<写真・鳥内監督と寺岡主将を中心に、満面の笑みを見せる選手たち>    12月15日、兵庫県阪神甲子園球場にて、三菱電機杯第74回毎日甲子園ボウルが行われた。関学は東日本代表校の早大と対戦し、38-28で勝利。2年連続30回目の学生日本一を…


<写真・鳥内監督と寺岡主将を中心に、満面の笑みを見せる選手たち>

    12月15日、兵庫県阪神甲子園球場にて、三菱電機杯第74回毎日甲子園ボウルが行われた。関学は東日本代表校の早大と対戦し、38-28で勝利。2年連続30回目の学生日本一を決めた。

   熾烈な戦いを勝ち抜いた。第1クオーター(Q)2分58秒、#8K安藤(商4)の46ヤードのフィールドゴール(FG)で先制。だが、第2Q開始直後タッチダウン(TD)を決められ、逆転を許した。その後#3QB奥野(商3)から#81WR阿部(社4)へのTDパスが2本決まり、17-7と再び関学がリード。一方のディフェンスは早大攻撃をなかなか止められず。同Q13分44秒にTDを許し、点差を詰められる。前半終了間際に安藤のFGで3点を追加し、20-14で試合を折り返した。後半に入ると、さらに激しい攻防戦を繰り広げた。関学は第3Q3分36秒に#26RB前田(社2)のTDでリードを奪った。だが、QB柴崎とWRブレナンの強力なホットラインを封じることができず。2本連続でTDを決められ、27-28と再び逆転を許した。なんとか流れを取り返したい関学は、第4Q6分12秒にRB前田のTDで6点、#21RB三宅(経3)の2ポイントコンバージョンで2点を追加。さらに#8K安藤がFGを決めるなど着実に点を重ね、38-28で見事勝利をつかみ取った。

   次戦は1月3日、東京ドームにて社会人王者と対戦し、勝てば2002年以来、2回目の日本一となる。

試合後のコメント

鳥内秀晃監督「甲子園に来れない監督もいる中、何回も来させてもらってありがたい。主役は学生。勝てて良かった。頑張っていたと思うし、努力が報われたんちゃうかな。第4Qでリードされていた時でも焦りはなかった。もともとそういうシナリオやと思っていた。相手のラッシュをうまいことかいくぐっていたと思う。(次戦のライスボウルでは)たくさんのファンが応援に来てくれはるから、そこでどういうプレーを見せるのかがポイントちゃいますか」

#52DL寺岡芳樹主将(経4)「ほっとした。ディフェンスとしてはずっといいプレーができていなかったが、オフェンスが助けてくれた。相手の攻撃が強力で苦しい試合になったが、1プレー1プレーで一喜一憂せず、最後まで全員で戦えたと思う。今年1年、全てが2年前の日大に負けた年と重なっていた。その中で、借りを返せて本当に良かった。(ライスボウルへ向けて)自分たちは完全に格下。攻めるフットボールで食らいついて、やりたいことをやり尽くしたい」