写真:張本智和(木下グループ)/提供:ittfworld

<2019男子ワールドカップ(成都)2019年11月29日〜12月1日>

1日、男子ワールドカップは大会最終日を迎え、男子シングルス決勝に16歳の若武者、張本智和(木下グループ)が登場した。相手は現世界ランキング1位、中国・樊振東(ファンジェンドン)。

張本の持ち味である高速バックハンドが冴え、中盤までは互角の展開を見せるも、樊振東が圧巻のフットワーク、そしてパワーボールで張本のブロックを吹き飛ばし、4-2で勝利を収めた。

張本、高速バックハンド炸裂




写真:張本智和/提供:ittfworld

張本は、今大会、準々決勝で丹羽孝希(スヴェンソン)との日本人対決をフルゲームで制し、続く準決勝では、世界選手権3連覇中の中国・馬龍(マロン)を4-2で下す金星を上げ、決勝まで駆け上がった。

勢いに乗っている張本が、世界ランキング1位、樊振東を越え、日本男子初のワールドカップ王者となるか、注目が集まっていた。張本と樊振東の対戦戦績は、張本の1勝3敗。最新の対戦は先月のワールドカップ団体戦の準決勝だ。

その試合では、張本も第3ゲームで2度のゲームポイントを握るなど、会場を沸かせる健闘を見せたが、樊振東のパワーボールを止めきれず、ストレートで敗れている。

今回の試合では、両者1ポイントごとに声を出し、気合い十分の立ち上がり。まずは樊振東がさすがのパワーボール、俊敏なフットワークで4-8とリードを奪うも、張本も高速バックハンド、さらには台上での強烈なバックドライブを見せ、9-9と追いつく。

さらに張本は、大きなラリー戦を制しゲームポイントを握ると、最後は渾身のバックハンドのストレート攻撃で得点し、大きくガッツポーズ。第1ゲームを先取した。

第2ゲーム、リードを広げたい張本だが、樊振東の強烈なドライブが襲いかかる。フォア前のサーブを中心に組み立て、張本に先に下回転を持ち上げさせ、それをカウンター。あまりの威力に張本が台から下がってしまうケースも見られ、このゲームは4-11で樊振東が奪った。

第3ゲーム、張本の持ち味の、打点の早い高速バックハンドが炸裂する。ストップ対ストップからは先に台上バックドライブで仕掛け、樊振東のカウンターも前陣を死守したブロックで止め、先にバックストレートをついて樊振東を台から下げる。このゲームは中盤のリードを保った張本が11-6で奪取した。

樊振東、世界ランキング1位の意地見せ逆転




写真:樊振東/提供:ittfworld

追いつきたい樊振東は、第4ゲーム、自身のサーブをミドルからのYGサーブに変更。得意のチキータレシーブも見せる。しかし、張本も、前陣を死守し、ラリーでも粘りを見せ、7-7と競り合う。樊振東のフォア前へのYGサーブに対しても、流し、チキータなど様々なレシーブを見せるが、樊振東は流石の対応力で得点を積み重ねる。8-10でも大きなラリーを押し切り、樊振東が8-11でイーブンに戻した。

勝負の第5ゲーム、張本は序盤、フォア前にくる樊振東のYGサーブにチキータで対応。しかし、樊振東は揺るがない。そのチキータを狙い打たれ、張本はレシーブから得点ができない。ミドルからのYGサーブを見せるなど、流れを変えようとするも、このゲームは2-11で奪われる。

後がなくなった張本は、第6ゲーム、サーブからは、積極的に樊振東のフォアサイドを狙い、レシーブはストップを選択し打開を図る。5-1とリードするも、樊振東の追い上げで5-4になったところでタイムアウト。

しかし、流れは変わらない。ラリーになると、樊振東の強烈なボールに押され、返球がわずかに浮き、それを上から打ち込まれてしまい、苦しい張本。樊振東は驚異の8連続ポイントで5-9と張本を追い詰めると、最後は張本がまさかのサーブミス。激戦は静かに幕を引いた。

敗れはしたものの日本人初の男子ワールドカップ決勝進出を果たした張本。価値ある銀メダル獲得となった。

詳細スコア

張本智和 2-4 ○樊振東
11-9/4-11/11-6/8-11/2-11/7-11

文:ラリーズ編集部