[記事提供:カウンセリングのハートコンシェルジュ(株)(https://www.heartc.com/)] カウンセラー…

[記事提供:カウンセリングのハートコンシェルジュ(株)(https://www.heartc.com/)]

 カウンセラーや精神科医などの専門家は、それぞれさまざまな考え方を持ちます。中には、「薬物療法は、絶対にだめだ」というカウンセラーもいますし、逆に、「うつには、カウンセリングには効果がない」という精神科医もいます。


僕自身は、どちらの陣営とも違う考え方を持っていますが、彼らも自分自身の経験と知識によって、自分自身の主張に自信を持っているのでしょうし、彼らのやり方を否定しようとは思いません。

ただ、例えば、「精神科医のところに行って、投薬治療もやってみたい」というクライアントさんに対し、「すべての薬には副作用がある」との主張のもとに精神科医に行くことを禁ずる、あるいは、「カウンセリングに行って十分に話を聞いてもらいたい」という患者さんに「カウンセリングには効果がない」との考え方のもとに、患者さんがカウンセリングを受けることを禁ずるなどということは、非常に傲慢なやり方だと思います。

中には、「カウンセリングに行くのなら治療はやめる」とか、「精神科での治療かカウンセリングか、どちらかを選んでください」なんて言ってしまう専門家もいらっしゃるのですが、これは、問題だと思います。

彼らが、自分の考えをクライアントさんや患者さんに説明することはかまわないと思いますが、その考えを押し付けてはいけません。

まず、クライアントさんや患者さんは、自分が望むケアを受ける権利がありますし、彼らは、自分に必要なケアを直感的に知っている場合も少なくありません。

専門家が自分の考えを説明して、その結果どういう方向を選ぶのかの判断については、最終的にはクライアントさんや、患者さんにゆだねるというのが、僕の考えです。

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ただし、判断に迷う場合もあります。

アメリカでインターンをしているころ、ある東南アジア系のクライアントさん(仮にAさんとします)を担当したとき、そうした判断に迷ったことがありました。

Aさんは、うつの症状と幻聴と妄想があったクライアントでしたが、3ヶ月、週1回のセッションを行い、うつの症状もかなり回復し、幻聴はほとんどなくなり、妄想的なコメントがなくなってきたとき、Aさんは、「祈祷師による除霊のセッションを受けたい」と言ってきました。

大きな懸念は、精神病的な症状のあるAさんのようなクライアントさんが、ほとんど精神病的な傾向が収まったとはいえ、心理の深層にアプローチをするような過激な宗教的儀式をされてしまったら、バランスを崩してしまうのではないかということです。

僕は、こうした懸念をAさんに伝えました。しかし、Aさんは、どうしても受けたいらしく、最終的に彼女は、除霊を受けることを決断し、僕も了承しました。

Aさんの国の文化では、そうした祈祷師は、沖縄のユタさんたちに似た存在のようなもので、コミュニティの中で尊敬を集めている存在であるということ、Aさんの国では、文化的にそうした祈祷を受けることが、ごく自然なことであるということなどが、僕が了承した根拠になります。

その結果は、1週間後に明らかになりました。祈祷により、彼女の中に巣くっていた悪霊は追い払われたとのことで、彼女は、まったく元気になりました。もう幻聴も妄想もなくなり、うつの症状もなくなりました。そうした状態は、その後も続き、祈祷を受けた1ヶ月ちょっとしたころ、彼女とのセッションは終結を迎えました。

そのころのスーパーバイザーだった、マリーン・リッチーは、いつものようにポテトチップスを食べながら、「ヨシ(←僕のことです)、クライアントさんのためになるんだったら、(祈祷だろうがなんだろうが)OKなのよ」と豪快に笑っておりました。マリーンは、いつでも明解でした。

向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。