第2回を飾るのは、GK川端涼朱(スポ3=東京・十文字)、MF蔵田あかり(スポ2=東京・十文字)、MF松本茉奈加(スポ3=東京・十文字)、MF村上真帆(スポ3=東京・十文字)の十文字カルテットです!付き合いの長い四人が、抜群のコンビネーションで対談を盛り上げてくださいました。

※この取材は12月15日に行われたものです。

「ここの三人にはだいぶ気を遣っていました(笑)」(蔵田)


丁寧に取材に応じる蔵田

――対談初登場の方もいらっしゃるので、他己紹介をお願いしたいと思います。まずは松本選手の紹介をお願いします

村上 一言で言うと、元気です。自分のテンションより高いところからいきなりばーんとくるので、驚いてしまいますが、自分のテンションも上げてくれます(笑)

蔵田 めっちゃ元気なときは元気なのですが、テンションが低いときはめっちゃ低くて…。すぐに分かります(笑)

松本 プラスなこと言ってよ~。

一同 (笑)

川端 良くも悪くも真っすぐな人で…。

松本 昨日も良くも悪くもと言われた…。

一同 (笑)

川端 いい意味で(笑)。サッカーに対しても、日常生活のことに対しても、好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、という感じで純粋な子です。

――次に村上選手の紹介をお願いします

蔵田 いい意味で(笑)、笑い方がめっちゃ独特なんですよ。

村上 絶対に悪い意味じゃん(笑)

蔵田 自分が普通に喋っていても、真帆さんが笑っているとすぐに分かるくらい、存在感がすごいです。

松本 今年からですよ(笑)。バスの中で一番うるさいです。

村上 バスの中で寝ていると思うんだけど…。

松本 源ちゃん(DF源関清花、スポ4=ちふれASエルフェン埼玉)とかといるとき…。

村上 それはやばいね(笑)。あれは源ちゃんがいけないと思う(笑)

――移動のバスは普段から盛り上がりますか

松本 けっこう盛り上がりますね。十文字の時はしーんとしていました。

村上 隣の人と喋るときも小声でした。

――川端選手は村上選手に対していかがですか

川端 軸があるというか、自分の考えを貫ける力がある人だなと思っていて、そこが尊敬したいところです。高校の時から6年間一緒なのですが、そこが高校1年生の頃から変わらないです。信念とかはいろいろと変わると思うのですが、自分が大切にしたいこととかを続けていける力が高校生の時からあるのはすごいなと思います。

村上 うれしい…。

――川端選手がきれいに最後まとめてくれますね

蔵田 まとめてくれる。

村上 いい感じに(笑)

――続いて蔵田選手の紹介をお願いします

松本 中高大の8年間一緒なのですが、大学に入ってからの方が人間味がある(笑)。前はロボットみたいな…。中高の独特な学校生活の雰囲気もあって、あまり関わっていなかったのですが、大学に入ってお互い年の差を関係なく話すようになったので、人間らしくなったなと思います。

――十文字生の頃は気を遣っていましたか

蔵田 ここの三人にはだいぶ気を遣っていました(笑)

一同 (笑)

蔵田 サッカーのことは喋るのですが、私生活のことは全くでした。

村上 全然喋らなかったよね。

蔵田 どういう生活をしているか全く知らなかったです。

村上 「なんとかなの?」と聞いても、「はい」としか言わないので…。

松本 そういうところがロボットだったんだよ(笑)

蔵田 それは後輩みんなじゃないですか(笑)

川端 十文字高校は悪いところではないですよ(笑)

一同 (笑)

川端 勉強もしっかりとしているし、明るいところなのですが、そういう面もありました(笑)

――村上選手と川端選手は蔵田選手に対していかがですか

村上 あかりが笑っているのを見ると、すごく笑ってしまうんですよ。それで、多分あかりも真帆が笑っているのを見て、笑っているんですよ。そうすると、笑いが止まらなくて(笑)。けっこうあるよね?

蔵田 なんか真帆さんの笑い方につられてしまうんですよね。

村上 真帆もあかりの笑い方につられちゃう。

蔵田 だから永遠に止まらなくなっちゃう(笑)

川端 すごくいい子ですね。素直だし、正直だし、無意識な優しさがすごく出る子だなと思います。意識しないとボロが出てしまうところだと思うのですが、無意識のところで気を遣えたり、ありがとうと言える、素敵な子です。

蔵田 うれしい…。

――最後に川端選手の紹介をお願いします

村上 ふざけるときと真面目にやるときの切り替えがうま過ぎます。真面目、真面目、真面目、真面目、にちょっとだけおふざけをぶっ込んでくるのがうま過ぎて、すごく楽しませてくれます。

松本 自分はそれに付いていけないです(笑)

一同 (笑)

松本 「今もう真面目なの!?」みたいになります(笑)

蔵田 いろいろと去年から助けてもらっていて、勉強の面でも、自分のサッカーで悩んでいるときも話を聞いてくれて、とても助かっています。

――今回は十文字対談ということで、松本選手と蔵田選手が中学時代から、村上選手と川端選手が高校時代から在籍されていたのですか

松本 そうですね。でも中学から知っていました。

村上 関東トレセンとかで。

松本 涼朱と私がGKでした。

――松本選手はなぜポジション変更をされたのですか

松本 中学のレベルだとボールがなかなか来なくて、ボールを触りたいなと思って、やめさせていただきました(笑)

――高校時代は部活漬けの毎日でしたか

村上 そうですね。高校のグラウンドは他の部活も使っていて、あまり使えないので、一面のサッカーグラウンドがある十文字大学に週2回くらい行っていたのですが、そこが埼玉の新座にあるので、東京から埼玉に行って、東京を越えて帰宅する人もいて、涼朱とまっちゃん(松本)はめちゃくちゃ大変だったと思います。

――遠征や合宿で楽しかったエピソードはありますか

川端 選手権(全日本高等学校女子選手権)が年末にあるのですが、前の試合で勝つか負けるかでホテルで年を越せるかという感じでした。特別な年末を何十人で過ごせるというのは、貴重な体験だったなと思います。大学ではインカレでも一緒に年は越さないので、それを高校最後の年に、みんなで廊下で「しー」とか言いながら年を越せたのはいい思い出です。

村上 なつかしい~。たまたまホテルの階が、自分たちしかいない階だったのですが、みんなで小声で「あけおめ、あけおめ」みたいな感じでやっていました(笑)

松本 年を越す前提で、みんなでそばのカップ麺を持っていきました。

――その時2年生はいかがでしたか

蔵田 3年生とは階が違ったので、自分たちの学年で年を越しました。ラーメンで(笑)

「(関東女子リーグ戦で)11連覇できたことは来年にもつながるので、積み上がることができて良かった」(川端)


スマートフォンをマイク代わりにしながら質問に応じる川端

――ここから今季の振り返りをさせていただきます。先日の関東女子リーグ戦(関東リーグ)では、最終節で11連覇を決めました

川端 率直に言うと、副務として去年一年間関わってきた大会でもあったので、自分が選手として試合に出れたことがまずうれしかったです。チームとしては、11連覇できたことは来年にもつながるので、積み上がることができて良かったです。

――連覇に対するプレッシャーは感じていましたか

松本 やることをやれば連覇はできるはずだと思っていました。関東リーグは前期後期含めて、課題とできた部分を試行錯誤しながらやって、現状に満足せずに練習などに取り組めたからこそ、最後総得点の差で上回ることができたと思います。

――関東リーグ戦中に村上選手と松本選手は、ユニバーシアードの日本代表に招集されました

村上 いろいろな大学から集まった集団なので、普段は相手ですが、その時は味方として戦えて、やりやすさとかがありましたし、そこに来る人たちがみんな面白くて、常に雰囲気がいい状態でずっと過ごせたので、すごく充実した3週間でした。

松本 できなかった部分と通用する部分がはっきりしましたし、他の代表活動に比べると、性格の部分もプレー面も自分を出しやすいメンバーで、すごくやりやすかったです。このチームと仲良くなれたのはすごい財産になりました。

――一方関カレ(関東大学女子リーグ)は終盤に失速をして、4年連続の2位で終えました

村上 ずっと2位、2位だったので、優勝したかったのですが、最後勝てば優勝というところで勝ち切れなかったことが弱さですし、最後の1試合で勝たなければ優勝できないという状況を前の試合まででつくってしまったことが自分たちの弱さだと思います。そこを突き詰めてやっていかないと、インカレでも勝てないと思います。

――勝ち切ることができなかった要因はどのような点ですか

村上 最近は改善されてきたのですが、以前は4-4-2でやっていて、それが固定のポジションで、流動的に中で動けなくて、相手を守りやすくしていました。結局攻撃もサイドのスピードを生かしたいのですが、とりあえず縦を切ればサイドを突破されないという状況でした。セットプレーとかでは点を取れて自分たちの強みを出せたのですが、流れの中での得点というのが少なかったので、そこは課題だったなと思います。

――学年が上がりましたが、意識の変化はありましたか

松本 1、2年生の頃は自分のことで精一杯というか、チームのことというよりは自分のプレーをどう出すかが主体だったのですが、去年の先輩方が多く抜けた中で、どうやって勝っていくか、去年できていたことが今年はできるか、という不安があったので、自分の中に不安があるのであれば、行動しないといけないと思いましたし、責任をすごく感じる一年間でした。

川端 去年までは、きっつん(木付優衣氏、平31スポ卒)がいたのですが、今年は実質GKの先輩がいなくなって、自分と佐和子(GK鈴木、スポ3=浦和レッズレディースユース)が一番上になった中で、佐和子に頼っている部分がありました。7月に佐和子がけがをしてしまって自分が一番上になった時に、どうやってもやらなければいけないという状況になってしまったので、そこはもう少し自分で考えてやれたかなという部分でもありますし、だからこそ成長できたかなとも思います。

――蔵田選手は2年生になっていかがですか

蔵田 そんなに変わらないのですが、多少はチームのことを考えるようになりました。去年はけがに悩まされて、全然ピッチに立てなかったので、自分自身と向き合う時間が多かったのですが、今年に入って少しずつ試合に出させてもらって、チームのために自分に何ができるかなと考えるようになりました。

――ア女日記の『インカレ特集~四年生の想い~』の各選手に対する締めの言葉にいつも感動させられています

蔵田 未周さん(MF阪本、スポ3=大阪・大商学園)が去年の4年生の時にすごく感動的な言葉を書いていて、自分も未周さんに負けないように頑張っています。

村上 めちゃくちゃいいよ!

松本 あのあかりがやっているんだって思うもん。

川端 成長を感じて、うれしいよ。

蔵田 けっこう考えて書いています。

――昨年の4年生には絶対的な選手が各ポジションにいましたが、昨年と比べて今年はどのようなチームですか

村上 各ポジションに絶対的な選手たちがいたので、その選手たちに頼ってしまうところが去年はあったのですが、今年はそうした絶対的な選手が抜けてしまったので、チームみんなでやろうという感じです。全員で雰囲気とかを盛り上げていこうとなっていて、すごく良くなっています。

松本 今までの3年間で一番やりやすいです。4年生がやりやすい環境を最初の頃からつくってくれていたので、下の自分たちも意見交換をしやすい雰囲気があります。今までは頼ってしまっていた部分もあったのですが、今はみんな自分で考えて、それで分からなければみんなとコミュニケーションを取る、そういう雰囲気が練習中からあります。

――試合後には、集まって話し合われています

村上 最初は集まって話し合おうという感じだったのですが、最近は自分たちで自然と集まって話し合っています。

――まだインカレが残っていますが、今シーズンでどの試合が印象に残っていますか

松本 自分は皇后杯予選のメニーナ(日テレ・メニーナ)戦(○2-0)です。メニーナとはいろいろなリーグで試合をしていて、関東リーグでは1分1敗の中での皇后杯で、どうやって勝つのかを念入りにスカウティングをしてくれたり、戦い方を提案してくれてくれたりして、全員が勝つという気持ちで臨んだ試合だったので、1、2、3年で一番うれしかったです。久しぶりにめっちゃうれしいという感覚になりました。

村上 シーズンの初めの方にやったベレーザ(日テレ・ベレーザ)との試合です。1-9とかでぼろ負けをした試合で、予想はしていたのですが、それをはるかに上回るくらい相手もうまくて、決めるところは確実に決めるし、自分たちが少しでもミスをしたら確実にボールを奪われました。なでしこリーグで優勝しているベレーザとの差が想像をはるかに超えるほど大きくて、これでは皇后杯とかで戦っていけないなと思って、そこからベレーザとの差を詰められるかを意識して、個人的にはやっていました。

蔵田 最近の皇后杯の日体大戦(●0-1)です。チームの雰囲気ががらっと変わった試合だなと思っていて、なでしこの1部のチームとやるということで、結構受け身になっていたのですが、自分たちのやりたかったコンパクトな守備だったり、サイド攻撃だったり、特徴を生かせた試合だったかなと思います。

川端 関東リーグ後期のジェフ(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)との試合(△3-3)です。前半に2点取れた後に、失点をしてしまったというのがあって、攻撃の人も守備の人も、改善しなければいけないところは、技術なのか準備なのかメンタルなのかをもう一回確認しなければいけないよねとチームでなった試合でした。あの時期にああいった負け試合をすることで、早めに次の試合に向けて改善するという意識をチーム全体で持ててきたのかなと思います。年間を通してみれば遅い方かもしれないのですが、最後に悔いがないように終わるというチームの目的があるのであれば、あの時期で良かったのかなと思います。

「最後に自分が決めているだけで、みんながつないでくれて得点ができています」(松本)


自身のプレーを冷静に振り返る松本

――ではここからはプレー面の他己紹介をお願いしたいです。まず松本選手についてお願いします

村上 いつも考えているのですが、最近はより自分のスピードを生かすためにどうしなければいけないかを試合中に考えていて、少し分からないところがあれば、聞きにきてくれて、一緒に考えています。まっちゃんの長所が生きれば、チームにとってすごくいいことですし、自分の長所を生かすために常にどうしなければいけないかを考えているなというのが見ていても分かるので、本人は相当考えながらやれているなと感じます。

蔵田 前への推進力がすごくて、自分も同じサイドなのですが、見習っています。自分がどうプレーをしたらいいかというときに、毎回まっちゃんに聞いていて、すごく頼りになります。

川端 ヘディングの打点が高いなというのが率直に思うところです。ボールに対する本能的な嗅覚というか、身体能力の高さはもっと押し出していってほしいところですし、気持ちが入ってくると、良くも悪くもチームに影響を与える選手なので…。

一同 (笑)

川端 3年生としての自覚とかも出てきた中で、そういうチームに与えられる影響というのをいい方向に持っていってほしいなと思います。

――松本選手は今シーズン勝負強さが光っていますが、より考えるようになったことが好影響を及ぼしているのですか

松本 それもあると思うのですが、気負いをするとさらに悪くなることが自分でも分かっているので、決めなきゃ駄目だというように気持ちの面で追い込まないで、決める場面をつくってもらって、あとは自分が決めるだけと考えています。最後に自分が決めているだけで、みんながつないでくれて得点ができています。

――続いて村上選手のプレー面の他己紹介をお願いします

松本 支えです(笑)。出しやすいタイミングで動き出してくれます。それ以外にも自分ができていない部分を全部持っていて、うらやましいと思いますし、そのようになりたいと思います。1対1の局面で相手が速かったとしても絶対に付いていきますし、体で負けないですし、そういうボールに対する執着心、責任のあるプレーが印象的で、そういうところがみんなの信頼につながっていると思います。

蔵田 ピッチの上で絶対になくてはならない存在です。自分が裏に抜けるときに『愛しかないパス』を出してくれます。試合に出してもらえて、得点できているのも、真帆さんが自分のプレーが生かしてくれているからだと思います。

川端 とにかく運動量がすごくて、戻ってきて欲しいときに戻ってきてくれたり、足を出してシュートを防いでくれたりします。無意識のうちに頼ってしまっている部分があって、チームにとってキーマンになっていると思います。

――最近はアンカー気味のポジションでも起用されています

村上 やっぱりちょっと低い位置だと、相手からのプレッシャーも多少は減るので、より二人(松本、蔵田)が見えます。涼朱との距離も近いので、まず涼朱からもらって、それを二人に出してみたいな。結構ずれてしまうのですが、それを二人が全て完璧なマイボールにしてくれるので、ありがたいです。

――続いて蔵田選手についてお願いします

村上 自分がボールを持っているときに、後ろを向いていたり、横を向いていたり、全然あかりの方を向いていなくても、ちょっとだけ角度を変えてターンをすれば、すぐに出せるように常に呼んでくれています。すごく声を出して呼んでくれて、常にボールをもらえる準備をしてくれているので、あかりのことが見えていなくてもどこにいるか分かりますし、あかりのスピードを見計ってこの辺りに出せばあかりがここに走ってくれるというのがすごく分かります。関東リーグのジェフ戦(△3-3)の時に、相手のGKが前に出てくるという特徴があって。でもすごく裏に出したかったので、GKを出させるようにいい感じに裏には出すけど、あかりが先に触るところに出したいという状況があったのですが、それに合わせてちゃんと走って、トラップでGKをかわして決めてくれました。自分のやりたいことを全部かなえてくれる、出したいパスを全部かなえてくれます。

松本 自分は見習う部分が多いです。足元で受けて、そこで全部勝負するのではなく、ちゃんと状況判断をして、パスを出してもう一回動き出したりすることがあって、私もいろいろな選択肢ができるプレーができたらいいなと思っています。でもプレースタイルが似ているので、負けたくないと思いますし、いい刺激になっています。それは高校の時よりもです。

川端 ア女で一番楽しそうにプレーする人で、交代で入ったときもすごく犬みたいに…。

一同 (笑)

村上 こういうところです、急にぶっ込んでくるの(笑)

川端 尻尾を振ってボールを追い掛けているように、楽しそうにプレーしてる(笑)。チームを盛り上げる声とかではなくて、自然体のあかりがつくり出している雰囲気があって、そういうプレーヤーとしての素質があるなと思っています。具体的なプレー面で言うと、あまり注目されないと思うのですが、CKのときに相手GKを押さえることとか、守備だったら入ってくる相手を押さえるところとかがすごくて、けっこうそこで助かっているところがあるので、注目してほしいです。

村上 それで一回めちゃくちゃ押されて、なーちゃん(DF小林菜々子、スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が決めました。

松本 源(源関)もやっていたよね。

村上 めちゃくちゃ二人が止めていたことで、フリーでなーちゃんが決められました。

川端 関カレの東京国際大戦(○1-0)だね。

――スタメンで出場するときに気持ちの面で変化はありましたか

蔵田 最初はけがをしていて、後半の途中から出ていたのですが、スタメンで出た時はめっちゃ緊張して、いろいろな人に「緊張しているんだけど、どうしよう」と言っていて、プレーもけっこう硬くなっていました。最近は慣れてきたのもあって、前半からでも自分のプレーが多少は出せているかなと思います。

――最後に川端選手のプレー面の紹介をお願いします

村上 一言で言うと、安心感です。攻撃の部分では、十文字も結構ビルトアップをしながらという感じで、涼朱から一緒につくっていたので、すごくボールも動くし、やりやすいです。普通にゴールキックをポーンと蹴るときとか、ゴロパスを蹴るときとかも、間であったり、自分を見てくれたりしていて、欲しいと思っているときにけっこう(パスを)くれて、あまり欲しいと思っていなときには本当に出してこないです。守備の部分では、GKなのにめちゃくちゃ足が速いので、それを生かして前に出てクリアというのは元々得意で、さらにそれが今は磨かれているなというのがあるのですが、最近思うのが、パンチングがすごく良くなって、すごいなと思います。CKとかで出ていってキャッチするときと、パンチングをして弾くときの判断もすごいですし、弾く位置も相手がいないスペースで、自分たちが拾いやすいスペースにしてくれます。本当に無理なときは切ってボールを出して、セットできるようにしてくれますし、判断と技術が間近で見ていてすごいなと思います。

蔵田 自分が左サイドにいて、右サイドにボールがあるときに、「あかり絞れ」、「何番が付いている」と言ってくれます。右サイドで展開されているのに、自分の方まで見て指示をしてくれて、気付けなかったことを気付けるので、本当にありがたいです。

松本 GKとしての技術はめちゃくちゃ高いですし、二人が言ってくれたようにどのプレーも責任を持ってやってくれていて、熱過ぎてやけどをしてしまいそうなときもあるのですが、自分とは違う熱量を持った人です(笑)。でもそれがチームのスイッチになっていて、やらなければいけないことを促してくれています。でもやっぱり冷静に判断をしなければいけないポジションだからこそ、自分の仕事のときは冷静にやっているなと高校の時から思っています。一つひとつのキックに対してもGK練でめちゃくちゃ練習をしていますし、こんなに練習をしているから試合中に冷静にできるんだなと感じます。『パパ』と呼ばれていますけど、『パパ』じゃない一面も今年は見ることができて良かったです(笑)

――『パパ』の一面とはどのような点ですか

松本 他己紹介でも最後にまとめてくれたりするところが大黒柱みたいな感じだったのですが、今年は大黒柱ではない部分も今年は見えます(笑)

村上 さらけ出していこう、もっと(笑)

「4年生とももう最後なので、去年以上に今以上にもっとかみしめながらやりたい」(村上)


笑顔で取材に応じる村上

――ここからはインカレについてお話を伺います。ライバルの日体大や帝京平成大と別の山ですが、組み合わせの印象を教えてください

村上 印象だけだと、なんかあんまり戦いたくないなという相手とはけっこう逆山なので、良かったなとは思うのですが、でもやっぱりどこの山に入っても強豪校がいるので一個一個倒していかなきゃいけないなと思います。

川端 (周囲の音の都合で携帯を持ちながら回答を始める)

一同 (爆笑)

川端 やっぱり、自分が試合に出ていなかったというのもありますし、体感としてこの大学がどうだという印象があまりないので、組み合わせで最初に当たる相手がどこという印象しかないです、一戦一戦全力でやりたいなという気持ちにはなりますね。

村上 全く内容が入ってこなかった(笑)

松本 ごめん、何言っているか全然分からなかった(笑)

蔵田 どのマイクにしようかな。

村上 全部持っていいよ(笑)

蔵田 率直に一安心で、日体と帝平が逆の山で良かったなとすごく思っています。でもサッカーは何が起こるか分からないので、一戦一戦を大事にして戦っていきたいと思います。

松本 日体と同じ山かもしれないと勝手に自分たちで予想していたので、ちょっとドキドキしながら組み合わせ発表を見ていたのですが、一番強いところとは最後にしか当たらないので、自分たちも最後まで行けるように一戦一戦大事にしていかなければいけないなと思います。

――松本選手と村上選手は女王奪還、川端選手と蔵田選手は主力として初のインカレですが、いかがですか

村上 長く出ている分インカレへ懸ける思いはどんどん強くなっています。今年は十文字を卒業した人たちとも一緒に出れていますし、あとは4年生とももう最後なので、去年以上に今以上にもっとかみしめながらやりたいという思いがすごくあります。

松本 1、2年の時はそこまでインカレに思いを乗せ切れなったので、今年は1、2年の分も乗せたいです。今年は本当にいろいろなことがあって、自分の中でもいろいろな変化があったので、最後締めくくるのは奪還しかないですし、最後4年生に笑ってほしいなと思っています。

蔵田 去年はみんなが西が丘で決勝を戦っている姿をスタンドから見ていてめっちゃ悔しかったので、 今年はまずけがなく、サッカーを楽しみながら一戦一戦戦っていきたいと思います。

川端 去年出ていなかったのもそうですが、自分は今年のチームに懸ける思いがあります。同期の中で大きなけがをしている人もいますし、兵庫に行ける人も行けない人もいる中で、メンバーの中に自分がいて、試合に出るかもしれないという状況なので、優勝とか結果とかいうよりも、今まで先輩、同期、後輩に支えてもらったり、いろいろ教えてもらったりしたことを発揮して、最大限できることをしたいという気持ちですね。

――キーマンを挙げるとしたらどなたですか

松本 いつも一人に絞れないんだよね。

村上 「みんな」はちょっとね…。面白さ求めたいから…。はなさん(MF高瀬はな主将、スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)と、仁衣奈さん(FW山田仁衣奈、スポ4=大阪・大商学園)です。やっぱり4年生ということで一番チームの中心となって支えてくれたので、一緒に頑張りたいなと思います。はなさんに関してはずっとボランチで組んできたのでやりやすいというのもありますし、見習うところが本当にたくさんあって、それを一番近くで見れているというのはすごく幸せなことですし、はなさんから学べることをただ見るだけとか聞くだけじゃなくて体感することができているので、真ん中を一緒に頑張りたいなと思います。仁衣奈さんに関しては、けがをしてちょっと離脱ということもけっこうあったのですが、最近ずっとけがなく順調にやれていて、どんどん調子が上がってきていると思います。個人的に仁衣奈さんのプレーがめっちゃ好きで、技術的なうまさもそうなのですが、考えた中での賢さがプレーにあって、キープするにしても、体の強さでキープするのではなくて、軸足を棒みたいにして、効率の良さでやっていることがあります。相手の逆を取ることもうまくて、最近はそれの調子がさらに良くなっているなと感じているので、インカレは期待したいです。

蔵田 自分は海さん(DF森田海、スポ4=JFA福島アカデミー)がキーマンだと思っています。練習中も試合中もポジティブな声掛けをしてくれて、その声が自分のモチベにすごくつながっていますし、今このチームがいい雰囲気でできているのも海さんの声掛けがあるかだと思うので、キーマンに挙げました。

松本 自分は1年生の廣澤(FW廣澤真穂、スポ1=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)です。1年生ながら自分の良さを出していますし、誰よりも勝ちたいという気持ちが強くて、素直で、自分たちも元気をもらえるような存在なので、インカレでも絶対物おじせず自分のプレーを出し切れると思います。チームがどんなに苦しい状態になってもヒロが元気づけてくれるんじゃないかなと思います。

川端 キーマンだよね…。

村上 自分でもいいんだよ。

川端 自分が見逃してしまえば、点が入っちゃうもんね(笑)。いろいろな意味でマネジャーの野口彩花さん(スポ4=東京女学館)だと思っていて、試合前の日程調整とかスケジュールとかの面でもそうですし、気持ちの部分では話をする中で熱いものがある人で、一緒になって戦ってくれていると思うので、そういう思いをどれだけ伝えてくれるかもそうですし、どれだけ受け取れるかというところがポイントになってくると思います。それは彩花さんだけじゃなくて他の学生スタッフの人もそうなのですが、4年生のマネジャーとして伝えてくれるものはすごく大事なものだなと思います。

――先程他己紹介をしていただきましたが、インカレでの自分のここを見てほしいというポイントを教えてください

村上 これ恥ずかしいね(笑)

蔵田 自分で言うのそれを?(笑)

村上 自分で言って自信にしよ。

松本 点を取っているところです。

村上 やっぱり裏への浮き球でもゴロでも、スルーパスを一番見てほしいかなと思います。サイドの選手を生かします!

蔵田 『愛しかないパス』待ってます。自分はそのパスを受け取って、クロスだったり、シュートまでいくプレーだったりを見てほしいです。

松本 アシストにして。

蔵田 私からもまっちゃんにあるかもしれないもんね。

松本 確実にあります。

川端 まだ未完成な部分ではあるのですが、自分がボールを取った後の速攻に注目してほしいと思いますね。やっぱり点につながっているときに意外とキーパーから始まっていることもあるので、そういうところを見ていただければキーパーの面白さも伝わるかなと思います。

――最後にインカレへの意気込みをお願いします

川端 あ、じゃあ私が。

蔵田 駄目だよ(笑)

松本 私が言わないと涼朱で締まらないからいきます。ってやっぱり無理、無理、無理(笑)

村上 1年生の時は優勝できたのですが、2年生の時は2位で結果も内容もすごく悔しいというのがあって、自分自身もあまり去年は良さを生かせなかったですし、チームのためにできたことが少なかったので、今年はよりレベルアップをして、自分の出せるものをしっかり出し切って、優勝したいと思います。

松本 終わってしまうのが寂しいくらい濃い一年だったので、緊張せずに今年の中で一番いいプレーができるようにもう準備はしています。もう一回みんなでいい景色を見たいです。

蔵田 去年ピッチに立てなかった分悔しい思いがあるので、その悔しい思いを胸に、自分の持ち味を出してチームに貢献できればいいなと思います。

川端 去年から変えたことも継続していることもある中で、ここまで来れたことを自信にして、インカレは今までやってきたことの結果発表の場だと思うので、気負うことなく、やってきたことを全て出せるように今から準備していきたいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 石井尚紀、手代木慶 写真 永池隼人)


インカレへの意気込みを色紙に書いていただきました!

◆川端涼朱(かわばた・すず)(※写真左)

1998(平10)年7月27日生まれ。165センチ。東京・十文字高出身。スポーツ科学部3年。『ア女のパパ』担当の川端選手。セービング技術の高さはさることながら、最後尾からの声出しでも未然にピンチを防ぎます。対談では、多くの質問で最後にまとめてくださり、『大黒柱』たるゆえんを体現されていました!色紙には「いつも通り」と書いていただきました。

◆蔵田あかり(くらた・あかり)(※写真右)

1999(平11)年8月23日生まれ。160センチ。東京・十文字高出身。スポーツ科学部2年。『ア女の新木優子』担当の蔵田選手。切れ味鋭いドリブルで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)します。弾ける笑顔で、元気はつらつとグラウンドを駆け回る、『あかりの、トリコ』になること間違いなしです!色紙には「楽しむ」と書いていただきました。

◆松本茉奈加(まつもと・まなか)(※写真中央左)

1999(平11)年2月10日生まれ。164センチ。東京・十文字高出身。スポーツ科学部3年。『ア女の山下智久』(自称)担当の松本選手。縦への推進力、ここぞの場面での決定力は部内随一です。インカレでも『コード・ブルー』の山Pばりの活躍で、窮地からチームを救うゴールを決めてくれることでしょう!色紙には「初心」と書いていただきました。

◆村上真帆(むらかみ・まほ)(※写真中央右)

1998(平10)年6月15日生まれ。163センチ。東京・十文字高出身。スポーツ科学部3年。背番号10を背負う『ア女の山本舞香 兼 今田美桜』担当の村上選手。非凡な攻撃センスを持ち、チャンスクリエイトを担います。インカレでもピッチ中央に君臨する『王様(のブランチ)』が、『どんなときも(WiFi)』得点に結び付けくれるはずです!色紙には「貢献」と書いていただきました。