再び頂を奪取するためには何が必要なのか。公式戦全試合に帯同、オープン戦にも足繫く通ったスポトウ記者が来年度の活躍が期待される各学年の投打のキーマンを紹介する。

 第3日はチームを4年前1部昇格させ、プロの世界に進んだ原(H27年度営卒=東京ヤクルト)に憧れ轍を歩んだ山内(営2=東洋大姫路)。


 「ルーキーながら侍ジャパンに選出」と日本シリーズ終了後にニュースをにぎわせたのは甲斐野央投手(H30年度営卒=福岡ソフトバンク)。初年度から大車輪の活躍を見せた男が卒業間際に口にした注目投手がいる。


 東洋大姫路高校から東洋大学に入学。最後の進路の決め手は「樹理さん(原、H27年度営卒=東京ヤクルト)」。そして、守るポジションは投手。多くの共通点を持つこの選手の名は山内だ。1年時から期待され、秋にはベンチ入りを果たすとしばしば先輩である甲斐野とキャッチボールする姿も見られ今後の成長が楽しみな選手として名前が上がるように。直属の先輩がプロに進むと翌春にようやくそのベールを脱ぐ。


 オープン戦から持ち味を発揮。140㌔中盤の直球と同世代の打者に「なかなか打てない」と白旗を上げさせるナックルカーブで指揮官にもうアピールする。2年時に背負った背番号は13番。しかし、2年連続で同じ番号をつけるも少し番号は小さく見え冬の充実度を示し神宮球場に帰ってきた。「まずは初勝利を」と意気込み上がった初先発のマウンドでは結果が出ず。甘く入った変化球を中大打線に捉えられ1回1/3で3失点を喫しKO。その後、山内の名前がメンバー表に入ることはなかった。


 高校への進路を決める上での決め手はたった1人の右腕の存在があった。甲子園に出場し、黄色いハンカチで汗を拭う姿が話題となった原だ。「たまたま病院で会って。当時、地元の高校生が甲子園で投げていた。その姿に憧れて同じグラウンドに立ちたかった」と当時中学生になりたての少年は心に決めたのだ。その後の進路も原と全く同じ道をたどり東洋大へと行きついた。その後も運命に導かれつづけた右腕。家族の頭文字を刻んだグラブをはめ戦国東都に挑む。「原さん。甲斐野さん。次は俺」。1年夏に抱いたこの想い。時は満ちた。2020年投手陣を支える獅子奮迅の活躍に期待したい。


◇秋季リーグ戦終了連続インタビュー◇

[硬式野球]~課題を見つけた実りの秋。再挑戦へ~15日間連続インタビュー 


◇硬式野球部 主将副将紹介◇

新幹部就任〜巻き返しに燃える男たちのここを見ろ!


◇スポトウ的来年度の注目選手紹介◇

第1日目:強豪撃破の万能右腕有馬海人 大学球界でも片鱗見せるか


第2日目:期待を背負う右の大砲酒巻翔 挽回誓うラストイヤーへ


TEXT/PHOTO=須之内海