文=丸山素行 写真=鈴木栄一

終盤に猛反撃を受けるも、桜花が逃げ切り

ウインターカップ女子決勝戦。桜花学園と岐阜女子の対戦は終盤に反撃を受けるもインサイドで優位に立った桜花が72-67で制し、3年ぶりの優勝を飾った。

桜花は序盤に連続でターンオーバーを犯して2-6と出遅れたのだが、それでもタイムアウトでディフェンスを修正すると、タイムアウト明けに平下愛佳が3ポイントシュートを沈め、オコンクウォ・スーザン・アマカがインサイドを制圧。このクォーターだけで10得点の荒稼ぎを見せたアマカの活躍もあり21-16と逆転した。

その後もアマカが止まらず、タフショットを沈める桜花が一時13点のリードを奪った。だが、岐阜女子が得意とするディフェンスからのブレイクを機に反撃を開始する。

藤田和がボールをプッシュしペースアップを図ると、トランジションから林真帆が3ポイントシュートを沈めた。さらに全員がリバウンドに飛び込むことで、ここまでほとんど奪えなかったオフェンスリバウンドを獲得すると、セカンドチャンスポイントを量産して一気に追いついた。

井上監督「どうしても取りたいタイトルだった」

49-46で桜花がリードして迎えた最終クォーター、桜花は連動した動きからポジションをしっかり取った状態のアマカにパスを供給することで、イージーシュートのチャンスを作り出した。また、アマカに意識が集中すると、要所で平下がドライブやジャンプシュートを沈めることで2桁のリードを奪った。残り2分、平下のシュートが決まり69-56。

これで勝負あったかに思われたが、ここから岐阜女子が強烈なオールコートディフェンスで巻き返しを図る。桜花はここで落ち着いてボールを運ぶことができずにターンオーバーを連発し、みるみるうちに点差を縮められた。そして残り25秒、イベ・エスター・チカンソにゴール下を決められ2点差まで迫られた。

だが、直後にアマカがフリースローを1本沈め3点差にすると、同点を狙った林の3ポイントシュートが外れて勝負アリとなった。

3年ぶりのタイトル奪取となった桜花の井上眞一監督は「2年間出れなかったので、令和元年は3冠を取りたかったからどうしても取りたいタイトルだった。今回の岐阜は全く隙のない完璧な仕上がりだから、簡単には勝てないと思っていた。最後まで苦しみました」と、振り返った。

アマカの25得点に次ぐ19得点を記録した平下は、「ここを目指してやってきたから本当に良かった。一年間このメンバーでバスケができて本当に楽しかったし、良い思い出ができたので3年間ありがとうございました」と、優勝をよろこんだ。

令和初のウインターカップは桜花の優勝で幕を閉じた。これで桜花は夏と冬の連覇を達成し、『女王』の強さを取り戻したと言える。