湘南ベルマーレがJ2で4位の徳島との試合で引き分け、J1残留が決定した。8月に前監督の曹貴裁氏による選手やスタッフへの…

 湘南ベルマーレがJ2で4位の徳島との試合で引き分け、J1残留が決定した。8月に前監督の曹貴裁氏による選手やスタッフへのパワハラが発覚し、チームは苦しい4か月間を送った。しかしシーズン最後に、J1残留という大きな意味のある結果を残すことができた。

8月中旬、湘南ベルマーレに監督によるパワハラ問題が発覚

 

 8月11日、磐田との試合の直後に曹貴裁前監督がスタッフや選手たちにパワハラを行なっていたことが発覚。Jリーグが調査に乗り出した。調査結果が出るまで前監督は活動を自粛。真実を明らかにするために選手たちにヒアリングを実施した。するなど、選手たちへのメンタル面での負担も大きくのしかかっていった。

監督が不在での練習やパワハラに関する証言など、選手たちにとってはメンタル面でも大きな影響があったことは想像に難くない。結果として、磐田戦以降、湘南ベルマーレは6連敗。さらには10戦勝ちなしと苦戦が続いてしまう。

監督の進退がどうなるのか、先の見えない中でのミーティングでは発言する者が1人もいないかったそう。チームとしての結束力がなくなり、崩壊寸前までバラバラになってしまったのである。

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10月4日にはパワハラを認定・5試合出場資格停止処分が

10月4日、Jリーグはパワハラがあったと認定。曺監督は5試合の出場資格停止処分となる。しかし謝罪会見では前監督の進退は明らかにされず、選手たちは不信感を募らせ、チーム全員のモチベーションも低下してしまう。

8日にやっと前監督が退任することが決まり、後任は浮嶋監督が就任することになった。しかしさらに10月には台風の影響により河川敷の練習場が水没し、練習場所が定まらないままシーズン最後を迎えることになってしまったのだ。

心のケアをしながらサッカーだけに集中し残留を決める

 浮島敏監督は残り6戦の段階で就任。まずは選手たちの心のケアを行った。精神的に疲れ切っている選手たちの心のケアをしながら、サッカーだけに集中できるよう指導。シーズン最後まで再びチームが一丸となって力を合わせて戦えるよう率いていった。

その結果、常に走りきるベルマーレらしい試合スタイルが戻り、終盤の3試合では1勝をあげ2引き分け。J1への残留を決めたのだ。

ネットでは「J1残留嬉しすぎる!」「大変なシーズンだったと思いますが、また来シーズン気持ち新たにJ1で暴れてください」など、喜びと応援の声があがっている。

辛い経験をバネに!来年の活躍にも期待

新しい監督のもと、バラバラになりかけていた選手たちはもう一度心を一つにして、サポーターや地域の人々の激励に応える形で、復活を遂げた。来季も浮島監督の続投は決まっている。

今期は辛く苦しい時期が続き低迷していたが、監督や選手同士の信頼関係がどれだけ大切なことかを知ったからこそ、結束力がより強くなったベルマーレ。この一連の騒動を生かして、来年は一層活躍してくれることに期待したい。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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