年末のATPランキングトップ20の選手の中で、過去10年間続けてトップ20以内でシーズンを終えた選手はたった4人しかいない。ビッグ3であるラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)、そして4人目はジョン・イズナー(アメリカ)である。今年イズナーは足を故障したため3ヶ月間の休養を取ったにも関わらず、10年連続で30勝を挙げ、年末順位を19位で終えた。

イズナーは「とても誇りに思っているよ。プロになったばかりの頃の僕がそれを聞いても信じなかっただろうね。たった1年だけトップ20で終わることができたと聞いたとしても、きっと信じなかったよ。それが10年間連続で達成できたのは、常に安定したプレーができたからこそだし、そのためにたくさんの時間と努力を惜しまなかった」と語った。

イズナーが初めてトップ20に入ったのは、2010年3月1日。そして、2011年8月から一度もトップ25以下に落ちたことはない。「10年を通して一番重要だったことは大きな怪我なく続けられたこと。きっとそれが、20位以内にいられた主な理由の一つだね。誇りに思うし、自ら勝ち取ったものだとも思う。いつも体調がベストであるように、常に自分のプレーを少しずつ改善していくように、そしてできる限りトップ選手でいられるように努力してきたから。10年連続というのきれいな数は、努力し続けられた事実として自分の中でしっかりとした自信になるね」とイズナー。

34歳の彼にとって、この1年は波乱に満ちた年であった。昨年9月15日には、初めての子供が産まれた。今年3月に行われた「ATP1000 マイアミ」では二年連続の決勝出場を果たしたが、フェデラーとの決勝の最中に左足を骨折。3ヶ月の療養を経て復帰し、「ATP250 ニューポート」で通算15回目のATPツアー優勝を果たした。

そして今年の10月20日には二人目の子供が誕生。その後、10シーズン連続の年末トップ20以内を確定させたイズナーは、「今年は娘を育てて、妻がまた妊娠するなど、いろいろなことがあった年だったし、すごく忙しかった。同時に自分のテニスのことも考えなければいけなかった。ものすごく大変だったけど、何ひとつ変えたいとは思わない」と語る。

「忙しいことは絶対にいいことだし、自分も、チームも、そして誰よりも妻が本当によくやってくれたと思う。素晴らしい家族がいてくれるのはすごく恵まれているし、しばらくは妻と一緒に2人の子供を育てることに焦点を当てて、その上で自分の練習時間を見つけたいと思っているよ」

イズナーは、2020年にオーストラリアで初開催される国別対抗戦「ATPカップ」で、アメリカ代表チームを率いて新たなシーズンのスタートを切る。

「ATPカップ」に向けて、イズナーは「すごく面白いね。もちろん全く新しい大会だし、多くの選手が楽しみにしていると思うよ。僕は、ダラスで多くの時間を過ごして、家族のことに集中できるようなオフシーズンにするけど、体調も維持して、テニスに関することもしっかりとやるつもりだよ」とコメント。

「きっといい大会になると思っているよ。個人的に、ここ3、4年はシーズン初めのオーストラリアでの成績があまりよくなかった。僕はエンジンをかけて、納得できるプレーをするのに少し時間がかかるから、グループリーグで始まる“ATPカップ”がとても楽しみだ」

(テニスデイリー編集部)

※写真はレーバーカップで対戦したフェデラー(左)とイズナー(右)

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images for Laver Cup )