ついに開幕した全日本大学選手権(インカレ)。一年間早大はこの大会で優勝することを目指してプレーしてきた。初戦の相手は九州地区3位の西南女学院大。高いシュート力を持ち、スリーポイントシュートを中心に得点を重ねてくるチームだ。試合は序盤から早大が速いトランディションバスケットを見せ、リードを奪う展開に。後半はなかなか得点できない時間帯もあったが、全員バスケで1回戦を突破した。

 スタートは快調だった。速いパス回しでディフェンスを翻弄する。中村美羽(社4=千葉・昭和学院)が常に前を走り、他のメンバーがドライブで切り込んできたところに合わせてシュートを打つ場面が多かった。またリバウンド保有率も高く、アウトサイドからのシュートも増えた。第1Q(クオーター)では速いバスケットを展開することで、西南女学院大のファウルも増えチームファウルは5に。理想的なオフェンスだった。一方のディフェンスでは、スリーポイントが得意なチームに対して第1線のチェックが遅れてしまっていた。しかし中盤からは修正を見せ、徐々にノーマークで打たせる場面を減らしていった。またインカレに向けて練習してきたというゾーンディフェンスも見せ、相手に主導権を握らせない前半となった。


シュートを決める中村

 しかしながら、後半からは流れが一転した。「ディフェンスから崩れたり、リバウンドを取られた」(澁谷咲月、スポ4=大阪薫英女学院)というように連続して相手に得点を許した。一方のオフェンスではかみ合わず、シュートを決めきれない展開に。前半に14点差つけたが、第3Qの開始3分で8点差まで詰められてしまった。だが、ここでエース・中田珠未(スポ4=東京・明星学園)がドライブを決める。苦しい中、「第3Qで20点差までつけよう」と全員が声を出してプレーしていった。第3Qでは目標の20点差には及ばなかったが、64ー46と18点のリードをして最終Qを迎えた。苦しい場面が続いたが、リードをし続けた早大。ラストには4年生全員が出場した。「とにかく楽しもうという気持ちだった」(安藤友里恵、スポ4=愛知・西春)。最後まで気を抜かず、笑顔でプレーし続けた。


笑顔でプレーする安藤

 インカレ初戦を見事勝利した早大。しかし選手たちが口を揃えて、「まだまだできる」と言う。きょうの試合は速いオフェンスが冴えていた前半と流れに乗り切れない後半がはっきりわかれていた。「早稲田の速いバスケットができれば絶対勝てる」(船生晴香、スポ3=新潟・開志国際)と自信を持って言えるチームだ。またインカレから大原咲織(スポ2=東京成徳大)が出場し、リバウンド力も向上した。リバウンドやディフェンスなど気持ちで負けず、早稲田らしいバスケットを見せてほしい。

(記事、写真 瀧上恵利)

第71回全日本大学選手権 12月10日(vs西南女学院大)
  1Q2Q3Q4Q合計
早大2721161276
西南女学院大1717121763
◇早大スターティングメンバー◇
F#37 内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)
F#5 細貝野乃花副将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
C#25 中村美羽(社4=千葉・昭和学院)
C#33 中田珠未(スポ4=東京・明星学園)
G#26 船生晴香(スポ3=新潟・開志国際)
コメント

安藤友里恵(スポ4=愛知・西春)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうがインカレの初戦だったので、とにかく自分たちがやってきたバスケットを出そうと思っていました。でも出だしのところで相手の21番にポストでやられてしまったり、その後のキックアウトでスリーポイントを決められたりしてしまいました。そこは明日に向けてしっかり修正していきたいです。逆にディフェンスがしっかりできて、その後のブレイクではセンターが走って速い展開に持ち込めたところもありました。そういったところをもっと出せるように、インカレの最終日に向けて状態を上げていきたいなと思います。

――全日本大学選手権に向けてしっかり練習してきたと思いますが、きょうの試合の出来は何点ぐらいでしたか

まだまだ60点ぐらいだなと思います。

――後半流れが悪い時にはどのような声かけをしていましたか

とにかくディフェンスの第1線にプレッシャーをかけることと、ディフェンスリバウンドを一回で取り切ろうとベンチの中で声をかけていました。あとはしっかりコートの中の人が喋ってコミュニケーションを取っていこうと話していましたね。

――最後に試合に出てプレーしていた時はどのような気持ちでしたか

とにかく楽しもうという気持ちで試合に出ていました。でもシュート決めたかったですね…(笑)。

――あす以降の試合に向けて意気込みをお願いします

インカレはノンストップで最終日まで行くと思うので、きょうできなかったディフェンスリバウンドだったり、21番にやられていたところを修正していきたいです。あしたはもっとブレイクから速い展開の早稲田のバスケットを出して、23人全員で戦って勝ち切りたいなと思います。

澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

インカレの初戦としてはみんな緊張せずにできたのかなと思います。チームとしては走れている時間帯があったので良かったです。でもディフェンスから崩れたり、リバウンドを連続で取られたりしたので、そこは反省点ですね。

――インカレに向けてリバウンドやディフェンスを中心に練習してきたと思います。きょうの出来栄えはどのくらいですか

リバウンドに関しては取られた感覚の方が強いです。50〜60点ぐらいかな。でもみんなの意識次第で変わるところだと思うので、100点にもっていけるようにしたいです。

――途中からゾーンディフェンスに変えた意図はなんだったのでしょうか

咲織(大原咲織、スポ2=東京成徳大)がけが明けでまだ本調子ではないので、あまり動かさないようにしていました。

――後半に流れが悪いところがありましたが、どのような声かけをしていましたか

ディフェンスから崩れてしまったので、ディフェンスから一本取ろうと声かけていました。オフェンスからディフェンスに変わった時や時計が止まった時に、全員で声を掛け合っていました。

――あす以降の試合に向けて意気込みをお願いします

チームとしてはもう一回リバウンドのところを見直したいです。個人としてはもっと得点に絡みたいので、ゴールに向かい続けて全員で走るバスケをしたいです。

船生晴香(スポ3=新潟・開志国際)

――インカレの初戦であるきょうの試合を振り返っていかがですか

初戦ということで少し緊張していました。最初は走る早稲田のバスケができていていい流れで試合に入れたのですが、途中で自分たちの点が止まってしまった時に早稲田のバスケットをすることができませんでした。あしたは早稲田らしい出だしのようなプレーをしっかりやることと、トランディションバスケットを40分間意識していきたいなと思います。

――相手のスリーポイントがよく決まっていましたが、ディフェンス面を振り返ってどうですか

相手がシュートを打ってくることは最初から分かっていたのに、そこでやられてしまったのは反省点です。コミュニケーションを取れていた時はしっかり守れていたのですが、コミュニケーションがなくなったところでノーマークになって打たれました。なので、もっと声を意識してやっていきたいです。

――途中からゾーンディフェンスに変えた意図はなんだったのでしょうか

相手のオフェンスの流れを少しでも切りたいと思って、インカレからゾーンディフェンスを取り入れてきました。まだまだ未熟なゾーンなので、そこがうまくいかないのは当然だと思うのですが、そこでやられた時に次のオフェンスをどうするかが大切だと思います。もっとオフェンスで流れ良くできたら良かったなと思います。

――インカレに向けてリバウンドやディフェンスを中心に練習してきたと思います。きょうの出来栄えはどのくらいですか

まだまだできるという気持ちを込めて60点ぐらいかなと思います。走る早稲田のバスケができた時には本当に強いので、それを40分間続けられたら絶対勝てると思います。

――後半に流れが悪いところがありましたが、どのような声かけをしていましたか

悪い流れの時は作りたくないのですが、どのチームでも出てしまうものだと思います。その中でポジティブな声かけをずっとしようと思ってました。その声は出せてたと思うのですが、やっぱりまだ足りなかったのかなと自分でも思います。声で流れを切れる部分がたくさんあったと思うので、そこは反省点ですね。

――あす以降の試合に向けて意気込みをお願いします

きょうみたいに悪い流れをなかなか切れないと勝てない相手だと思います。松蔭大とはリーグ戦でもずっと戦ってきてお互い手のうちがわかっている相手です。だから出だしから早稲田のトランディションバスケットができるように、声かけあってやっていきたいです。