10日、ソフトバンクは西武に2-7で敗れて3連敗。首位・日本ハムとのゲーム差は「1.5」に開いた。先発の千賀滉大が5回5失点、9回には五十嵐亮太が中村剛也にダメ押しの2ランを許した。■11日にも日ハムのM点灯、5回5失点の千賀には「力が入っ…

10日、ソフトバンクは西武に2-7で敗れて3連敗。首位・日本ハムとのゲーム差は「1.5」に開いた。先発の千賀滉大が5回5失点、9回には五十嵐亮太が中村剛也にダメ押しの2ランを許した。

■11日にも日ハムのM点灯、5回5失点の千賀には「力が入っていたかな」

 10日、ソフトバンクは西武に2-7で敗れて3連敗。首位・日本ハムとのゲーム差は「1.5」に開いた。先発の千賀滉大が5回5失点、9回には五十嵐亮太が中村剛也にダメ押しの2ランを許した。打撃陣は2ケタ安打を放ちながらも、西武投手陣に要所を締められ、福田秀平のソロ弾と代打・長谷川勇也のタイムリーによる2点にとどまった。

 工藤公康監督は、先発の千賀について「何とかしようという気持ちはあったと思う」とかばった。

「それが悪い方に出てしまった。力が入っていたかな。(力を)入れるなという方が無理だけどね。自分が(連敗を)止めるんだという気持ちが大きかったんだろう。そういう気持ちは大事だし、本人が一番残念だと思う。これを糧にして、力を入れることがすべてではなく、自分のタイミングやリズム(で投げること)を次に繋げてほしい」

 ソフトバンクは、この日から終盤戦のホームゲームを盛り上げるべく「熱男ファイヤー~頂点へ燃え昇れ!」というスローガンを掲げた。しかし、投打ともに振るわず、熱男たちの尻についた火がますます燃え上がる結果となった。それでも指揮官は「ヒットは出ている。明日に繋がってくれることを祈るばかりです」と前を向いた。

「先のこと、相手(日本ハム)のことは関係ない。今年のスローガンは『熱男』なんで、冷めたら終わり。熱く、元気に、声出して戦うしかない」

 11日の試合結果次第では、日本ハムに優勝マジックが点灯する。果たして、熱男たちの心に火がつく日は来るのだろうか。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura