台湾・台中市で開催中の第11回BFA U-18アジア選手権は4日に最終日を迎え、日本は0-0でチャイニーズ・タイペイを撃破し、2大会ぶり5度目の優勝を飾った。■2番手の堀が連日の好救援、打っては納が値千金のライト前決勝打! 台湾・台中市で開…

台湾・台中市で開催中の第11回BFA U-18アジア選手権は4日に最終日を迎え、日本は0-0でチャイニーズ・タイペイを撃破し、2大会ぶり5度目の優勝を飾った。

■2番手の堀が連日の好救援、打っては納が値千金のライト前決勝打!

 台湾・台中市で開催中の第11回BFA U-18アジア選手権は4日に最終日を迎え、日本は0-0でチャイニーズ・タイペイを撃破し、2大会ぶり5度目の優勝を飾った。先発した今夏甲子園優勝投手の今井達也(作新学院)が5回を1安打無失点と力投。堀瑞輝(広島新庄)と完封リレーで1-0の接戦を制した。

 先発の今井は制球が安定せず、序盤ボールが先行する場面も多かったが、今大会わずか1失策の好守備に支えられた。最初のピンチを迎えたのは3回。先頭リィゥを四球で歩かせると捕逸と凡打などで2死三塁。さらに2番ワンに四球を与えた後で盗塁も許し、2死二、三塁としたが、3番リャオをフルカウントの末、レフトフライに打ち取り、無失点で切り抜けた。

 4回にも走者を背負ったが無失点とし、5回は3者凡退。結局、5回を投げて1安打3奪三振3四球無失点で、6回からマウンドを2番手・堀瑞輝(広島新庄)に譲った。8月31日チャイニーズ・タイペイ戦、3日韓国戦と2試合に登板し、5回2/3を1安打10K無失点とパーフェクト救援を続けている堀は、6回を12球で3者凡退。7回は1死から四球を出したが後続を2者連続三振に斬った。8回も再び3者凡退。9回も無失点に抑え、試合を締めくくった。

 打線は、チャイニーズ・タイペイの先発アンダースローのタオに苦しんだ。日本打線は初回に1死から伊藤優平(八戸学院光星)と鈴木将平(静岡)の連打で二、三塁と先制のチャンス。2死から四球で満塁の絶好機を作るが、6番の入江大生(作新学院)が見逃し三振に倒れて先制点には至らなかった。

 再びチャンスを迎えたのは3回裏。先頭の松尾大河(秀岳館)がフルカウントからファウルで粘った末、8球目を二塁手のグラブを弾くヒットで出塁。続く伊藤が絶妙なバントで送ると、鈴木が四球を選んで一、二塁とするが、ここでも後続がつなげられなかった。

 3度目のチャンスは6回に訪れた。1死から林中と入江が連続四球で一、二塁。ここでチャイニーズ・タイペイは2番手として前回の日本戦で先発したウェンを投入。7番・寺島成輝(履正社)の二ゴロで2死一、三塁とすると、続く納大地(智弁学園)が一二塁間を破る右前安打を放ち、日本は待望の先制点を挙げた。

 結局これが決勝点となり、日本は1-0で接戦を制し、見事アジアの頂点に輝いた。