大坂なおみ(日本/日清食品)は、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~2月2日/ハードコート)のタイトル防衛のため準備をしている。大坂、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)、ア…

大坂なおみ(日本/日清食品)は、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~2月2日/ハードコート)のタイトル防衛のため準備をしている。

大坂、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)、アシュリー・バーティ(オーストラリア)らの躍進で、女子テニスは刺激的な新時代へと突入した。世界ランキングを駆け上がってくる才能ある若手選手の波に押され、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の約20年にわたる優位は終わったかのように見える。豪Telegraph紙が伝えている。

だが大坂は、セレナの時代が終わったとするのは早計だと主張した。「彼女は“ウィンブルドン”と“全米オープン”で決勝に残ったわ。世界ランキングもトップ10に入っているし、それでいて出場した大会は誰よりも少ないのよ。素晴らしいキャリアを築いてきた人だから、もちろん比較するのは難しいけれど、みんなセレナにちょっと厳しいように思う。彼女は簡単に終わったことにできる人ではないわ」

22歳の大坂は、セレナがいなければ今日の自分はいなかったと認めている。新進気鋭のテニス選手として、大坂はセレナの偉業に敬意を抱いている。「私個人の話をするなら、セレナとその姉のビーナスがいなければ、テニスをしてはいなかったと思うの。小さい頃に二人がテニスをしているのを見て、それが姉と私がテニスを始めるきっかけになったのよ。セレナは確実に、私が尊敬する人。今は本当にいい選手がたくさん出てきているし、誰だって自分たちが練習してきたことを見せる機会を得られると思う。今、女子テニスは本当に強いわ」

2020年に大坂が世界ランキング1位の座を取り戻すには、バーティを倒す必要がある。大坂は10月の「チャイナ・オープン」決勝でバーティに勝利し、対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。

「もちろんもう一度1位になりたいけれど、今はアシュリーがその座にふさわしいと思う」と語った大坂は、1月6日開幕の「ブリスベン国際」(オーストラリア・ブリスベン/1月6日~12日/ハードコート)に出場する予定だ。「今シーズンのアシュリーは信じられないくらい素晴らしかった。1年を通して、グランドスラムやその他の大会で優勝し、“WTAファイナルズ・深セン”でも優勝したわ。これから先、もっと対戦する機会があるはずだし、みんながそれを楽しみにしてくれるといいな」

大坂はバーティを最も手強いライバルと評価しているが、コートの外ではお互いに友好的な敬意を向けている。「アシュリーはとても評判がいいのよ。私はあまり選手用ラウンジに出入りしないけれど、彼女はとにかく、すごくいいエネルギーを発しているの。アシュリーは最高に優しい選手の一人ね」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「東レ・パンパシフィック」での大坂なおみ

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)