新たな境地を開くことは出来るのか。阪神の岩田稔投手が10日のヤクルト戦(神宮)で出場選手登録されることになった。■33歳左腕にも“超変革”の波 新たな境地を開くことは出来るのか。阪神の岩田稔投手が10日のヤクルト戦(神宮)で出場選手登録され…

新たな境地を開くことは出来るのか。阪神の岩田稔投手が10日のヤクルト戦(神宮)で出場選手登録されることになった。

■33歳左腕にも“超変革”の波

 新たな境地を開くことは出来るのか。阪神の岩田稔投手が10日のヤクルト戦(神宮)で出場選手登録されることになった。今シーズンは開幕から先発ローテ入りを果たしたが4試合に登板し0勝3敗、防御率7.11。結果を残せず4月28日に出場選手登録を抹消されていた。約4か月ぶりに1軍の舞台に戻ってきた左腕に与えられたポジションは中継ぎだった。

 9日に甲子園で行われた1軍投手練習。藤浪、岩貞、能見らに混じり、キャッチボールを行う真っ黒に日焼けした岩田の姿があった。プロ通算53勝(70敗)を挙げ、2009年にはWBC日本大表にも選ばれた男にも“超変革”の波は押し寄せている。

「自分にできることをやるだけ。与えられたところでしっかり投げます。自分の置かれた立場を考えながらやっていきたい」

■中継ぎの適正チェック

 先発の一角として期待されたが2016年シーズンは全く仕事を果たせなかった。先発復帰を目指し2軍で調整登板を続けていたが打ち込まれる試合も度々あった。今年10月31日で33歳。まだまだ老け込む年齢ではないが、中継ぎ左腕が足りないチーム事情もある。

 金村1軍投手コーチも「岩田にはブルペン(リリーフ)に入ってもらうことになる。(来季を見据えて?)そういうのもある。適正を色々と試して見極めていく」と理由を説明した。

 チームは13試合を残し借金「17」、クライマックスシリーズ進出も絶望的な状況だ。CSが完全消滅すれば来季へのチーム作りはさらに加速していくだろう。