今年の集大成ともいえる全日本選手権。女子シングルのFS(フリースケーティング)には樋口新葉(商1=開智日本橋学園)、松原星(商1=武蔵野学院)、佐藤伊吹(商1=駒場学園)が出場。樋口がシーズンベストの206.61を記録し、見事2位に輝いた。

 ついに新葉が開花した。SP(ショートプログラム)を4位で通過した樋口。冒頭は確実性を求め予定していたトリプルアクセルではなく、ダブルアクセルを選択。大きく加点を得る美しいジャンプで魅せた。続く3回転の連続ジャンプと2本の3回転ジャンプも見事着氷し、上々の滑り出しを見せる。得点が1.1倍となる演技後半、トリプルフリップはステップアウトするも、最後のトリプルルッツを3連続のコンビネーションジャンプにし見事にリカバリー。今大会、樋口が常々口にしてきた「失敗しても諦めない」姿勢を体現する滑りだった。また、終盤のスピン・ステップも最高評価のレベル4を獲得。『poeta』に乗せて美しいフラメンコを演じきり、演技終了後にはガッツポーズを見せた。ミスを最小限に抑えた演技で、SP4位から逆転の2位。3年ぶりに表彰台の上からの景色を拝んだ。

 同じくFSに出場した松原、佐藤。松原は課題であったループのミスはあったものの、上手くまとめあげ16位。一方、佐藤は冒頭のトリプルループが両足着氷となるも、その後は落ち着いた演技でミスを挽回。20位で3度目の全日本は幕を閉じた。

 2019年度最後の試合を終えた。次なる戦いは第92回日本学生氷上選手権(インカレ)。今大会、明大からは5人の選手が出場し、改めて層の厚さを感じさせた。この勢いで悲願の男女総合優勝を成し遂げる。

[加川遥稀]