プロ野球は来季契約保有権となる保留者名簿の提出期限を11月30日に迎えた。外れた選手は12月2日に自由契約選手として公…
プロ野球は来季契約保有権となる保留者名簿の提出期限を11月30日に迎えた。外れた選手は12月2日に自由契約選手として公示され、日米全球団との交渉が解禁される。
ヤクルト・バレンティン、ロッテ・ボルシンガーら実績ある外国人助っ人の多くがFAとなる。バレンティンは来季から外国人枠を必要としない日本人扱いとなることから、ソフトバンクが獲得に乗り出すともっぱらだ。
そんな中、所属球団から残留を要望されながら、メジャー返り咲きが有力視されているのが中日のジョエリー・ロドリゲス、阪神のピアース・ジョンソンの中継ぎ2投手だ。

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残留か、退団か
ロドリゲスは来日2年目の今季は64試合に投げ、3勝4敗1セーブ、防御率1・64。リーグ最多の44ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手の座に輝いた。
ジョンソンはサンフランシスコ・ジャイアンツをFAとなり、今季から阪神に加入。セットアッパーとして58試合に投げ、2勝3敗40ホールド、防御率1・38と、こちらも勝利の方程式として安定した投球をみせた。
中日、阪神は今後も両投手と継続して来季契約交渉できるが、中日サイドは既にメジャー復帰を覚悟した模様。阪神は昨年も保留者名簿を外れたドリスと再契約に成功しており、ジョンソン残留を諦めていないが、こちらも退団してメジャー復帰が有力視されている。
マイコラス、マーティン、メジャーでの日本経由の逆輸入右腕の活躍
日本で活躍したのはともにわずか1シーズンだけ。それでもこうしてメジャー各球団から熱視線を浴びるのは、ここ数年日本経由の逆輸入右腕が活躍してきた土壌があるからだ。
その代表例が、巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス。来日前の2014年はレンジャーズに在籍し、10先発で2勝5敗、防御率6・44と散々だった。ところがカージナルス復帰初年度の昨年は32先発とローテーションを守り抜き、リーグ最多18勝4敗、防御率2・83。最多勝と最高勝率のタイトルに輝いた。オールスターにも選出されるほどだった。
2年目の今季は開幕投手を任された。打高投低がトレンドとなり数字は落としたが、それでも32先発と2年連続でローテーションを守り、9勝14敗、防御率4・16だった。
元日本ハムのクリス・マーティンも、マイコラスと同じく2018年からメジャー復帰し、中継ぎで大車輪の活躍をみせている。昨年はレンジャーズで46試合に投げ1勝5敗、防御率4・54。今季は途中からブレーブスへ移籍したが、両軍合わせ58試合に投げて1勝3敗4セーブ、防御率3・40の成績を収めた。オフにFAとなったが、すぐさまブレーブスから再契約オファーを受け、2年総額1400万ドル(約15億4000万円)で再契約した。
マイコラスも今季開幕前に、2020年から4年総額6800万ドル(約75億円)で契約延長を勝ち取っている。2投手とも日本球界では想像もできないような巨額契約を手にしているわけだ。
日本野球を経験することで投手としての幅が広がるメリットは言うまでもない。今後もこうした逆輸入の流れがトレンド化し加速していくようだと、国内球団の編成担当も頭を悩ませることになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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