっていうようなモチベーションでまず試合に臨みました。試合を観てて、最初に3トライ取れてある程度の優位が保ててたので、心配とか不安っていうよりも楽しもうという気持ちが強くなって、その結果トライっていうかたちにもつながったんではないかなと思います。

――トライシーンを振り返っていかがですか

トライシーンは、桑山(WTB桑山淳生、スポ4=鹿児島実)がいいかたちでボール持って抜けてっていうところだったので僕はフィニッシュするだけでした。フィニッシャーとしてトライまで持っていけたのは良かったかなと思います。

――FWが強い天理でしたがディフェンス面で得た成果や課題はありますか

 この1週間、日大戦終わってからディフェンスの部分をもう一回立ち返ろうってことで細かいところ、「勝ちポジ」といわれるようなとこだったりとか、前に出るところをみんなで意識して外からもコールを出すようにしてたのでそういった意味では、強い天理大でしたけど2トライで抑えられたのでまだ良かったのかなと思います。

――ご自身最後となる大学ラグビーでの試合、6年ぶりの決勝の舞台に対する意気込みをお願いします

 国立(国立競技場)でプレーできるチャンスをもらえたので、本当に、今回もそうでしたけど不安とか緊張もありますが楽しんで、大学最後なので精一杯頑張りたいなと思います

全国大学選手権
早大スコア天理大
前半後半得点前半後半
2131
52合計14
【得点】▽トライ 古賀2、梅津、河瀬、岸岡、久保、相良昌、森島 ▽ゴール 齋藤(6G)
※得点者は早大のみ記載
      

早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
久保 優スポ3福岡・筑紫
 後半28分交代→17横山  
森島 大智教4東京・早実
 後半36分交代→16宮武  
小林 賢太スポ2東福岡
 後半28分交代→18阿部  
三浦 駿平スポ4秋田中央
 後半28分交代→19中山  
下川 甲嗣スポ3福岡・修猷館
 後半37分交代→20大崎  
相良 昌彦社1東京・早実
幸重 天文構4大分舞鶴
丸尾 崇真文構3東京・早実
◎齋藤 直人スポ4神奈川・桐蔭学園
 後半36分交代→21小西  
10岸岡 智樹教4大阪・東海大仰星
11古賀 由教スポ3東福岡
12中野 将伍スポ4福岡・東筑
 後半36分交代→22吉村  
13長田 智希スポ2大阪・東海大仰星
 後半21分交代→23梅津  
14桑山 淳生スポ4鹿児島実
15河瀬 諒介スポ2大阪・東海大仰星
リザーブ
16宮武 海人政経2東京・早大学院
17横山 太一スポ2東京・国学院久我山
18阿部 対我社2東京・早実
19中山 匠教4東京・成城学園
20大﨑 哲徳文構2東京・国学院久我山
21小西 泰聖スポ1神奈川・桐蔭学園
22吉村 紘スポ1東福岡
23梅津 友喜スポ4岩手・黒沢尻北
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)