第20回関東女子学生剣道新人戦大会

11月30日(土)東京武道館


1回戦 シード

2回戦 ◯東洋大 1ー1 筑波大 (代表戦勝利)

3回戦 ◯東洋大 3-0 東女体大

4回戦 ◯東洋大 3-0 関学大

5回戦 ●東洋大 0-0 法大 (代表戦敗退) ※ベスト8


磯はチームを引っ張る存在に

「一人一人いいところが出た試合」と語った石井


 11月に行われた第38回全日本女子学生剣道優勝大会(以下、全日本)では悔しさを味わった女子剣道部。この悔しさを糧に、新体制で臨んだ第20回関東女子剣道新人戦大会では強敵・筑波大を撃破しベスト8の成績を収めた。


 「相手の分析は結構していた」と石井(ラ2=磐田西)は語った。初戦は優勝候補である筑波大。実力者が揃う相手に、東洋大は怯むことなく立ち向かう。先鋒は横井(ラ1=桐蔭学園)が登場。開始早々相手に面を取られ先制されるものの、横井は落ち着いて1本の機会を伺う。終盤、打ち合いを制し面を取り返しそのまま試合終了、引き分けで終える。次鋒には全日本での悔しさを経験している磯(ラ2=東海大菅生)。試合開始直後に面を打ち1本に。焦る相手との攻防戦も巧みにかわし、1本勝ちで勝利した。その後も優勝候補相手に臆することなく試合を進め、1-0で大将・石井へつながれた。両者一歩も譲らず、時間だけが流れる展開に。このまま勝利を収めたい石井だったが、相手に隙をつかれ面を奪われる。終了のブザーが鳴り、試合は代表戦へと持ち込まれた。「迷うことなく選んだ」と板原監督はチームの要である磯を選出。磯はその期待に応えるように、白熱した試合を繰り広げた。開始から果敢に攻めていき、相手の隙を誘う。だが、相手も譲らず猛攻で応える。そして一斉の打ち合いを制したのは磯だった。試合後、「打った面は気持ちよかった」と磯は笑顔を見せた。


 再び東洋大の試練がやってきたのは5回戦の法大戦。勝てばベスト4の大一番は両者拮抗(きっこう)した試合となった。先鋒の内村(法1=三養基)を筆頭に、相手に隙を与えず引き分けのまま大将戦へ。1本がほしい石井だったが激しい攻防の末、代表戦での決着となった。再度選ばれた磯は、10 分の長丁場の末相手の胴が決まり、惜しくも5回戦敗退で幕を閉じた。


 「みんな気持ちが1つになって勝とうという気持ちが全面に出ていた」と板原監督。結果に悔しさを感じる選手たちであったが、東洋大の強さの秘訣であるチームワークは今大会でも大きく発揮されたに違いない。さらなる高みを目指し、東洋大剣道部は成長し続ける。


◼︎コメント

・板原監督

 (振り返って)1回戦から優勝候補の学校で渡り合えたのはよかったと思う。(筑波大の対策は)力はやはり向こうのほうが上なので気持ちで負けない、チームワークで負けないようにと。(代表戦で磯選手の選出は)チームの中でもそうですし磯が引っ張ってくれていたので、今日は調子もよかったので迷うことなく選んだ。(試合前には)もう一戦一戦全力で自分の力を出し切るように、攻撃も忘れないで、色々伝えた。筑波大を意識して練習してきた。竹刀を使いながら、うまく間合いをとってやるようには稽古してきた。良かったことはみんな気持ちが1つになって勝とうという気持ちが全面に出ていた。課題点はやはり途中で攻めきれなかったところ。そこがもう1つ上に行くところではある。チームは、全日本出場経験者の3名を中心に味が出ていてよかったと思う。(今後の目標は)やはり優勝。もう1つでも上に行けるように、またみんなで目指して。まずは全日本優勝、なんとか頑張っていきたいと思う。


・石井(ラ2=磐田西)

 調子はすごい良くてチームの流れが一番よかったかなと思う。(チームの雰囲気は)最初筑波大ということでとても盛り上がっていてそれが最後までつながったのかなと。(試合のために調整したことは)チーム力を1番あげることを意識して、新人戦なので新たなチームということでそこでチーム力を高めてみんなで勝つということを意識した。(大将としての意気込みは)新チームの大将ということで結構勝負がかかってくることが多いかなと思っていて自分も高校から大将を務めてきたのでそこでやっぱり全日とかも出てきて経験値はあると思ったのでそれを試合で発揮できたのはよかったかなと思う。(初戦の筑波大戦は)相手の分析は結構していてオーダーもこうなるだろうなという予想は大体把握していたのでそこでその相手に対してどうするかを1本をしっかりつなげること、自分は取られてしまったんですけど、それでも2本取られずに代表戦に持ち込めたのはよかったと思う。(法大戦は)前が全員引き分けてきて自分が勝つか引き分けるかで次があるのでやっぱりそこで避けて次につなげるのではなく、攻めて攻めて惜しくても代表戦に持っていけるように意識はした。代表戦にもつれ込んでしまったが、最後の決めも自分の面かなと思うくらい思いっきり打てたので力は互角だったのかなと思う。(監督からのアドバイスで印象に残ったこと)チームワークを1番という言葉があって東洋らしく楽しく思いきりという言葉で自分たちの緊張がほぐれたのかなと思う。(印象に残った試合は)筑波大と言いたいところだが1番チームワークが試された法大戦かなと思う。(良かったところは)何回も言うがチームワーク。個々の力が自分たちの一人一人いいところが出た試合だった。取られることも少なくて、やばいというところもなくて自分たちのペースで淡々と試合運びができていて良かった。惜しいところが結構あったのが悔しくて、1本取りきれなかったのが悔しくて、法大戦の時も一人一人惜しいところがあったが決め切れなかったので最後負けてしまったので捨て身で打って打ち切ることができて1本取れるようにこれからはしていきたい。(来年の試合に向けて)来年は全日本で優勝することがチームの目標なのでそれに向けて日々稽古していきたい。


・磯(ラ2=東海大菅生)

 (今日は)調子がいいわけではなかったが、周りの支えがあったので自分の剣道をすることができた。(チームの雰囲気は)昨日のミーティングの時に、悔いは残らないようにやることを一つ一つやって相手に負けないように自分の持っているものを全て出し切ろうというのを話して、チームワークがとても良かった。新人戦なので1、2年生しかいない。その中で、2年生が引っ張っていけるように自分だけではなく周りを見て頑張って挑戦していました。(初戦の筑波大戦では)監督から最初に「卍」と声を掛けてもらった。みんなの雰囲気が硬かったので、その硬さを柔らかくするために言っていただきました。その後に「みんなの持っているものを全て出してこい」と言っていただいて、そのおかげでのびのびと試合をすることができた。(代表戦は)相手が強くてびっくりしていた。なんとか勝てたが、次はしっかりと勝てるようにしていきたい。(法大戦は)あそこまでくると上を目指しているので、あの試合ではみんなまとまっていたがもう少しの工夫があれば良かったかなと思う。そうすれば、みんな引き分けだったので何か変わったことがあったと思う。(印象に残った試合は)全部の試合が印象に残っているが、なかでも特に、筑波大戦での代表戦。打った面は気持ちよかった。(良かったところは)本当にチームワークがよくて、試合が終わった後も「今日の試合楽しかったよね」と言い合えたことがよかった。先輩、同期、後輩、先生、両親の応援があってこその今日の試合だと思っているので感謝の気持ちを忘れずにやっていきたいと思う。(課題点は)1試合目からそうだが1本の差が大きかったことを感じた。それが課題。1本打ち切る、決め切ることを意識していきたい。(来年の試合では)みんな持っているものが素晴らしいのでそれを引き出せるように今の3年生と同期、後輩でチーム一丸となって戦っていきたいと思う。


TEXT=森美香子 PHOTO=加藤勇大