松田鈴英(21歳)まつだ・れい/1998年1月24日生まれ。滋賀県出身。2019年シーズン賞金ランキング32位(獲得賞金:3767万4257円)。出場34試合。優勝0回。トップ10入り7回。 今シーズンは、9月の後半から成績が悪くなって、予…

松田鈴英(21歳)
まつだ・れい/1998年1月24日生まれ。滋賀県出身。
2019年シーズン賞金ランキング32位(獲得賞金:3767万4257円)。
出場34試合。優勝0回。トップ10入り7回。

 今シーズンは、9月の後半から成績が悪くなって、予選落ちが多くなってしまったことが反省点でした。成績が出なくなった原因は、アプローチとパッティングです。

 それらの悪いところは、自分なりにわかっているので、その辺はオフの間にしっかりと克服していきたい。アプローチは、ちょっと難しいウエッジを使っていたので、それを替えてからはよくなってきたので、来季は大丈夫だと思っています。

 昨季の賞金ランキングが11位だったので、今季はベスト10入りを目標にしていたんですけれど、全然ダメでしたね。それも、アプローチとパッティングの練習を横着していた部分があったと思うので、そこは反省しています。あと、初優勝も目標だったので、それが達成できなかったのも反省点です。

 同世代がドンドン優勝をしていて、それはすごくいい刺激にはなっているんですけど、逆に焦った部分もあったので、それでペースを崩す、ではないですけど、(自分の中で)よくない流れになってしまったなと思います。でも今は、あまり焦らずにやれればいいかなと思うようになりました。

 来季は、優勝することが一番の目標です。オフは、昨年と同様、鹿児島で合宿をして、暖かいタイで調整ができたら、と思っています。


脇元 華(22歳)
わきもと・はな/1997年10月4日生まれ。宮崎県出身。
2019年シーズン賞金ランキング47位(獲得賞金:2570万3928円)。
出場34試合。優勝0回。トップ10入り2回。

 今季の最低限の目標は、シード権の獲得だったので、それはなんとかクリアできました。あと、地元・宮崎で開催する最終戦(※ツアー優勝者、賞金ランキング30位以内の選手などが出場できるLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ)に出場するということを意識してやっていたので、そこはもう少しがんばって成績を出すことができたらよかったな、という思いはあります。

 一年を通してみると、前半戦は5月までは予選をすべて通過していたんですけれど、後半戦になると疲れが徐々に溜まってきて、気持ち的にもモチベーションが維持できなくなってきて、予選落ちが多くなってしまいました。今年はツアーを通して出られる初年度だったこともあって、休みは1試合だけだったので、その辺が影響しているとは思っています。

 ただ、この一年で、コースの状況もわかったので、来季は年間と1週間のスケジュールをうまく組んで、一年間、コンディションとモチベーションを維持して戦えるようにしたいと思います。

 今季は、地元開催のアクサレディス in MIYAZAKIで、多くのギャラリーについていただいて、上位(4位タイ)で戦うことができました。それが、一番印象に残っていますね。一方で、悔しかったのは、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯。初日に今年のワーストスコアとなる「80」を叩いてしまって、予選落ちしたことです。何をしてもうまくいかない日というのは確かにあるんですけど、でもそれをメジャー大会で出してしまったことは反省ですね。

 来季の目標は、まずはツアー初優勝。そのためには、このオフにしっかりと課題克服に取り組んでいきたい。今年一年間やってみて、今の自分に足りないことが明確になったので。オフは、3週間くらいタイで合宿をしようと思っています。


柏原明日架(23歳)
かしわばら・あすか/1996年1月30日生まれ。宮崎県出身。
2019年シーズン賞金ランキング11位(獲得賞金:7496万2106円)
出場37試合。優勝2回。トップ10入り5回。

 成績だけでいけば、優勝できましたし、よかったシーズンだったのかなと思います。でも、年間を通してみたら「まだまだ」という部分は自分の中にあります。2勝できたといっても、スタッツを見ると、パーオン率がまだまだ低いし、そういった部分をもっと上げていければ、「もっと成績もアップできたのに」と思った一年でした。その意味でも、(このオフは)パーオン率を上げられるように、練習やトレーニングをやっていこうと思います。

 今思うと、ツアー初優勝につながった試合は(8月の)CAT Ladiesでした。あの試合は、優勝が目の前まできていたのに、自分の弱さみたいなもので負けてしまった(4位タイ)、今年一番悔しい思いをした試合でした。自分の弱さで逃した勝利だったから、あの試合のあと、勝ちに対する気持ちがより強くなって、それが1カ月後のミヤギテレビ杯ダンロップ女子の優勝につながったと思います。

(自分よりも若い選手の優勝を目の当たりにして)焦りとかは、もちろんありましたよ。若い選手がどんどん出てきて、自分が「調子がいい」と思って臨んだ試合でも勝てないし……。そんな焦りを感じている時に、周りの先輩に助けてもらいました。

(同郷の)大山志保さんからは、「1勝目の早さが問題じゃなく、(大事なのは)選手生活を終えた時、何勝しているかだよ」という言葉をかけてもらったし、アン(・ソンジュ)ちゃんからは「そんなに焦らなくていいよ」って言われました。ひとりじゃ、絶対に(優勝することは)無理だったと思いますね。

 そういう言葉があったから、(CAT Ladiesで優勝を逃したあとも)気持ちを切り替えることができたし、いい精神状態で試合に臨めたことが、初優勝や2勝目につながったと思います。そういう意味では、すごく恵まれた年でした。これまで、自分で変わろうと思っても変われなかったけれど、今年は、そういう言葉をいただいて、変わることができた。みなさんに、すごく感謝しています。


稲見萌寧(20歳)
いなみ・もね/1999年7月29日生まれ。東京都出身。
2019年シーズン賞金ランキング13位(獲得賞金:7187万3338円)
出場27試合。優勝1回。トップ10入り11回。

 シーズン前に立てた目標は、とりあえずリランキングで後半戦の出場権を得て、そこから初優勝を、というものでした。その目標がクリアできたので、よかったです。でも、初優勝のあとは、「2勝目と(賞金ランキングの)トップ10に入る」という目標を立てて臨んだんですが、そこはクリアできなかったので、すごく満足のいく一年ではなかったです。

 優勝したセンチュリー21レディスでは、最後にバーディーをとって優勝できました。そういう勝ち方ができたのは、よかったと思いますね。一方で、優勝を争った試合で、自分の凡ミスで負けたことが多かったんです。そこは、今後の課題だと思います。

(渋野日向子の活躍を見て)自分も「がんばろう」と思います。その反面、「自分は自分だから」という思いもあります。ですから、「ほどよく意識して、ほどよく気にしない」みたいなスタンスでいられればいいかなと思っています。

 このオフには、アイアンの精度を高めて、グリーンを外した時でもアプローチやパターでしっかりリカバーできるようにして、来季は穴がないゴルフができるようにしたいです。


三ヶ島かな(23歳)
みかしま・かな/1996年7月13日生まれ。福岡県出身。
2019年シーズン賞金ランキング24位(獲得賞金:4987万8291円)。
出場35試合。優勝0回。トップ10入り8回。

 今季も波乱万丈でしたね。開幕戦から6試合のうち、4試合で予選落ち。8月には4試合連続の予選落ちがあって……。それでも、秋口からは好きなコースが多いので、そこから調子もよくなって、最終戦(LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ)にも出場できることができました。

 今年一年を振り返り、まあこれは毎年思うことでもあるんですけど、課題はやっぱりパッティングですね。入る日と、入らない日の差がすごく激しいので、もうすこしアベレージを上げていくことが大事かなと思います。

 そんななか、賞金ランキングは毎年少しずつですけど、キャリアハイを更新できていて、今季(24位)も、昨季(42位)を上回ることができました。来季も今季を上回れることを目標にしたいと思っています。

 今季は何回か優勝争いをして、トップ10にも8回入っているんですけど、優勝できなかったというのは、もう「運もあるのかな」と、強く感じた一年でしたね。ゴルフって相手がある勝負だし、だから自分ができることをやるしかない。あとは”運を天に任せる”ということだと思います。

 同世代や、自分より年下の子が優勝するのを見て、正直、焦っていた時期もありました。でも、先輩たちに話を聞いたり、大山(志保)さんが柏原(明日架)さんに言った「早く勝てるかじゃなく、プレーヤーが終わった時に何勝できたかが大事」という言葉をニュースで見たりして、私もそういう考えに切り替えてから、焦りはなくなりました。

(シーズン中も)月曜日はいつもジムでトレーニングをやっていますが、オフはさらに集中してやる予定です。体が細いので、ケガをしない体作りと、体幹の強化などが目的です。体幹トレーニングはもちろん、ウエートトレーニングもやります。それで、飛距離は10ヤードくらい伸びました。あと、恒例となった横浜DeNAベイスターズの山崎康晃投手らとのオフトレも、年明けから参加する予定です。