2000年のダンクコンテストで世界を沸かせたカーターも、来年1月に40歳の誕生日を迎える
今シーズンがキャリア19年目となるビンス・カーターの目標は、20年目の大台に到達することだ。
グリズリーズとの契約をあと1年残しているカーターは、現在39歳。現役引退を考えてもいい時期だが、本人は『ESPN』のインタビューで、バスケットボールに対する情熱について、こう述べた。
「まだ終わっていない。プレーしたくなったり、練習したくなくなったら、その時こそ去る時期だ。でも今は、まだバスケットボールが大好きだから」
カーターといえば、NBA史に残るスーパーダンカーの一人。ラプターズ時代には特に印象に残るダンクを数多く決めており、全盛期はペイント内に切り込めば相手ディフェンスをモノともせず、ワンハンドダンクを叩き込んだ。
伝説として今も語り継がれているダンクは、2000年のオールスターウィークエンドに開催されたダンクコンテストでのもの。リバース360、肘までリムに入るほどの超絶ダンクを成功させ、世界中のバスケファンを虜にした。
ラプターズ、ネッツ、マジック、サンズ、マーベリックス、グリズリーズと渡り歩いたカーターも、今シーズン中に40歳の誕生日を迎える。2000年のシドニー五輪ではチームUSAの一員として金メダル獲得に貢献したが、NBAではまだ優勝経験がない。年齢的な衰えもあり、マブス時代の12-13シーズンからセカンドチームへと役割が変わり、年々出場時間も減少傾向にある。それでもチームに落ち着きを与える存在で、ここぞという時に流れを変えるオフェンス、ディフェンスを決めることで重宝されている。
もし来シーズンも所属先を見つけられれば、カーターは、コービー・ブライアントに続いてNBA史上2人目のキャリア20年選手となる。そう遠くはない引退時期について、カーターは言う。
「引退はまだ先のこと。19年目は間違いなく終えられる。目標はその次、20年目だ。その後のことは、それから考えればいい」
ダンクコンテスト優勝の経歴を持つ二人。コービーに続き20年のキャリアを目指し、カーターの新シーズンが始まる。