勝てるチームへの移籍を拒み、ナゲッツ再建を選択ナゲッツのシャープシューター、ダニーロ・ガッリナーリが、2015-16シーズンのトレード期限日に、他チームへのトレードを拒否していたことを明かした。『denverstiffs.com』によれば、…

勝てるチームへの移籍を拒み、ナゲッツ再建を選択

ナゲッツのシャープシューター、ダニーロ・ガッリナーリが、2015-16シーズンのトレード期限日に、他チームへのトレードを拒否していたことを明かした。

『denverstiffs.com』によれば、ナゲッツからトレードを打診されたガッリナーリは、チーム残留を希望したという。この時、彼の獲得にはクリッパーズとセルティックスが関心を持っていたと言われている。もし移籍が成立していれば、チームと選手にとってWin×Winのトレードになった可能性が高い。しかしガッリナーリは、NBAでの3年目から在籍しているナゲッツに残り、チームを再建することに魅力を感じたようだ。

母国イタリアでの会見で、ガッリナーリは、「アメリカでは8年プレーしている。僕は自分自身を、子供の頃からバスケットボールをプレーしている選手にとっての夢を叶えられた幸運な人間だと思っている」と、これまでの歩みについて語った。また、今後の目標についても次のように話している。

「今の目標は、デンバーで優勝すること。5年在籍して愛着があるからね。今はウォリアーズやキャバリアーズのような『スーパーチーム』がもてはやされている。デンバーで今シーズン優勝するのは、誰にとっても難しいことだよ」

自身も認める通り、現代のNBAではスター選手3~4人を軸に構成される『スーパーチーム』が優勝の必須条件と見られている。しかし、サンダーのラッセル・ウェストブルックのように、1年目から在籍しているチームと契約延長を結ぶなど、フランチャイズプレーヤーとしてチームに残るケースもある。

「勝てる」チームへの安易な移籍を望むより、チームを勝たせる存在になることを選択したガッリナーリの決断が、今後もフランチャイズプレーヤーの増加、あるいは戦力の均衡に繋がることは、NBAが期待する流れでもあるはずだ。

長身から放たれる正確なアウトサイドシュートが魅力のガッリナーリ。昨シーズンはチームトップの平均19.5得点を記録。