8月30日から台湾・台中市で開催されていた第11回BFA U-18アジア大会は、4日に決勝で日本がチャイニーズ・タイペイを1-0で破り、2大会ぶり5度目の栄冠を手に入れた。■高校生はジュースで乾杯! 日本代表が優勝祝勝会で喜びを分かち合う …

8月30日から台湾・台中市で開催されていた第11回BFA U-18アジア大会は、4日に決勝で日本がチャイニーズ・タイペイを1-0で破り、2大会ぶり5度目の栄冠を手に入れた。

■高校生はジュースで乾杯! 日本代表が優勝祝勝会で喜びを分かち合う

 8月30日から台湾・台中市で開催されていた第11回BFA U-18アジア大会は、4日に決勝で日本がチャイニーズ・タイペイを1-0で破り、2大会ぶり5度目の栄冠を手に入れた。金メダルを勝ち取った日本代表チームは、表彰式を終えた後で円陣を組んで小枝守監督を胴上げ。「落とすなよ」と言いながら3度宙を舞った指揮官は、「サンキュー! ありがとう!」と選手やスタッフ一人一人と握手をし、優勝の健闘を称えあった。

 大会MVPに輝いたのは、接戦になった決勝戦で値千金のタイムリーヒットを打った納大地(智辯学園)。初戦の香港戦から4戦連続で1番打者を任されたが、3日の韓国戦から8番に降格。「悔しかった。この2試合は、いい意味での反骨精神を持って打席に立ちました」と、今大会一番の見せ所で仕事を成し遂げた。

 最多勝(2勝)、最優秀防御率賞(0.00)、ベストナイン(左腕)の3冠を獲得したのは「高校BIG3」の一角、履正社の寺島成輝。ファーストラウンド初戦の香港戦、セミファイナルラウンド初戦の中国戦に先発し、12回を投げて無安打25奪三振2四球で防御率0.00という圧倒的なパフォーマンスを披露した。

 首位打者には、6試合中5試合で安打を放ち、18打数8安打で打率.444をマークした松尾大河(秀岳館)、打点王には11打点を挙げた林中勇輝(敦賀気比)が輝いた。また、最優秀守備賞には捕手の九鬼隆平(秀岳館)、ベストナインには遊撃の佐藤勇基(中京大中京)、外野の鈴木将平(静岡)が選出された。

 球場を離れた後は、宿泊ホテルで祝勝会を行った。高校生らしくジュースで乾杯。主将を務めた小池航貴(木更津総合)から小枝監督に決勝戦のウイニングボールがプレゼントされるサプライズも。また、9月5日に18歳の誕生日を迎えた九鬼にバースデーケーキが用意され、みんなが歌を唄って祝う場面もあった。

 8月23日に集合したU-18日本代表チームで過ごす夜は、これが最後。勝利の余韻に浸りながら台湾料理に舌鼓を打つ一方で、短期ながらも貴重な思い出を共有し合った仲間たちとの別れが名残惜しそうだった。

 日本代表は5日、優勝トロフィーと一緒に帰国の途に就く。