6日から本拠地・マツダスタジアムに戻り、最下位・中日と3連戦。最短で7日にリーグ制覇となるが、一方で気になるのがリーグMVPの行方だ。ここで候補となりそうな選手の4日までの成績を見てみたい。■優勝マジック4、最短で7日V浮上の広島 広島が2…

6日から本拠地・マツダスタジアムに戻り、最下位・中日と3連戦。最短で7日にリーグ制覇となるが、一方で気になるのがリーグMVPの行方だ。ここで候補となりそうな選手の4日までの成績を見てみたい。

■優勝マジック4、最短で7日V浮上の広島

 広島が25年ぶりのリーグ優勝へカウントダウンに入っている。4日のヤクルト戦(神宮)で4-3で逃げ切り勝ちし、8カード連続のカード勝ち越し。今季最多タイの貯金31。2位・巨人が敗れたため、優勝マジック4となった。

 6日から本拠地・マツダスタジアムに戻り、最下位・中日と3連戦。最短で7日にリーグ制覇となるが、一方で気になるのがリーグMVPの行方だ。ここで候補となりそうな選手の4日までの成績を見てみたい。

【投手】
〇ジョンソン
23試合登板、13勝6敗、防御率2.26、勝率.684、159回1/3、122奪三振

〇野村祐輔
22試合登板、13勝3敗、防御率2.87、勝率.813、134回2/3、80奪三振

【野手】
〇菊池涼介
125試合出場、打率.325、13本塁打、54打点、13盗塁、得点圏打率.352、4失策

〇丸佳浩
127試合出場、打率.292、17本塁打、83打点、21盗塁、得点圏打率.305、1失策

〇鈴木誠也
113試合出場、打率.336、24本塁打、85打点、15盗塁、得点圏打率.360、2失策

〇新井貴浩
117試合出場、打率.302、17本塁打、96打点、0盗塁、得点圏打率.353、4失策

■節目の記録達成し、打点王に突き進む新井、勝負強い打撃見せている打撃陣

 投手ではジョンソン、野村が共にハーラートップ13勝をマーク。防御率ではジョンソンがリーグ2位、野村が同4位の好成績を残している。完投数ではジョンソンが3完投(うち2完封勝)に対し、野村は1完投(1完封勝)。昨季5勝8敗だった野村は米大リーグ・ドジャースへ移籍した前田健太の穴を埋める活躍を見せているが、成績面ではジョンソンが一歩リードしている。

 打者ではいずれも甲乙つけがたい成績を残している。4番・新井はサヨナラ打3本、決勝打13本を記録するなど勝負強い打撃でリーグトップの96打点。阪神時代の11年以来となる打点王へ突き進んでいる。今季中に2000本安打、300本塁打と節目の大記録も達成した。

 キクマル・コンビも上位打線で牽引している。2番・菊池はリーグトップの166安打を放ち、打率リーグ3位。8月7日の巨人戦(マツダスタジアム)では9回2死で澤村から同点弾。マジック18とした同25日の巨人戦(東京ドーム)でも同点の適時内野安打。再三ピンチの芽を摘む超人的な守備はもちろん、勝負所での思い切った打撃でチームを勢いづけた。

 3番・丸は全試合で3番スタメン。リーグ3位タイ75四球。同5位21盗塁でチャンスメークあり、決勝打13本を放つ勝負強い打撃あり。走攻守でチームを引っ張っている。

 また、チームのシンデレラ・ボーイとなったのが鈴木だ。6月17日からのオリックス3連戦(マツダスタジアム)ではサヨナラ弾、サヨナラ弾、決勝弾と3試合連続の決勝弾。この時に、緒方監督から「神ってる」と称賛されたが、この言葉は快進撃を続けるチームの象徴となっている。

 広島所属選手がシーズンMVPに輝けば、17勝、防御率2.44で投手2冠に輝いた1991年の佐々岡真司以来25年ぶりとなる。リーグ優勝は目前に迫っているが、MVPの座はまだまだ激しい競争が繰り広げられることになりそうだ。