近年進化を続けるIoT技術。このほど、「ニューイヤー駅伝2020」でも新たな取り組みが行われることが分かりました。 NTT西日本とTBSは、2020年1月1日開催「ニューイヤー駅伝inぐんま~第64回全日本実業団対抗駅伝競走大会~」(以下…

 近年進化を続けるIoT技術。このほど、「ニューイヤー駅伝2020」でも新たな取り組みが行われることが分かりました。

 NTT西日本とTBSは、2020年1月1日開催「ニューイヤー駅伝inぐんま~第64回全日本実業団対抗駅伝競走大会~」(以下、「ニューイヤー駅伝2020」)にて、GPSデバイスを用いた“選手位置情報の視える化”技術を採用すると伝えています。

小型・軽量のGPSデバイス利用

 これまで、駅伝やマラソン等のロードレースでは、電波環境やGPSデバイスの大きさ・重さなどがネックとなり、正確な位置情報把握を実現することが困難でした。

 NTT西日本は、こうした課題を解決すべく、“小型・軽量”のGPSデバイス(カード型チップ)を開発。これを選手のゼッケンに搭載し、TBS・実業団連合と連携することで、全区間の駅伝選手の位置情報を、ほぼリアルタイムでテレビへ配信するといいます。

 また、電波受信環境改善のため、大会関係車両にIoT無線技術の一つである無線基地局(受信アンテナ)を搭載。選手が装着するGPSデバイスから位置情報を受信するとしています。

 選手の位置情報は、テレビのデータ放送はもちろんのこと、大会関係者向けWebサイトにも配信されるとのことなので、怪我など至急を要する対応にも大いに役立ちそうです。

<Text:辻村>